技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

パワーデバイスの放熱・冷却技術と熱マネジメント部材の開発

パワーデバイスの放熱・冷却技術と熱マネジメント部材の開発

~高熱流束化が加速するパワーデバイスとその冷却課題 / モジュールの放熱設計、沸騰冷却技術の解説と冷却器、放熱部材の開発~
オンライン 開催

開催日

  • 2026年7月30日(木) 10時30分16時50分

修得知識

  • パワーデバイスに関する放熱実装構造
  • インバータ全体の放熱設計の考え方
  • インバータの将来動向に対する洞察力
  • 高熱流束パワーデバイスにおける冷却課題
  • 沸騰冷却および限界熱流束 (CHF) の基礎
  • ハニカム多孔構造による高性能冷却メカニズム
  • 液供給・蒸気排出を考慮した熱設計の考え方
  • 次世代冷却技術の方向性
  • パワー半導体冷却器の動向
  • アルミダイカスト製冷却器の開発
  • 高熱伝導材の種類、特性
  • 部品化のアプローチ
  • 評価技術
  • 熱対策分野の市場動向

プログラム

第1部 パワーモジュール冷却、実装技術の考察と今後の展望

(2026年7月30日 10:30〜12:00)

 車両の電動化が進み、代表的なパワーエレlクトロニクス製品としてのインバータが注目されています。電費向上のために製品の小型軽量薄型化が求められています。その中のキーデバイスであるパワーモジュールについて、放熱とそれを実現する実装構造について考察します。そのためには、インバータ全体で考察する視点が必要です。その視点で解説します。

  1. 車両の付加価値向上とプラットフォーム (PF) 設計
    1. 自動車の付加価値向上のための課題
    2. 車両の電子化のために求められる要件
    3. 車両電子化のための電子プラットフォーム (PF) 設計
  2. PF設計を支える要素技術
    1. 製品小型化の考え方
    2. 小型化と熱設計の関係
    3. 熱設計の考え方
    4. 高密度実装と熱干渉
  3. インバータの熱設計
    1. PCUの熱設計からみた分類
    2. 事例 キャパシタ冷却の有無
    3. 事例 キャパシタの冷却方法
  4. パワーモジュールの実装、放熱設計
    1. パワーデバイスの放熱構造
    2. 間接片面冷却
    3. 間接両面冷却
    4. 直接片面冷却
    5. 直接両面冷却
    6. 冷却器の進化
  5. 将来展望
    1. インバータの搭載形態の動向
    2. PF設計とインバータの要件
    3. プラットフォーム設計とモジュール化
    4. 車両の負荷かk値を優先させたe – Axle
    • 質疑応答

第2部 高熱流束パワーデバイスに向けた沸騰冷却技術

- ハニカム多孔構造による液供給設計と限界熱流束向上 –

(2026年7月30日 13:00〜14:30)

 SiC・GaNなどの次世代パワーデバイスや高集積電子機器では、発熱密度の増大に伴い、従来の空冷・単相水冷では対応困難な高熱流束除熱が課題となっている。特に局所ドライアウトによる冷却破綻 (限界熱流束:CHF) は、高性能化・高信頼化を阻む重要な制約となっている。
 本講演では、高熱流束冷却技術として注目される沸騰冷却について、その基礎と限界を整理するとともに、ハニカム多孔構造を用いたCHF向上技術について解説する。特に、液体供給と蒸気排出を両立する構造設計、毛細管力を活用した液供給機構、ならびに大面積・高熱流束条件における安定冷却メカニズムについて紹介する。
 また、多孔質マイクロチャンネル構造への展開や、局所高熱流束を有するパワーデバイス冷却への適用可能性、ならびに今後の高性能熱マネジメント技術の方向性について議論する。

  1. 高熱流束化するパワーデバイスと冷却課題
    1. SiC・GaNデバイスの高出力密度化
    2. 高熱流束化と冷却限界
    3. 温度上昇と信頼性低下
    4. 空冷・単相水冷の限界
  2. 沸騰冷却の基礎と限界熱流束 (CHF)
    1. 沸騰冷却の特徴
    2. 沸騰曲線と熱伝達特性
    3. 限界熱流束 (CHF) とは何か
    4. 局所ドライアウトによる冷却破綻
  3. ハニカム多孔構造による高性能冷却
    1. ハニカム多孔構造の概要
    2. 毛細管力による液供給
    3. 蒸気排出チャネルの役割
    4. 液供給と蒸気排出の分離設計
    5. 大面積条件における安定冷却
  4. 限界熱流束 (CHF) 向上メカニズム
    1. 多孔構造とCHF向上
    2. 構造寸法・厚さの影響
    3. 熱伝達率 (HTC) との関係
    4. 従来冷却構造との比較
  5. 多孔質マイクロチャンネル冷却への展開
    1. マイクロチャンネル冷却の特徴
    2. 多孔構造との組み合わせ
    3. 液供給・圧力損失・蒸気滞留の課題
    4. パワーデバイス冷却への適用可能性
  6. まとめと今後の展望
    1. 高熱流束冷却技術の方向性
    2. 次世代熱マネジメント技術への展開
    • 質疑応答

第3部 アルミダイカスト製パワー半導体用冷却器の開発と今後の展望

(2026年7月30日 14:40〜15:40)

  1. パワー半導体冷却器の動向
    1. 市場動向
    2. 要求特性
  2. アルミダイカスト製冷却器の開発
    1. 性能
    2. 製造
  3. 今後の展望
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 熱対策に向けたグラファイト系複合部材/部品の開発

(2026年7月30日 15:50〜16:50)

 AI、データセンターなどの活況に伴い、高性能な半導体素子の利用が進んでいる。それに伴い、出力も大きくなり発熱密度も増大している。素子や電子部品の信頼性を左右するのは熱対策である。また、半導体などを作製する生産装置においても、生産過程における冷熱管理は重要性を増し、製品品質にも影響する。
 今回の講演では、高熱伝導性のグラファイト材を中心に、熱対策部品で検討されている素材を広く紹介し、基本的な材料選定から部品化までの、一連の技術やその評価手法などを説明する予定である。

  1. 熱対策の背景や課題
  2. 開発の目的
  3. ベース材料
    1. 各種高熱伝導材料について
    2. グラファイト系材について
  4. 部材/部品化のポイント
    1. 複合化のアプローチ
    2. 構造設計
  5. 熱対策部品分野への適用について
    1. ヒートスプレッダー用途
    2. 冷却器用途
    3. 設備用途
  6. 各種評価
    1. 材料物性の測定方法
    2. 熱伝導の測定方法
  7. 信頼性評価
    1. 単一部材の評価
    2. 部材/部品の評価
  8. 市場動向について
    1. 規模
    2. 市場トレンド
    3. 課題
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 神谷 有弘
    名古屋大学
    特任准教授
  • 森 昌司
    九州大学 大学院 工学研究院 機械工学部門
    教授
  • 野中 照美
    大豊工業 株式会社 篠原BASE
    リーダー
  • 竹馬 克洋
    株式会社サーモグラフィティクス
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/7/14 半導体ドライエッチングの基礎とプロセス制御技術 オンライン
2026/7/15 バッチ化学合成プロセスのスケールアップによる化学品・医薬原薬の製造のポイントとトラブル対策 オンライン
2026/7/15 半導体・パワーデバイスの高発熱化に対応する沸騰冷却技術の基礎と設計・適用のポイント オンライン
2026/7/16 液浸冷却技術の開発動向と今後の展望 オンライン
2026/7/16 銀焼結接合によるパワーデバイス実装の界面制御と信頼性設計 オンライン
2026/7/16 半導体・パワーデバイスの高発熱化に対応する沸騰冷却技術の基礎と設計・適用のポイント オンライン
2026/7/17 塗装の加速劣化試験方法と劣化評価・寿命予測技術 東京都 会場・オンライン
2026/7/21 パワーデバイスに向けた銅接合材の開発と特性評価 オンライン
2026/7/23 工場設備のCO2削減を実現する排熱回収システム設計と事例 オンライン
2026/7/23 車載電子機器の熱設計と樹脂封止技術 オンライン
2026/7/23 電子部品の特性とノウハウ (2日間) オンライン
2026/7/23 電子部品の特性とノウハウ (2) オンライン
2026/7/24 工場設備のCO2削減を実現する排熱回収システム設計と事例 オンライン
2026/7/27 5G/Beyond 5G/6G・WPTで求められるノイズ対策・電磁波シールド・吸収材料の設計・技術 オンライン
2026/7/27 車載電子機器の熱設計と樹脂封止技術 オンライン
2026/7/28 5G/Beyond 5G/6G・WPTで求められるノイズ対策・電磁波シールド・吸収材料の設計・技術 オンライン
2026/7/29 次世代パワー半導体とパワーデバイスの結晶欠陥評価技術 オンライン
2026/7/29 電源回路設計入門 (2日間) オンライン
2026/7/29 高熱伝導材料の基本、配合設計と各種熱マネジメント技術 東京都 会場
2026/7/29 電源回路設計入門 (1) オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/7/18 世界のAIデータセンター用冷却技術・材料 最新業界レポート
2025/6/9 熱交換器〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/6/9 熱交換器〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/5/30 熱、排熱利用に向けた材料・熱変換技術の開発と活用事例
2024/11/29 パワーデバイスの最新開発動向と高温対策および利用技術
2024/9/13 世界のAIデータセンターを支える材料・デバイス 最新業界レポート
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2022/7/27 次世代パワーエレクトロニクスの課題と評価技術
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2022/6/13 パワー半導体〔2022年版〕
2022/6/13 パワー半導体〔2022年版〕 (CD-ROM版)
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/12/10 2022年版 スマートデバイス市場の実態と将来展望
2021/7/30 電子機器の放熱・冷却技術と部材の開発
2021/6/18 2021年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2020/12/11 2021年版 スマートデバイス市場の実態と将来展望
2020/7/17 2020年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/7/19 2019年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/2/28 伝熱工学の基礎と熱物性測定・熱対策事例集