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新規モダリティ (核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療など) における事業性評価手法

新規モダリティ (核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療など) における事業性評価手法

~「売上構成要素 (投与患者数、平均投与量、薬価) 」「費用構成要素 (原価、研究開発費、申請費用、営業費、特許使用料) 」「不確実性要素 (シナリオ、幅、成功確率) 」の推計方法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、新規モダリティ医薬品のビジネス評価や導出入の意思決定に際し、重要な役割を担う事業性評価を取り上げ、その概念と役割、実施方法を解説すると共に、評価の礎となるターゲットプロダクトプロファイル (TPP) 策定のポイント、新規モダリティの特徴を踏まえた評価項目のポイントについて事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2022年10月12日(水) 10時30分 2022年10月21日(金) 16時30分

修得知識

  • 事業性評価の手法
  • 評価の礎となるターゲットプロダクトプロファイル策定のポイント
  • 新規モダリティの特徴を踏まえた評価項目のポイント

プログラム

 昨今、核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療などの新規モダリティによる医薬品が上市されるようになり、これまで治療が困難であった難治性希少疾患や症状に対して、また創薬ターゲットへの新たなアプローチとしても注目されている。新規モダリティのオリジネーターは革新的な科学技術を有するアカデミアやスタートアップ企業が多く、研究開発への資金調達は不可欠であり、また製薬企業側は抗体医薬品の次を埋めるパイプラインやブレイクスルーを期待し、資本業務提携や買収も進みつつある。
 本セミナーでは、新規モダリティ医薬品のビジネス評価や導出入の意思決定に際し、重要な役割を担う事業性評価を取り上げ、その概念と役割、実施方法を解説すると共に、評価の礎となるターゲットプロダクトプロファイル (TPP) 策定のポイント、新規モダリティの特徴を踏まえた評価項目のポイントについて事例を交えて解説する。

  1. 中外製薬 株式会社 とは?
    1. 中外製薬の特徴
    2. 中外製薬の事業モデル
    3. 時価総額を高めた理由は何か?
  2. 開発段階における市場規模/売上予測とその限界
    1. 売上予測の4つの目的とタイミング
    2. 売上予測を行うための典型的なモデル
    3. 打ち上げ予測の構成要素と情報源
    4. 売上予測の研究開発ステージと粒度
    5. マネジメントの質と成功の可否
    6. 戦略的マネジメントとオペレーションマネジメントの関係
  3. 意思決定を支援する事業性評価とその概念
    1. 事業性評価のゴール
    2. 事業性評価の4つの目的とタイミング
    3. 事業性評価を理解する上での重要な指標
    4. 事業リスクと4つの事業性評価の実施方法
    5. 正味現在価値 (NPV) と不確実性を考慮した正味現在価値 (eNPV)
    6. 事業性評価のアウトプットとその解釈
    7. 意思決定の質を高めるために重要な6つの要素
  4. 開発段階における事業性評価と重要となるTPP
    1. TPPの意義と作成のポイント
    2. TPP作成のタイミングと事業性評価項目
    3. 事例から見えてくるTPP作成に重要な3つのポイント
      1. TPPは科学的根拠、顧客に提供できる価値を示しているか?
      2. TPPは定量的で上市後の姿を描けているか、将来のUMNを満たしているか?
      3. TPPにはUpside/Downsideのシナリオが描けているか?
  5. 新規モダリティ (治療手段) の特徴
    1. 治療モダリティの変遷
    2. なぜ新規モダリティによる創薬アプローチが取られるのか
    3. 希少疾患ビジネスへの期待と不安
    4. 新規モダリティの上市品と開発品
    5. 新規モダリティ製品の特長
      • 核酸医薬
      • 遺伝子治療
      • 細胞治療等
    6. 新規モダリティのビジネス評価のタイミング
  6. 新規モダリティの事業性評価
    1. 新規モダリティの特徴とビジネス課題
    2. ビジネス課題と事業性評価項目との関係
    3. 売上構成要素の留意点と推計方法
      • 投与患者数
      • 平均投与量
      • 薬価
    4. 費用構成要素の留意点と推計方法
      • 原価
      • 研究開発費
      • 申請費用
      • 営業費
      • 特許使用料
    5. 不確実性要素の留意点と推計方法
      • シナリオ
      • 成功確率
    6. 経済条件要素
      • 一時金/マイルストン支払
      • 売上ロイヤルティ等
    7. 導出入候補品の事業性評価に用いる会計基準とは
  7. 製品チームや経営から信頼の得られる事業性評価を目指して
    1. 中外製薬での事業性評価実施の流れと、確認ポイント
    2. 事業性評価がネガティブとなった場合の対処方法
    3. 事業性評価結果と実際に起きた結果との答え合わせの意義
    4. 事業性評価の役割と目指すところ
    5. 市場調査と事業性評価の関係
    • 質疑応答

講師

  • 高山 健次
    中外製薬 株式会社 ビジネスインサイト&ストラテジー部
    ビジネスアナリシスプロフェッショナル

主催

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: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミー割引

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本セミナーは終了いたしました。

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