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PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (5日間)

PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (5日間)

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所の5テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 224,000円 → 割引受講料 119,800円

開催日

  • 2013年4月19日(金) 13時00分 16時30分
  • 2013年4月26日(金) 10時30分 16時30分
  • 2013年5月21日(火) 13時00分 16時30分
  • 2013年5月27日(月) 11時00分 16時30分
  • 2013年7月23日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

【1日目】PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (組織体制・教育訓練編)

(2013年4月19日 13:00~16:30)

上武大学 看護学部 専任講師 宮木 晃 氏 【元 PMDA GMPエキスパート】

 2012年3月9日に日本が加盟申請したPIC/Sから、2011年1月に米国FDAが加盟承認を取得したことより、PIC/S GMPは益々グローバルスタンダードになりつつあります。
 本講演ではPIC/S GMPの概要とPIC/S GMPの大きな柱であるICH Qトリオのうち、Q9・Q10の概略を紹介し、今後医薬品製造所が品質マネジメントを構築するに当たり、どのようにして作業者 (職員) を教育すべきか又それに関わる文書類の変更等を含めて、医薬品製造所の取り組むべき留意点について解説する。
 また現在のPMDAからの最新情報もお伝えする。

  1. 強調したい点
  2. PIC/Sについて
    1. PIC/Sの概要
    2. PIC/Sの加盟状況
    3. アジアの動向について
    4. PIC/S GMPガイドラインについて
    5. 薬事法についてと海外製造所の認定制度について
    6. サイトマスターファイルの概要と作成上のポイント
    7. 当局のPIC/Sへの取組み状況 (パブコメ含む)
  3. ICH Q9・10のガイドラインについて
    1. Q9品質リスクマネジメント
    2. Q10医薬品品質システム
    3. Q9・10のGMP運用について
    4. Q9・10の有用性について
    5. Q9・10に対する当局側の対応
  4. PIC/S査察時に予想される指摘・指導事項及び対応・準備
  5. PIC/S加盟前に準備すべき事項
    1. 品質マネジメントの組織体制の見直しと再構築
    2. 作業者 (職員) の教育訓練プログラムの再作成
    3. 教育訓練の実施と実効性 (教育浸透度) の評価
    4. GMP文書類の改訂・承認
  6. 企業 (製造業者) の今後の対応と留意点
  7. その他
    1. 日本GMP、PIC/S GMP、ICHガイドラインの相互関連
    2. 日本当局 (PMDA) の最新情報
  • 質疑応答・名刺交換

【2日目】PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (文書管理の基礎編)

(2013年4月26日 10:30~16:30)

高槻医薬品GMP/食品ISOリサーチ [元 塩野義製薬 (株) 品質保証部] 若山 義兼 氏

 PIC/S加盟参入申請を踏まえ、PIC/Sや査察対応など取り巻く規制環境が一段と変化す状況にある。PIC/Sにより求められるGMP文書管理の実務の立場から、PIC/S―GMPを解説します。

  1. PIC/S 加盟申請及びPIC/S―GMP ガイドラインの意義
    • 我が国のPIC/S加盟申請の動向
    • GMP基準のグロバル化におけるPIC/S GMPガイドラインの意義
  2. PIC/S- GMP ガイドラインの法規制上の位置付け及び査察における指摘について
  3. JGMPとPIC/S ガイドラインとの比較分析結果に基づいた国内ガイドラインの見直し
    • JGMPとPIC/S ガイドラインとの比較分析結果
    • 主要な差異6項目に対する対応方向性)
    • 国内ガイドラインの見直 (例えば、施行通知の改訂及びGMP事例集の改訂)
  4. 文書・記録管理の目的
    • GMP/Documentationの本質はAccountability ( 説明責任) とTraceability ( 遡及性)
  5. PIC/S -GMPが要求している手順書類 (Procedures/documentation) のポイント
    1. 品質保証マネジメントの文書化
      • 品質保証の文書化
      • 医薬品GMPの文書化
      • 品質管理の文書化
      • 製品品質の照査の文書化
      • 品質リスクマネジメントの文書化
    2. 品質保証マネジメントシステムの土台となる手順書 (業務標準書類)
      • 文書化が要求されている23手順書 (主要な手順書/written procedures)
      • PIC/S―GMP ガイドライン/ パート1 の各所で要求されている33 手順書
  6. 製品実現に必要なる技術文書類 (技術標準書類) のポイント
    • 指示書 (指示又は要求事項) タイプ (規格書・製造処方・指図書)
    • 手順書 (標準作業手順書及び指図を示したもの)
    • 計画書 (プロトコル)
  7. PIC/S―GMPが要求している78記録類のポイント
    • 指図 (製造・包装・試験指図) に基づき実施した記録類
    • 報告書類
    • 業務標準にもとづき運用した記録類
  8. 文書・記録の体系的管理のポイント (GMP文書の階層的文書体系)
  9. 文書の作成と管理 (発行、改訂、配布、保管) のポイント
  10. 記録の作成と管理 (訂正、保管) のポイント
  11. 査察に対応したマスターファイルのポイント
  12. 文書作成事例 (作成の“こつ”)
    • 製品標準書
    • バリデーションマスタープラン
    • 製造指図書原本

  • 質疑応答・名刺交換

【3日目】PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (バリデーション編)

(2013年5月21日 13:00~16:30)

GEヘルスケア・ジャパン (株) バイオプロセス事業部 技術顧問
バイオプロセステクノロジー・コンサルタント (兼任) GEアナリティカル・インスツルメント社 技術顧問
SGSジャパン (株) 監査員
河﨑 忠好 氏

 第一部では医薬品製造におけるPIC/SのGMP査察ガイドラインの理解とその位置付け、及びそれに基づく洗浄バリデーション要件の理解を深める。また、洗浄バリデーションの構築のためのアプローチ方法を紹介する。
 第二部では原薬製造に関してPIC/SのGMP査察ガイドラインに沿って査察を行う査察官らを支援するために作成されている“AID-MEMOIRES”の査察ポイントと関連GMP規則の理解及び“重要事項”として設定されている質問内容への対応を中心に紹介する。

第一部 「PIC/S GMPガイドラインとそれに基づく洗浄バリデーション要件の理解」

  • PIC/Sの理解と日本の加盟申請の意味
  • PIC/SのGMPガイドラインと各規制当局のGMPガイドラインの位置付け
  • 医薬品製造GMPにおけるパラダイムシフトと洗浄バリデーションの要件
  • 洗浄バリデーションにおけるリスクベースのアプローチ
  • 洗浄バリデーションにおける残留許容限度値の設定と考え方
  • 洗浄バリデーションプロトコルの構築とプロセス管理

第二部「PIC/S GMP対応洗浄バリデーションの構築と査察への対応」

  • 洗浄バリデーションの計画と手順及び関連設備 (製薬用水管理)
  • 洗浄バリデーションすべき装置、機器の選定基準
  • 洗浄バリデーションプロトコルの構築とその管理方法
  • 洗浄バリデーションとサンプリングの問題点
  • 分析法とそのバリデーション
  • 残留許容基準値の設定方法とリスク分析
  • 洗浄プロセスの管理とパラメータ
  • 洗浄バリデーション後の管理
  • ベリフィケーション
  • CAPAとチェンジコントロール
  • 質疑応答・名刺交換

【4日目】PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (無菌医薬品編)

(2013年5月27日 10:30~16:30)

中外製薬 (株) 立石 伸男 氏

  1. PIC/Sとは?
    1. 2012年2月1日付厚生労働省事務連絡
    2. PIC/SとPIC (比較)
    3. PIC/Sの目的とゴール
    4. PIC/Sの活動内容
    5. PIC/S加盟による日本当局の査察の変化
  2. 無菌操作法指針改定版 (2011年4月20日付厚生労働省事務連絡)
    1. 改正の方向性
    2. パブリックコメント
    3. 今後の課題
  3. PIC/S GMP (Annex 1) と無菌操作法指針改訂版との比較
    1. 清浄区域の分類 (作業時と非作業時) 日米欧比較
      1. 5.0μm粒子の測定
      2. サンプリングポイント
      3. 清浄空気の流速
      4. HEPAフィルターの完全性
    2. 環境モニタリング 日米欧比較
      1. 浮遊菌のモニタリングシステム
      2. 微生物のモニタリング
    3. 設備のバリデーション
      1. 建物の差圧管理 (差圧計の設置)
    4. ろ過滅菌
      1. 滅菌前後のバイオバーデン管理
      2. 二段階ろ過
      3. フィルターの使用回数
    5. キャップ巻き締め
      1. 凍結乾燥品
      2. 不完全打栓容器
    6. 培地充填試験
      1. 試験培地
      2. 初期評価と再評価
    7. 滅菌
      1. 蒸気の品質
      2. 乾熱滅菌
    8. 消毒剤
    9. アイソレータ
    10. 最終滅菌製剤
    11. 製薬用水
    12. バイオロジカルインジケーター
    13. 異物検査
    14. 無菌試験用サンプル
  4. PIC/S査察の指摘事例 (カナダ)
    • 質疑応答・名刺交換

【5日目】PIC/S 加盟に伴う日常業務の変更個所 (査察ケーススタディ編)

(2013年7月23日 10:30~16:30)

上武大学 看護学部 専任講師 宮木 晃 氏 【元 PMDA GMPエキスパート】

 PIC/S GMPは2011年に米国FDAがPIC/Sの加盟承認を受けたことにより、世界のグローバルスタンダードになりつつある。日本当局PMDAはPIC/S GMPをガイドラインの位置づけと表明しているが、PIC/S加盟国の当局及び製薬企業からGMP査察を受ける際には、既に発出されているガイドラインより強い拘束力があると考えた方が妥当である。特に日本の近隣国 (台湾、韓国等) からは厳しい査察を受ける可能性が大である。
 本講座ではPIC/S GMPの解釈、PIC/S加盟国の行政当局及び製薬企業からGMP査察及び監査受ける際に想定される指摘事項とその対応策について、PMDAで海外製造所のGMP調査 (査察) を行った経験 (事例) を基に解説する。またPMDAからの最新情報も説明する。

  1. 強調したい点
  2. PIC/Sの概要
    1. 規制要件とガイドライン
    2. 加盟国若しくは加盟申請中の外国当局の状況
  3. PIC/S GMPガイドラインの要点
    1. Part1の要旨
      1. 品質マネジメント
      2. 人員
      3. 建物及び設備
      4. 文章化
      5. 製造
      6. 品質管理
      7. 委託製造及び分析
      8. 苦情及び製品回収
      9. 自己点検
    2. Part2 (ICHQ7/Annex18) の要旨 :原薬GMPガイドライン
    3. Annex1 (無菌医薬品の製造) の要旨
    4. Annex8 (原料及び包材のサンプリング) の要旨
    5. Annex13 (治験薬の製造) の要旨
    6. Annex15 (適格性評価及びバリデーション) の要旨
    7. Annex17 (パラメトリックリリース) の要旨
    8. Annex19 (参考品及び保存サンプル) の要旨
    9. Annex20 (ICH Q9/品質リスクマネジメント) の要旨
  4. サイトマスターファイル (SMF) 作成上の留意点
    1. PMDAでのサイトマスターファイルの扱い
    2. サイトマスターファイルの内容
    3. サイトマスターファイルの記載例
  5. PIC/S GMP (Part、Annex) の特長 (まとめ)
  6. PIC/S査察のハード面・ソフト面の流れと留意事項
  7. PIC/S査察時に予想される指摘・指導事項及び対応・準備
    1. 管理監督 (品質マネジメント) の査察対応
    2. 工場の構造と設備に関する査察対応
    3. 倉庫・サンプリング室・保管室・不合格品置き場の管理に関する対応
    4. 製造作業関連 (製造支援システム等含む) の査察対応
    5. 品質管理関連 (試験検査室管理) の査察対応
    6. ドキュメンテーション作成・管理の査察対応
    7. 変更・逸脱管理に関する査察対応
  8. PIC/S査察時で重点的にチェックされる管理項目とその対応策
  9. 企業 (製造業者) の今後 (査察前後) の対応と留意点
  10. 今後に向けたPMDAと都道府県当局のGMPへの取り組み
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

連合会館
  • 2013年4月19日:連合会館 2階 201会議室
  • 2013年4月26日:品川区立総合区民会館 きゅりあん 4階 研修室
  • 2013年5月21日:品川区立総合区民会館 きゅりあん 5階 第3講習室
  • 2013年5月27日:連合会館 5階 502会議室
  • 2013年7月23日:品川区立総合区民会館 きゅりあん 5階 第4講習室
東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 114,095円 (税別) / 119,800円 (税込)
複数名
: 107,095円 (税別) / 112,450円 (税込)

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