技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造所における逸脱・変更管理判断と対応の効率化

医薬品製造所における逸脱・変更管理判断と対応の効率化

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、改正GMP省令 (2021年8月施行) に準拠した逸脱・変更管理の効率的な対応のポイント、承認申請書記載内容のグレー部分に対する製造現場としての対応と効率化を実際の事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2022年12月23日(金) 10時30分16時30分

修得知識

  • GMP省令改正と変更管理・逸脱・OOS/OOT管理のポイント
  • 逸脱・OOSのクラス分けと運用管理のポイントの具体事例
  • OOS/OOTへの対応の効率化と適正化、及び手順書作成及び社内管理運用

プログラム

 PIC/SやICH Qトリオ、Q11~12の進展によるGMPのグローバル化の中、医薬品の製造管理、品質管理を行う上で、逸脱・変更管理・OOS/OOTは日常的に発生し緊急の対応を迫られることが多い。常に的確な判断が必要であり、対応を一歩誤ればGMP違反となるばかりでなく、製品回収や業務停止命令などの大問題に発展することになる。
 改正GMP省令 (2021年8月施行) に準拠した逸脱・変更管理の効率的な対応のポイント、そして承認申請書記載内容のグレー部分に対する製造現場としての対応と効率化を実際の事例を交え紹介する。
 また試験室管理においては、OOS (規格逸脱) やOOTなど、承認書と社内管理と手順書作成の整合性の観点からタイムリー且つ即時即応の対応が求められる。最近のPMDAやFDAの指摘事項からこれらへの判断基準について、データインテグリティ (DI) 対応や統計的手法の活用も含め解説する。正しい逸脱・変更管理の判断と効率的対応は、医薬品品質システム (PQS) の構築、そして品質カルチャーの醸成によってより確固たるものとなることを期待します。

  1. はじめに
    1. 品質マネジメントシステム
    2. GMP省令第14条「変更管理」第15条「逸脱管理」とは
    3. ICH Q9を考慮した変更・逸脱管理 (CAPAシステム)
    4. GMP省令改正 (2021年8月施行) と逸脱・変更管理、承認書と製造実態の遵守
    5. 製造販売業三役の適切な実施
      • 法令遵守、三役体制、品質管理業務の留意事項
  2. 承認申請書記載内容のグレー部分に対する製造現場としての判断基準
  3. 医薬品製造所としての適切なGMP省令第14条「変更管理」、第15条「逸脱管理」の効率化とポイント
    1. 変更管理と逸脱管理
    2. 変更・逸脱管理のクラス分けと一変・軽微変更の判断基準について
    3. 逸脱・不適合・異常の相違点
    4. 品質不良並びに逸脱、及びそれらのクラス分けと事例
      (原薬、製剤別のクラス分け) :逸脱/変更管理は製品品質改善のチャンス
    5. 「逸脱処理」の範囲で済まされる内容とそうではない場合
    6. 逸脱発生の根本原因究明とCAPA管理及びヒューマンエラーの防止
    7. 逸脱・変更管理に伴う手順の変更と社内管理運用体制
  4. OOS/OOT (試験逸脱) に対する対応の効率化と適正化
    1. ラボの逸脱管理:GMP省令及びICH Q7、PIC/S GMPの要求事項
    2. FDA及びMHRAのOOSガイドラインについて
    3. OOS対応:初期調査、QA調査、ラボエラー
    4. 試験室管理と外れ値・異常値対応
    5. OOT対応:
      • 程管理図 (シューハート管理図) 、安定性試験における傾向分析
    6. 試験室管理とOOS/OOT作業手順書の作成
    7. QCラボのDI対応
    8. Form483の警告書と回答事例
  5. 逸脱・OOSに対応した統計的手法の活用法
    1. 品質リスクマネジメントによる統計手法
    2. リスクマネジメントの方法と手法
    3. ハザード分析と重要管理点
    4. 支援統計的手法 と組み合わせ
  6. まとめ
    1. 品質マネジメントレビューによる変更・逸脱・QQS/OOTへの効率的対応
    2. 品質文化の醸成による適正な変更・逸脱・OOS/OOT 管理
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/26 医薬品の早期開発・承認取得を目指した薬事戦略の進め方と効果的なPMDA相談の活用術 オンライン
2025/6/26 バイオ医薬品における分析法バリデーション オンライン
2025/6/27 医薬品製造におけるPDE (ADE) ・OELの算出とその活用 オンライン
2025/6/27 医薬品開発における安定性試験の実施計画と有効期間の設定、データの取り方、まとめ方 オンライン
2025/6/27 グローバル申請を見据えたCTD-Qの作成と各セクションの記載内容のポイント オンライン
2025/6/27 相分離生物学入門 オンライン
2025/6/27 創薬モダリティの多様化に対応する吸入粉末剤の設計・評価技術 オンライン
2025/6/27 製造工程特性を踏まえた再生医療等製品の製造・品質管理と技術移管の進め方 オンライン
2025/6/27 ファーマコビジランス研修および薬害教育における実施事例と企業ロールモデル オンライン
2025/6/28 ICH-E6 (R3) について(R2) とのGAPと国内実装に向けた対応方針を考える オンライン
2025/6/29 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2025/6/30 医薬品の要求品質の明確化と外観検査のポイント 東京都 会場・オンライン
2025/6/30 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2025/6/30 グローバルGMPをふまえた非無菌医薬品の製造、品質管理における環境モニタリング・空調・製薬用水の管理範囲と必要レベル オンライン
2025/6/30 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2025/6/30 研究所における医薬品を含む化学物質の管理と管理体制の構築 オンライン
2025/6/30 医薬品 洗浄バリデーションセミナー オンライン
2025/7/1 高分子・中分子医薬品における凍結乾燥技術と条件設定とバリデーションの具体的ポイント 会場・オンライン
2025/7/1 研究所における医薬品を含む化学物質の管理と管理体制の構築 オンライン
2025/7/2 試験検査管理で知っておきたい重要項目とその対応策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/2/25 CAPA規程・手順書・様式
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発