技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CRA/CRCのためのGCP-QMS超入門

CRA/CRCのためのGCP-QMS超入門

~ガラパゴス化した日本のGCP対応を見直し、改正GCPのメッセージを正しく理解し、文書・記録偏重主義から脱却し、オールジャパンがグローバルスタンダードに追いつくために~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年4月16日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • ISO9001による品質マネジメントの7つの原則
  • 出口管理からプロセスアプローチへのパラダイムシフト
  • 改正GCPのメッセージ
  • GCP Renovationの意義

プログラム

 ICH-E6 (R2) では、臨床試験の品質を確保するために品質マネジメントシステム (QMS) の構築及び運用が要求されます。また、リスクベーストアプローチの概念が導入され、試験結果の信頼性に重大な影響を与えるリスクを、システム (体制) やスタディレベルで考慮することが求められことになります。
 ICH-GCPに新しく取り入れられることになったこれらの概念は、製品やサービスの品質マネジメントのグローバルスタンダード (国際標準) であるISO9001として、既に世界中に広く普及し、確立している考え方 (の一部) です。そして、日本の臨床試験 (治験・臨床研究) の現場、あるいは医薬品開発の現場でも、このようなグローバルスタンダードの品質マネジメントのあり方が求められるようになります。
 改正GCPのメッセージは、「efficiency=効率」です。そしてこの「効率」こそ、欧米と比較した場合の、日本の治験や医薬品開発の弱点です。したがって、われわれは、今般の改正GCPを契機として、この「効率」改善に向けた取り組みを行わなければならないのです。つまり、われわれがまず取り組むべきは、「リスクマネジメント」でも「イシューマネジメント」でもなく、「リスクベーストアプローチ」を基本方針とした「品質マネジメント」なのです。
 以上のような考え方を理解するには、ISO9001の知識が必須となります。そこで本講座では、まずISO9001の基本的な考え方を理解し、必要不可欠な基礎知識を習得します。その上で、改正GCPが要求するQMS、リスクベーストアプローチ、プロセスアプローチ、Built in Quality等の概念を理解します。そして、医薬品開発QMSやGCPリノベーション (刷新) の意義を本質的に理解し、日本の治験や医薬品開発の「効率」改善につながるための品質マネジメントへ導くことを目標とします。

  1. Terminology
    1. 「Quality」について
    2. 「Management」について
    3. 「System」について
  2. ガラパゴス化した日本のGCP対応
    1. 必須文書がGCPをダメにした?
    2. 「日付はいつにしておく?」というりっぱなデータ捏造!
    3. 書類の差し替えは日本だけ!
    4. 民法改正ではんこは消えるのか?
    5. 最終成果物が綺麗ならOK?という勘違い!
    6. モニタリングと監査が品質を保証する?という勘違い!
  3. ISO9001による品質マネジメント
    1. ISO9001って何?
    2. まず第一にやるべきこととは?
    3. そもそも品質って何の品質?
    4. 品質マネジメントの7つの原則
    5. 品質マネジメントの肝とは?
    6. 4つのパフォーマンスとは?
  4. ISO9001とICH-GCP
    1. ISO9001:2015とGCPのベクトル
    2. 改正GCPの真のメッセージとは?
    3. 品質マネジメント≠リスクマネジメント
    4. ICH-GCPの2本の柱
    5. 「新GCPショック!」
    6. 品質マネジメント≠リーガルマネジメント
    7. ISO9001とICH-GCPとISO31000
    8. ISO9001に基づくQMSへのパラダイムシフト
    9. プロセスアプローチとシステムアプローチ
    10. Quality by Designとは?
    11. 医薬品開発QMSとは?
    12. モニタリング≠オペレーション

関連法規・ガイドライン等

  • ISO9001
  • ISO19011
  • ISO31000
  • ICH-GCP
  • ICH-E6 (R2)
  • 医薬品医療機器等法
  • J-GCP

講師

  • 新見 智広
    オフィスアンテレ薬剤師行政書士事務所
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

ライブ配信対応セミナーの留意点

  • 「ビデオグ」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、リアルタイムでお手元のPCやスマートフォン・タブレットなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/17 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2024/7/17 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2024/7/19 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン
2024/7/19 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/19 マイクロバイオーム創薬における生菌製剤化/開発技術と品質管理・有効性評価 オンライン
2024/7/22 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2024/7/22 品質不正事案を踏まえたGMP手順書および記録書の管理体制の見直し オンライン
2024/7/23 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2024/7/23 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2024/7/23 医療機器リスクマネジメントセミナー オンライン
2024/7/24 海外当局GMP査察に対するプレゼン、翻訳、バックルーム対応 オンライン
2024/7/24 CMC開発での生データの取り方・管理とDI及びQC実施 オンライン
2024/7/24 海外製品導入/導出品のCTD-Q (CMC申請資料) 作成の留意点 オンライン
2024/7/24 医薬品品質リスクマネジメントセミナー オンライン
2024/7/25 凍結乾燥製剤の設計とスケールアップ対策ならびにトラブル防止の具体的ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/7/25 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ オンライン
2024/7/25 現場事例から学ぶCSV (コンピュータ化システムバリデーション) の基礎と実務理解・考え方 オンライン
2024/7/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2024/7/26 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2024/7/26 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/27 PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応 (ebook版)