技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用

バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年12月4日〜13日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年12月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、バイオ医薬品製造の特性、事情、複雑性をふまえ、 異常やインシデンツが発生した場合の対処のポイントを解説いたします。
また、逸脱の原因が安易にヒューマンエラーに帰結していないか、逸脱のリスク分析などの留意点や適切な社内運用のポイントを解説いたします。

開催日

  • 2024年11月22日(金) 10時30分 16時45分

プログラム

第1部 バイオ医薬品製造における異常・逸脱・インシデンツの発生ケースとその処理・対応

(2024年12月4日 10:30〜14:30) ※途中昼食の休憩を含む

 バイオ医薬品は治療法が存在しなかった病気や従来の低分子医薬品では高い効果を得られなかった病気の治療に役立つことが多く、製薬業界の国際競争力の強化にもつながる。バイオ医薬品は、低分子医薬品の製造に用いられる単純な化学合成工程に比べて,変化に敏感な生物を用いた製造工程で作られているため、最終産物は、製造工程における様々な因子の影響を受けやすい。また、非常に複雑な製造工程のため、製品の安全性や有効性を常に維持するために、高い精度で製造管理や品質管理を行う必要がある。そのようなバイオ医薬品の製造管理及び品質管理においては、異常やインシデンツが発生した場合に逸脱として処理するかどうかの判断が必要になる。たとえ逸脱処理しないと判断した場合でもリスク評価や記録が必要になる。
 本セミナーではいくつかの身近な事例や規制当局の指摘事例をもとに逸脱処理するべきかどうかの判断における留意点をご紹介する。また、逸脱処理フローの中で、原因調査及び根本原因の特定において、原因を安易にヒューマンエラーに帰結しないための留意点、逸脱のリスク分析などの留意点に触れる。さらに特定された根本原因に対する是正予防措置 (CAPA) の立案、あるいは原因が特定できない場合のCAPAの立案、更に計画・実施されたCAPAの有効性 (実効性) の評価についての留意点もご紹介する。

  1. バイオ医薬品とは?
  2. 異常・逸脱・インシデンツとは?
  3. 逸脱
    • 逸脱とは? 規制における定義
    • バイオ医薬品の異常・逸脱・インシデンツ
    • 規制当局査察における指摘事例
    • 生物学的製剤の逸脱事例:逸脱レポート
    • 逸脱処理手順やフローにおける留意点
  4. 是正予防措置
  5. まとめ
  6. 質疑応答

第2部 バイオ医薬品製造における一変・軽微判断と変更管理

(2024年12月4日 14:45〜16:45)

 製品のライフサイクルマネジメントとは、治験薬の開発段階から市販後に至るまでのすべての過程において、品質・有効性・安全性を確保し、医薬品を持続的に管理していくプロセスを指す。これには、総合的な見地から効果的な変更管理戦略を立てることが重要である。
 バイオ医薬品製造における変更管理は、製品の品質・有効性・安全性を維持しながら、安定して供給するための重要なプロセスである。バイオ医薬品の原薬及び製剤の開発元や製造元が国内外へ散在して多様化されている。製品の開発中や市販後においても、製造方法、製造所、分析法、標準物質、規格などさまざまな変更が生じる。承認申請資料の記載内容は、各国の薬制、製品の特性、製造工程の開発状況などによっても異なる。特に承認事項に関する変更管理は、正確に行う必要がある。
 近年、製品のライフサイクルにおける変更管理の重要性が高まり、WHOガイドラインとICH Q12ガイドラインが公表された。また、QbDなどの高度な手法を用いた開発や新たな技術革新、規制緩和により、製品のライフサイクルも継続的に改善可能となっている。ここでは医薬品のライフサイクルにおける変更管理に関する重要なポイントについて説明する。

  1. バイオ医薬品製造における変更管理の重要性
    • 製品のライフサイクルにおける変更管理
    • ICH Q12ガイドラインの活用
    • QbD手法の導入と規制対応
  2. 開発及び市販製造における変更管理に伴う変更申請
    • グローバル規制の複雑さと収束の難しさ
    • 一変事項の判断と一変申請の実施
    • 軽微事項の判断と軽微申請の実施
    • 質疑応答

講師

  • 森 一史
    株式会社ヨッシャン
    代表取締役
  • 李 仁義
    神戸大学 大学院 科学技術イノベーション研究科
    客員教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年12月4日〜13日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 バイオ医薬品に残存する宿主細胞由来タンパク質 (HCP) の測定並びに原因と改善策を含めた品質及び安全性に及ぼす影響 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/2/25 CAPA規程・手順書・様式
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集