技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医療機器リスクマネジメントセミナー

医療機器リスクマネジメントセミナー

~難解な品質リスクマネジメントを初心者にも分かりやすく解説 / リスクマネジメント手順書配布~
オンライン 開催

視聴期間は2025年3月31日〜4月11日を予定しております。
お申し込みは2025年3月31日まで承ります。

概要

本セミナーでは、難解なリスクマネジメント・ISO-14971:2019を初心者にもわかりやすく解説いたします。またユーザビリティエンジニアリングについても解説いたします。

開催日

  • 2025年3月31日(月) 13時30分 2025年4月11日(金) 16時30分

修得知識

  • 医療機器業界におけるリスク
  • ISO-14971:2019の基礎
  • ISO-14971:2007とISO-14971:2019の差異について
  • ISO-14971:2019逐条解説
  • 設計管理のインプットとしてのリスク分析の実施方法
  • ユーザビリティエンジニアリングの基礎
  • リスクマネジメントとユーザビリティエンジニアリングの違い
  • 工程設計とリスクマネジメントの関係
  • リスクを管理するための具体的なSOP

プログラム

 医療機器企業にとって、リスクを管理することは非常に重要です。しかしながら、リスクマネジメントは難解です。医療機器業界では、欧州が先行し、90年代からIOS-14971が制定されました。医療機器には何がしかのリスクが潜んでいます。リスク分析の結果は、設計管理のインプットとなります。
 医療機器事故は、ユーザの意図した利用と設計者の思想のギャップによって起こるとされています。昨今では、ユーザビリティを含め、合理的な誤使用を予測したリスク分析が求められています。演者は多くの医療機器企業においてリスクマネジメントの指導を行ってきましたが、各社ともに我流で実施していることが多いようです。それでは、医療機器の安全が確保できず、また回収 (改修) も減少しません。そのためには、リスクマネジメントの基本的な考え方と規制当局の期待を十分に理解しなければなりません。
 本セミナーでは、難解なリスクマネジメント・ISO-14971:2019を初心者にもわかりやすく解説いたします。

  1. リスクとは
    • 「リスク」って何でしょう?
    • 起きてしまったことはリスクとは言わない
    • 品質苦情、CAPAとFTAの関係性
    • リスクの定義 (ISO/IEC Guide 51)
    • R-MAP法とは?
    • リスク評価の実際 (R-Map法)
    • 危害の程度
    • 発生頻度
    • 重大性と発生確率の低減
    • リスク発生に対する考え方
  2. 用語の定義
    • 用語の定義
  3. 安全とは
    • ISO/IEC Guide 51: 2014 “Safety aspects ー Guidelines for their inclusion in standards”
    • ISO/IEC Guide 51: 2014 安全とは
    • 航空機はなぜ飛ばせることができるのか?
    • 発生頻度のゼロレベル
    • 発生頻度
    • どうやって安全にするか 〜3 step method〜
    • リスク低減方策の優先順位
    • 初期リスクアセスメントでは、発生確率はあまり重要ではない
    • リスクコントロール後は発生確率に注目する
  4. 合理的に予見可能な誤使用とは
    • 合理的に予見可能な誤使用
    • ISO/IEC Guide 51: 2014 製品の使用条件とリスクアセスメントの範囲
    • 合理的に予見可能な誤使用の検討
    • ISO 14971とIEC 62366の適用範囲
    • 誤使用と使用エラーについて
    • 使用エラー
    • 異常使用
  5. リスクマネジメントとは
    • 医療機器リスクマネジメントとは?
    • 一般的なリスクマネジメントプロセス
    • ハザード、危害、リスク
    • リスクマネジメントのライフサイクルモデル
    • リスクマネジメント
    • リスクシナリオ
    • ISO 14971:2019 表C.1-ハザードの例
    • 【例】PCプロジェクターにおけるリスクアセスメント
    • ヒューマンエラー、ソフトウェアエラー
    • 機器設計リスクマネジメントワークシート
    • 医用電気機器 (ME機器) とは 〜メカ・エレキ・ソフトウェアの設計開発〜
    • 機器設計機器要求事項とリスク分析の関係
    • state of the artとは
    • 改良医療機器におけるリスクマネジメント
    • リスクマネジメントワークシート
    • ISO 14971:2019の要求事項を正確に理解するために
    • 医療機器の設計においてFMEAは使用してはならない
    • 製造工程におけるリスクマネジメント (FMEA) と設計工程におけるリスクマネジメント (ISO 14971) は何が異なるのか?
    • IVD製品のリスクモデル
  6. ISO 14971:2019とは
    • ISO-14971 (JIS T 14971) 「医療機器-リスクマネジメントの医療機器への適用」 とは
    • ISO14971:2019 (JIS T 14971) 規格の適用範囲
    • ISO 14971誕生の歴史
    • ISO14971:2019 (JIS T 14971) 規格とは
    • ISO14971:2019 目次
    • テクニカルレポート (TR) とは
    • テクニカルレポートとは
    • ISO/TR 24971 医療機器-ISO 14971適用の指針とは
    • ISO/TR 24971:2020 (TR T 24971:2020) 規格とは
  7. リスクマネジメントシステムの一般要求事項
    • ISO 14971:2019 4. リスクマネジメントシステムの一般要求事項
    • ファイルとは
    • ISO 14971:2019 4. リスクマネジメントシステムの一般要求事項
    • リスクマネジメント計画
    • ISO 14971:2019 4. リスクマネジメントシステムの一般要求事項
    • ファイルとは
  8. リスクアセスメント
    • リスク分析
    • ISO 14971:2019 5. リスク分析
    • 【例示】医療機器の意図された使用 (リスク分析シート1)
    • ISO 14971:2019 5. リスク分析
    • 特性・特質分析
    • 【例示】安全性に関する特性 (リスク分析シート2)
    • ISO 14971:2019 5. リスク分析
    • 【例示】合理的に予見可能な誤使用 (リスク分析シート3)
    • ハザードではないもの
    • ISO 14971:2019 5. リスク分析
    • リスク評価
    • ISO 14971:2019 6. リスク評価
  9. リスクコントロール
    • ISO 14971:2019 7. リスクコントロール
  10. 全体的な残留リスクの評価
    • 全体的な残留リスクの評価
    • ISO 14971:2019 8. 全体的な残留リスクの評価
  11. リスクマネジメントのレビュ
    • リスクマネジメントのレビュ
    • ISO 14971:2019 9. リスクマネジメントのレビュ
  12. 製造及び製造後の活動
    • なぜ継続的な臨床評価が必要か?
    • ISO 14971:2019 10 製造および製造後の活動
    • state of the art (最新の技術水準) とは
    • ISO 14971:2019 10 製造および製造後の活動
  13. 製造工程とリスクマネジメント
    • リスク分析手法 (主なもの)
    • リスク分析手法の特長と使用方法
    • 欠陥モード影響解析 (FMEA:Failure Mode Effective Analysis)
    • 欠陥モード影響解析 (FMEA)
    • 機能リスクアセスメントの実施方法
    • 重大性/確率/検出性 (SPD)
    • リスク優先度 (RPN) とは
    • 乾燥工程におけるFMEA実施例
    • FMEA実施時の留意事項

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年3月31日〜4月11日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/30 デザインレビュー (DR) の基本とすすめ方、抜け漏れ防止策 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン
2025/1/30 公差設計入門 オンライン
2025/1/30 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/1/30 英国医療機器UKCA規制セミナー オンライン
2025/1/31 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/31 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題発見 + 問題解決) オンライン
2025/1/31 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題解決) オンライン
2025/2/3 医療機器QMSで有効な統計的手法とサンプルサイズ決定 オンライン
2025/2/3 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/2/4 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/4 英国医療機器UKCA規制セミナー オンライン
2025/2/5 滅菌バリデーション講座 (基礎 + 実践) オンライン
2025/2/5 化学物質規制の最新状況と自律的な管理のポイント オンライン
2025/2/5 滅菌バリデーション実践講座 オンライン
2025/2/5 プログラム医療機器 (SaMD) の開発と保険適用戦略のポイント オンライン
2025/2/6 ISO11607 滅菌医療機器の包装に関する法的要求事項解説 オンライン
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/30 生体センシング技術の開発とヘルスケア、遠隔診断への応用
2024/4/22 トプコングループ (CD-ROM版)
2024/4/22 トプコングループ
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/9/30 5G時代のデジタルヘルスとその事業化
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2021/11/10 医療機器製造におけるバリデーション基礎講座
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/15 医療機器のプロセスバリデーション (PV) と工程管理
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略 (製本版 + ebook版)
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2021/3/15 体温計
2020/11/6 QC工程表・作業手順書の作り方