技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

失敗学 (リスクマネジメント) を活用した化粧品の品質保証

失敗学 (リスクマネジメント) を活用した化粧品の品質保証

オンライン 開催

開催日

  • 2022年5月31日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

畑村洋太郎先生の「失敗学のすすめ」エピローグには以下の記述がある。 (以下抜粋)

「最大効率をお題目に、こうやればどうなるという仮想演習さえ禁じて、関連するはずの他部署の仕事の中身もまったく教えず、全体システムの中でそれぞれの関係の脈絡を断ち切ってきたのが、日本企業の典型的な管理手法でした。このやり方で、作業者を思考停止状態に陥れた挙げ句、失敗が起こった時の言い訳が「思いもよらなかった」「予測できなかった」の決まり文句です。「思いもよらなく」「予測できなく」させているのは何なのか、もう一度深く考えるべきです。」
「日本は明治維新以来、先行する欧米に追随し、これをマネすることを良しとしてきました。その成果として目覚ましい発展を遂げることは出来ましたが、一方で、独自の文化、文明をつくる創造性を育む努力を怠ったために、これ (注釈:独自の文化) を欠落させたことも否めません。」

 本稿では、この「失敗学」の基本である「品質リスクマネジメント」の考え方で、品質文化 (Quality Culture) を醸成することが重要であるという認識から、具体的に化粧品の品質保証にどう活用するかを議論する。

  1. はじめに
  2. 何故今品質文化 (Quality Culture) なのか
    1. Quality Cultureの重要性
    2. 日本品質管理学会からの提言
  3. 相次ぐ医薬品業界の不祥事
    1. 75品目自主回収医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ
    2. 小林化工の自主回収事例
    3. 薬機法改正で法令順守が求められるように
  4. 化粧品業界の実態
    1. 製品の自主回収事例
    2. 製品クレームの内容分析
  5. 化粧品の製造販売における制約条件
    1. 化粧品の規制概要
    2. 薬事法での化粧品の位置づけ
    3. 化粧品製造販売業者の要件
    4. 化粧品GQP
    5. 化粧品GVP
  6. 化粧品の品質保証とは
    1. ICH Qトリオの連接
    2. PQSを用いた継続改善モデル
    3. FDAが推奨するバリデーションステップ
  7. 再発防止 (是正措置) と未然防止 (CAPA) とは
    1. 再発防止と未然防止
    2. 失敗学と品質リスクマネジメント
    3. 技術者の心得と社会の役割
    4. 品質リスクマネジメントの難しさ
    5. 品質リスクマネジメントのフレームワーク
  8. 失敗学を用いた未然防止
    1. 失敗学とは
    2. 失敗学のフレームワーク
  9. 事例に学ぶ失敗学
    1. 何故O/Wクリームが微生物汚染して市場クレームになったか
    2. 何故容器凹みが発生して市場クレームになったか
    3. 雪印の集団食中毒の事例研究
    4. 小林化工の薬事法違反事例研究
  10. 問題解決はQCストーリーで
    1. データの採り方・まとめ方
    2. データの見える化・グラフ化
    3. 問題解決のためのQCストーリー
  11. 新製品の作り込みは品質工学で
    1. 品質工学の戦略
    2. パラメータ設計の概要
    3. SN比とその計算手順 (望目特性のSN比)
    4. 動特性のSN比 (ゼロ点比例式)
    5. パラメータ設計の具体例

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/17 臨床QMSを意識した治験のIssue分析とCAPAマネジメント実践的運用 オンライン
2025/3/17 信頼性の基礎 (1) オンライン
2025/3/18 GLP省令:施設/試験で押さえるべき信頼性確保と最終報告書・生データの信頼性 オンライン
2025/3/18 化粧品・部外品の多品種生産における効果的な洗浄・殺菌と間接業務の効率化 オンライン
2025/3/19 半導体・回路素子・電子部品における劣化寿命の故障モード・因子とその故障の寿命点 東京都 会場・オンライン
2025/3/19 スキンケア化粧品における価値開発のための必要知識と実践 オンライン
2025/3/21 化粧品・医薬部外品の防腐処方設計及び適切な試験・評価法 オンライン
2025/3/21 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2025/3/24 信頼性の基礎 (2) オンライン
2025/3/25 実践疲労強度設計 東京都 会場・オンライン
2025/3/25 品質向上のための実践的な製品設計と品質問題の防止 オンライン
2025/3/26 医療機器リスクマネジメントセミナー オンライン
2025/3/27 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の製造・品質管理の要求事項と監査 (書面・実地) ポイント・事例 オンライン
2025/3/27 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/3/28 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題解決) オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 周辺視目視検査法による外観検査の上手な進め方 オンライン
2025/3/31 医療機器の不適合製品の是正措置・予防措置におけるプロセス策定と記録文書作成 オンライン
2025/3/31 短期にソフトウェア品質を良くする「人間重視の品質改善術」 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2022/1/12 製造DX推進のための外観検査自動化ガイドブック
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/2/25 CAPA規程・手順書・様式
2020/11/6 QC工程表・作業手順書の作り方
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/8/30 ヒューマンエラーの発生要因と削減・再発防止策
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2015/10/22 FMEA・DRBFMの基礎と効果的実践手法
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書