技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

核酸医薬品開発のための製造技術移転と非臨床試験段階の構築方法

核酸医薬品開発のための製造技術移転と非臨床試験段階の構築方法

~修飾核酸やDDS技術などの最新動向 / 製造および品質管理における技術課題~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月24日〜10月3日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年10月1日まで承ります。

概要

本セミナーでは、核酸医薬の製造および品質管理に関する注意点、核酸医薬の技術移転と事業戦略について解説いたします。

開催日

  • 2025年9月19日(金) 12時30分16時30分

修得知識

  • 核酸医薬の定義と遺伝子治療との違い
  • 修飾核酸やDDS技術などの最新動向
  • 製造および品質管理における技術課題
  • 非臨床試験で求められる毒性評価と外挿性
  • 技術移転や次世代技術を含む事業戦略

プログラム

 核酸医薬品は、修飾核酸を含むオリゴ核酸で構成され、タンパク質に翻訳されることなく標的に直接作用する化学合成医薬品である。アンチセンス、siRNA、アプタマーなどが代表例であり、遺伝性疾患の根本治療薬として期待されている。近年、LNPやGalNAcによる送達技術、RNA editing、自己増殖型RNA (saRNA) などの次世代技術が進展している。
 本講義では、研究成果を臨床へとつなげるための規制対応や、非臨床試験および製造技術移転の最新動向を踏まえた事業戦略について解説する。

  1. はじめに
    1. 核酸医薬品の事業開発における課題と展望
    2. なぜ今、核酸医薬か? COVID – 19後の注目領域
  2. 核酸医薬とはどのようなものか?
    1. 核酸医薬品の定義と分類
    2. 遺伝子治療との違い:法規制・作用機序の観点から
    3. 核酸医薬品の作用メカニズムとDDSの重要性
    4. 国内外での承認品例とその特徴
      • Spinraza
      • Leqvio等
    5. 次世代核酸医薬品
      • saRNA
      • RNA editing
      • CRISPR RNA
  3. 構造・化学修飾とDDS技術
    1. 核酸の基本構造と主な修飾技術
      • 2’OMe
      • LNA
      • PS等
    2. GalNAc修飾と肝臓標的化の最新トレンド
    3. 脂質ナノ粒子 (LNP) とmRNA医薬品の技術的関連性
    4. AptamerやCpGオリゴのユーティリティと課題
    5. 特許戦略と「構造回避」の技術戦略
  4. 核酸医薬品の製造と技術移転
    1. 合成法の概要:固相合成と液相合成
    2. 製造における技術的ボトルネックと解決例
    3. 精製法 (HPLC、IEC) とスケールアップの課題
    4. CDMOとの連携と技術移転における留意点
    5. CMC戦略:開発初期段階における製造戦略の設計
    6. 製造委託契約と知財・品質責任分担
  5. 品質保証と分析評価
    1. 不純物の分類とリスク評価 (製造起因・分解生成物)
    2. 規格試験・特性解析
      • アイデンティティ
      • 純度
    3. 安定性試験と保存条件 (ICH Q1)
    4. GQP・GDP体制と変更管理の実務
    5. 技術移転時に求められるバリデーション戦略
  6. 核酸医薬品の非臨床試験
    1. 非臨床評価の全体像と当局ガイダンス
      • ICH M3
      • ICH S6等
    2. 配列に基づく毒性予測とオフターゲット評価 (in silico)
    3. in vitroスクリーニング
      • マイクロアレイ
      • 細胞毒性
    4. in vivo試験:毒性・薬物動態・免疫原性評価
    5. ADME試験の核酸医薬特有の注意点
    6. 毒性評価から臨床投与量へ:ヒト外挿の方法論
  7. 臨床試験への移行と制度対応
    1. 希少疾患と核酸医薬の関係:Orphan指定の活用
    2. 日本での治験導入:治験薬製造 (治験薬GMP) と治験届
    3. グローバル治験の考慮点:民族差と投与量設定
    4. 治験実施国とCRO選定の戦略的視点
    5. 承認申請のためのCTD作成とPMDAとの対話
  8. 最新トピックスと今後の展望
    1. 次世代核酸技術の進展と実用化の加速
    2. 日本企業に求められる開発力と製造基盤の強化
    3. アカデミアとベンチャーによる技術シーズの社会実装
    4. 海外CDMOとの信頼性確保と戦略的連携
    5. ・NEDO・厚労省による支援制度の活用
  9. まとめ
    1. 核酸医薬における「製造」「非臨床」「技術移転」の要点整理
    2. 事業開発の加速に向けた次の一手とは?
    3. Q&A・ディスカッションに向けての論点提示

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年9月24日〜10月3日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/2/10 OOS/OOT調査における原因特定・判断のポイントと逸脱管理 オンライン
2026/2/10 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2026/2/10 マルチパーパス設備での洗浄評価基準・運用の基礎 オンライン
2026/2/10 医療機器の承認申請に必要な薬事申請書・添付資料の作成と保険適用戦略の立案と実施手順 オンライン
2026/2/12 医薬品工場の防虫・異物管理 完全攻略実践セミナー オンライン
2026/2/12 GMP工場における 設備・機器の維持管理(保守点検)/ 設備バリデーションの実際と査察指摘事例 オンライン
2026/2/12 開発段階に応じた品質規格設定とValidation (特に分析法バリデーション) 実施範囲 オンライン
2026/2/12 ICH-GCP (R3) のeTMFマネジメントへの影響とeTMFシステムのセキュリティ オンライン
2026/2/13 治験薬GMPの国内外最新要件とその実践のポイント オンライン
2026/2/13 医薬・食品を対象とした凍結乾燥技術 オンライン
2026/2/13 ADC (抗体薬物複合体) のリンカー・結合技術と特性解析・プロセス設計 オンライン
2026/2/13 クラウドの基礎とGXPクラウド利用時のCSVアプローチ/データインテグリティ対応と供給者監査 オンライン
2026/2/13 最近の裁判例の論点をふまえた核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2026/2/13 オルガノイドを活用したin vitro薬効・毒性・薬物動態評価 オンライン
2026/2/13 臨床試験・治験におけるQuality by Designによる逸脱防止とその対処法、有効かつ速やかなIssue Managementの方法 オンライン
2026/2/13 ニトロソアミン類分析におけるLC-MS/MSを用いた試験法開発 オンライン
2026/2/16 エンドトキシン汚染の測定・評価試験と除去・不活化の実務 オンライン
2026/2/16 海外販売も見据えた薬価算定ルール・薬価妥当性判断と当局交渉/戦略立案/シナリオ策定のポイント オンライン
2026/2/16 GMPをふまえた安定性試験の統計解析と規格設定・サンプリング・劣化リスク評価 オンライン
2026/2/16 GMP監査 (内部・外部・サプライヤー) にむけた準備/チェックリストの活用/リスクベース対応と実地での情報収集の勘所 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術