技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

HAZOPを用いた潜在的リスク分析の実施と事故や失敗事例

HAZOPを用いた潜在的リスク分析の実施と事故や失敗事例

~Hazard and Operability Studies実施の事例をもとに解説~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年3月30日(木) 12時30分16時30分

プログラム

 HAZOPは、1960年代頃に海外の化学会社で開発された化学プラントの安全評価の手法です。日本では、1980年代頃から化学企業で活用が始まり現在に至っています。
 化学プラントでは、トラブルが発生するとプロセス面で何か変化が現れます。流量、液面、温度や圧力などの化学プロセスの運転状態に変化が現れてきます。
 たとえば、配管が、詰まって流れなくなれば流量が「低下 (減る) 」という現象が起こります。装置や配管に穴が開けば、圧力は「低下」するというような現象が起こります。反応器や熱交換器装置がうまく冷やせなければ、温度が「上昇 (増える) 」します。
 つまり、「減る」だとか「増える」など、いわゆる正常な状態からの「ずれ」をキーワードにして、トラブルの発生を見つけ出し安全性を評価して行くのがHAZOPの基本的な手法です。
 原理は非常にシンプルですが、トラブルが起こったときに発生する「ズレ」を想定するには、やはり過去に起こっている事故事例やHAZOPでの失敗事例などを体系的に知っておく必要があります。
 一般的なHAZOP講習などでは、HAZOPの手法を中心に教えるものが多いのですが、HAZOPの手法を知っていても化学プロセスに潜在する「危険源」を見つけ出すことはできません。
 今回の講座では、HAZOPを実施する上で是非知っておいて欲しい事故事例やHAZOPの盲点となるような事故事例を数多く取り込んでいるのが特徴です。化学プラントに潜在する危険源を、実際に起こった事故事例を使って説明します。
 HAZOPはやったことはあるが、化学プラントに潜在している「危険源」を見つけ出すためのより実践的な知識を身につけたいという方に進めたい講座です。

  1. HAZOPの基礎知識
    1. HAZOPの歴史
    2. HAZOPの目的
    3. HAZOP基本的考え方
      1. HAZOP手法とは
      2. ガイドワードとは
      3. スタデイノードとは
      4. 長所短所
    4. HAZOPの全体の流れ
    5. HAZOPの基本手順
      1. ノードの分割
      2. ずれの想定
      3. ずれの原因の洗い出し
      4. プラントへの影響
      5. 現状の安全対策の確認と評価
      6. 追加対策の検討
      7. HAZOPワークシートへの記録
  2. HAZOPの実践知識
    1. HAZOPの実施体制と事前準備
    2. HAZOPのメンバーとリーダーの役割
    3. HAZOPの留意点
      1. ノードの分割
      2. ずれの想定
      3. ずれの原因の洗い出し
      4. プラントへの影響
      5. 現状の安全対策の確認と評価
      6. 追加対策の検討
      7. HAZOPワークシートへの記録
  3. HAZOPで知っておいて欲しい事故や失敗事例
    1. 事故の現状
    2. 最近の重大事故とHAZOP
    3. プロセスパラメーターの切り口で
      1. 流量
      2. 圧力
      3. 液面
      4. 温度
      5. 組成、その他
    4. 装置の種類という切り口で
      1. 反応器
      2. 塔槽類
      3. ポンプ
      4. 熱交換器
      5. その他設備

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/17 GMP省令/行政査察対応を踏まえた変更/逸脱管理と処理手順書作成 オンライン
2025/12/17 生成AIを使用した製造・品質管理 オンライン
2025/12/18 生成AIを使用したサプライチェーン・調達管理 オンライン
2025/12/19 医薬品製造の品質強化に向けたヒューマンエラーの予防対策 オンライン
2025/12/19 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2025/12/22 ICH (Q1) をふまえた開発段階の安定性試験実施と試験結果からの有効期間の設定 オンライン
2025/12/22 信頼性を左右する故障メカニズム51 オンライン
2025/12/22 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2025/12/22 医薬品製造の品質強化に向けたヒューマンエラーの予防対策 オンライン
2025/12/22 品質管理の基礎 (3) オンライン
2025/12/23 信頼性を左右する故障メカニズム51 オンライン
2025/12/23 信頼性の基礎知識と寿命目標をクリアするための加速試験・寿命予測のポイント オンライン
2026/1/8 火力発電ボイラの耐熱材料トラブルと寿命予測 東京都 会場・オンライン
2026/1/13 異常検知への生成AI、AIエージェント導入と活用の仕方 オンライン
2026/1/13 外観検査の自動化技術とシステムの構築 オンライン
2026/1/13 品質管理の基礎 (4) オンライン
2026/1/14 研究・実験データの収集、一元化とプラットフォーム構築 オンライン
2026/1/14 デジタルで進化する4M管理 オンライン
2026/1/15 デジタルで進化する4M管理 オンライン
2026/1/15 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/30 AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
2025/3/31 生成AIによる業務効率化と活用事例集
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2022/3/31 研究開発部門の新しい "働き方改革" の進め方
2022/1/12 製造DX推進のための外観検査自動化ガイドブック
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2020/11/6 QC工程表・作業手順書の作り方
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/8/30 ヒューマンエラーの発生要因と削減・再発防止策
2015/10/22 FMEA・DRBFMの基礎と効果的実践手法
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/1/31 ヒューマンエラー対策 事例集
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2006/3/10 信頼性抜取り試験・加速試験とデータ解析
2006/1/24 セルフアセスメント手法の導入と実践