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信頼性作りに向けた加速試験の基本と効率的な進め方

信頼性作りに向けた加速試験の基本と効率的な進め方

概要

本商品は「信頼性作りに向けた加速試験の基本と効率的な進め方」セミナーを収録したDVDと、セミナーで配布しているテキスト資料のセットです。
このセミナーは、加速試験およびワイブル解析などの進め方、留意点について詳解しております。

ご案内

 本テキストは2008年に、(株)R&D支援センターの主催で開催されたセミナーにおける講演内容を加筆したものである。セミナーでは別にテキストを配布したが、これは後日の参考用に準備したものであり、講義自体はPowerPointの資料にしたがって行った。今回テキストの配布にあたり、講義内容を少しでも再現すべくページごとに簡単な解説を加えたものである。

 このセミナーは加速試験に限定せずに、信頼性業務として携わる方々を対象に、信頼性の概念と基礎知識を説明した。加速試験を実施するうえで注意すべき点を弊社の事例を交えながら述べたもので、いわゆる加速試験の試験条件や方法についてのみ述べたものではない。これは、加速試験というのは一つの手段であって、業種や製品、或いは使用技術や信頼性要求によってその内容が異なるものであり、加速試験の体系的な分類(たとえば環境加速試験の中に腐食性ガスや高湿度放置試験が含まれるといった)や特定の部品に於ける加速試験条件の紹介などは知識としては新鮮でも、実務には生かしにくいと考えた為である。

 このセミナーでは弊社での経験を土台に、効率的に信頼性を作りこむ上で加速試験を効率的に実施するための進め方や注意点を述べてきたつもりである。試験というのは、文字通り通常で起こる事を前倒しさせて発生させるわけであるから、その結果が充分に科学的に納得できるものであると同時に、信頼性改善に反映されるものでなければならない。実際の顧客のところで起こる故障が予め分った場合に、そのまま加速試験の結果どおりになるかどうか眺めているのなら、なにもしないほうが余程ましである。加速試験が故障メカニズムや対象とする部品や機器の使用技術の側面から説明できるものである必要があるのは、このためである。平たくいえば、どんなに早く故障させることが出来たとしても、その現象だけでなく故障に至る経緯が実際の市場と同じであることが科学的に説明できなければ、改善情報とはなりえないのである。

 先述したように、加速試験というのは手段である。ある特定の手段を普遍的に用いることで効率的な信頼性の確保、ひいては製品開発が約束されるということはありえない。他方、手段であるがゆえに、その力を最大限に発揮させるための準備や前提条件の整備、あるいは使い方については多少の技術や製品特性の違いに関係なく展開できるものと考える。

 本テキストが業種を超えて、信頼性改善に携わる方々に多少の刺激と参考になれば幸いである。

目次

パワーポイント資料

  • はじめに
  • なぜ信頼性なのか
  • 魅力的品質と当たり前品質
  • 信頼性の歴史
  • 信頼性の基礎
  • 信頼性の代表的な指標
  • 故障とは
  • 信頼性設計
  • 設計審査
  • 信頼性試験のまえに
  • OC曲線とは
  • 試験規模の算出
  • 信頼性データ解析とサンプル数
  • サンプル数の決め方の例
  • ワイブル解析
  • 信頼度予測
  • 加速試験
  • 故障モデル
  • 効率的な加速試験のために
  • 機器の信頼性試験
  • 予測法の開発
  • 故障解析のステップ
  • 信頼性確保のために
  • 推進上の注意点
  • 終わりに

論文

  • はじめに
  1. 信頼性とは何か
  2. 信頼性改善とナレッジマネジメント
  3. 新製品開発と信頼性設計
  4. 信頼性試験とその目的
  5. 信頼性試験の生産性
  6. 加速試験とその目的
  7. 加速試験とは
  8. 加速試験の進め方
  9. 機器の信頼性加速試験
  10. 部品の加速試験
  11. 部品の加速試験の実施ステップと注意点
  12. 当社の事例
  13. データの解析の基本
  14. 試験規模の決め方
  15. 一般的な試験規模の決め方
  16. 寿命データの解析
  17. 加速試験結からの寿命推定手順
  • 終わりに

執筆者

原田 文明

D-Techパートナーズ

代表

出版社

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お問い合わせ

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(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

A4判フルカラーテキスト、DVD (約150分) 133ページ

発行年月

2010年5月

販売元

tech-seminar.jp

価格

18,472円 (税別) / 20,319円 (税込)

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