技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

原薬におけるPIC/S査察対応とDMF作成の留意点

国内/FDAとの違いをふまえた

原薬におけるPIC/S査察対応とDMF作成の留意点

~FDA改定プロセスバリデーション~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ドラッグ・マスターファイルの基礎から解説し、出発物質の記載、登録データの変更管理、製造方法の変更管理の記述について詳解いたします。

開催日

  • 2011年5月23日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品のCMC関連業務・薬事関連業務に携わる方

修得知識

  • ドラッグ・マスターファイル(DMF)の基礎
  • ドラッグ・マスターファイル(DMF)の作成・変更管理の基礎
  • 原薬におけるPIC/S査察対応
  • FDA改定プロセスバリデーション

プログラム

第1部 ドラッグ・マスターファイル (DMF) 作成・変更管理入門 (10:30~13:00)

 ドラッグ・マスターファイル (DMF) 「原薬等登録原簿」は、医薬品の製造販売承認申請資料 (CTD) の一部として利用できる資料として大変重要である。
 そこで今回、医薬品のCMC関連業務・薬事関連業務に携わる方々を対象に、製造販売承認審査システムにおけるDMFの位置づけ、DMF登録申請資料の作成、出発物質の記載のポイント、登録データにおける変更管理に関する記述、登録申請書の製造方法記載における変更管理に関する記述等についてわかり易く解説する。

  1. 医薬品の製造販売承認申請におけるDMF登録の位置づけ
    1. 医薬品の開発プロセスにおける原薬の薬事規制との関わり
    2. 製造販売承認審査システムにおけるDMFの位置づけ
  2. DMF登録申請資料の作成
    1. 製造販売承認申請におけるDMF登録申請資料の位置づけ
    2. DMF登録申請添付資料 (登録データ) の作成様式
    3. 登録データ (CTD) 作成の基本的事項
    4. 登録データ (CTD) 作成の作戦
    5. 登録データ (CTD-M2) 作成における記載の詳細さ
    6. 登録データ (CTD) 作成に対する審査官の視点
    7. 承認審査における指摘事例
  3. 登録データ (CTD) の出発物質の記載のポイント
    1. 出発物質の選択と妥当性の根拠の記述
  4. 登録データ (CTD) における変更管理に関する記述
    1. 開発段階における変更管理 (製造工程の開発の経緯)
    2. 原薬変更時の化学的・物理的同等性の検証
  5. 登録申請書の製造方法記載おける変更管理に関する記述
    1. 承認後の原薬変更時の一変/軽微の記載
    2. 出発物質の変更管理
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 国内とFDAとの違いをふまえた 原薬におけるPIC/S査察対応とFDA改定プロセスバリデーション (13:50~16:30)

  1. FDA査察官から見た査察対応の視点
    1. FDA査察での査察視点からの事前準備の要点
      • FDA査察準備課題
      • FDAのシステム査察の要点
      • FDAシステム査察における6領域
      • FDA査察での主な監査項目
      • FDA査察のまとめ
    2. 最近のFDA査察での指摘事例
      • Inspection Observations, Form FDA 483 (査察所見)
      • EIR (Establishment Inspection Report, 施設査察報告書)
  2. 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) による適合性調査での調査視点
    • 改善指摘事例
    • 口頭指摘事例
  3. PIC/S覚書「原薬の査察」の要点
    • 原薬に関する基礎情報 (PQRとSite Master File)
    • 内部監査 (自己点検)
    • 建物及び設備 (一般、水)
    • 原材料管理 (供給業者の適格性確認、バルク原料
    • 製造及び工程内管理
    • 原薬及び中間体の包装及び識別表
    • 保管及び出荷
    • バリデーション
    • 原材料等の不合格及び再使用 (返品)
    • EU-GMPへの流れ
  4. PIC/S加盟国行政当局に於ける査察での視点
    • 査察対応の進め方
    • 事前準備 (Gap分析)
    • プラントツアーでの査察視点
    • ドキュメントチェックでの査察視点
    • 指摘事項と改善計画」
  5. ICHQ8,Q9,Q10,Q11 (原薬の開発及び製造) での要件と展望
  6. FDA改訂プロセスバリデーションガイダンス案について
    • 序文
    • 背景
    • プロセスバリデーションに関する法規制上の要件
    • 推奨事項
    • 製品ライフサイクルに於けるプロセスバリデーションの特異的段階と作業
    • Stage 2 プロセスの適格性確認
    • Stage 3 継続的プロセスベリフィケーション
    • 稼働性能適格性 (PQ) 確認ロットの同時的 出荷
    • 文書化
    • 総括
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 大谷 淑郎
    薬事コンサルタント 元 科研製薬 (株) 薬事部長 製剤研究部長
  • 深田 能成
    第一三共プロファーマ(株) 小田原工場 管理部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/11/22 再生医療等製品における治験薬製造の進め方とトラブル対応 オンライン
2024/11/22 国内/海外の外部委託試験施設に信頼性基準試験を委託する際の信頼性確保の留意点 オンライン
2024/11/22 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/22 情報不足な開発初期段階において医薬品の事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/22 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/25 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/25 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/25 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2024/11/25 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/11/25 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/11/25 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/11/26 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2024/11/26 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/11/26 分析法バリデーション入門講座 オンライン
2024/11/26 オーファンドラッグの売上予測と事業性評価 オンライン
2024/11/26 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2024/11/26 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/11/26 医療機器開発における生物学的安全性評価の進め方と日米欧の要求事項 オンライン
2024/11/26 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ