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電気・電子部品の故障・事故の対策技術と未然防止のテクニック

未然防止と安全設計の実務知識習得のための

電気・電子部品の故障・事故の対策技術と未然防止のテクニック

オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年10月24日〜30日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、電気・電子部品の故障・破損の原因と対策について、実際の事例を交えて具体的に解説いたします。

開催日

  • 2025年10月17日(金) 10時00分16時00分

受講対象者

  • 電気・電子部品の発火・発煙の対策の根本的な解決を目指している技術者
  • 品質部門に所属し、電子機器等の事業部への安全対策を指導している技術者

修得知識

  • 電気製品の発火・発煙対策の設計思想
  • 電気・電子部品の発火対策の設計手法
  • あらゆる電気製品の電源品質障害の解決方法

プログラム

 製品評価技術基盤機構の報告によると家庭用電気製品は全リコール件数の約40%。最近は、リチウム電池の不具合で発火事故が絶えなく、電気製品の発火・発煙のリスクが増加しています。発火・発煙を含む安全性と信頼性問題発生の要因の多くは、電気・電子部品の構造、材料の内的起因しています。
 本セミナーで紹介する解決事例を通して、電気・電子部品の発火、発煙の原理・原則と対策技術を理解し、発火・発煙事故の未然防止に活かすことを願います。電気製品が壊れる外的要因としてコンセントに侵入する電源品質 (過電圧、サージ電圧、高周波電圧等) が上げられます。世界18カ国40都市70カ所の電源品質の測定方法と結果をお伝えし、バリスタ、アルミ電解コンデンサ等の発火を解決した複合機の事例を紹介します。電気自動車 (EV) 、プラグインハイブリッド車 (PHV) はAC充電する時は電気製品であり電源品質の課題では複合機と同じです。

  1. 製品評価技術基盤機構による事故事例の報告
    • 家庭用電気製品は全リコール件数の約40%
    • リチウム電池の不具合は非純正品が多い
  2. 電気部品と電子部品の故障・事故 (発火・発煙) と対策技術
    1. 電源コード
      • 使い方と構造のウイークポイント
      • コンセントのトラッキング現象
    2. 接続部 (はんだ付け、ファストン端子、ねじ)
      • 接続部の緩みで発熱
      • 基板とコネクタ材料の熱膨長の差ではんだクラック
      • ネジ締結部 (ビットインサート、バーリング)
    3. 電源スイッチ
      • 接点材料の腐食
    4. フィルムコンデンサ
      • 絶縁フィルムとマージンに注目
      • フィルムコンデンサの故障要因
      • メタリコン接続部の確実性も重要
    5. アルミ電解コンデンサ
      • 材料と構造の弱
      • 巻芯部のショート対策
    6. 積層セラミックコンデンサ
      • 割れるのが弱点
      • 発火メカニズム
    7. トランス、SSR、フォトカプラ
      • 3つの部品の一次側と二次側の絶縁性能
      • ソリッドステート・リレ (SSR) の機能・構造
    8. バリスタ
      • バリスタの発火原因とサージの種類
      • バリスタの選定
  3. 故障・事故の未然防止のテクニック
    1. 電気部品、電子部品の定格の意味を理解する
    2. ディレーティング (derating) を遵守する
    3. 電気設計者と機械設計者の境界領域を見極める
  4. 電気製品・電子機器への対策
    1. 世界18カ国40都市の電源品質測定結果
      • 電源品質の特徴
      • 異常電圧環境下のおける製品への対策
    2. 電源品質問題に対するEV (電気自動車) 、PHV (プラグインハイブリッド) のAC充電設備の信頼性設計
      • EV、PHVをAC電源に接続して充電する時は、電気製品と同じ扱いになる
      • 充電できない事例、予想される電源品質障害
  5. 質疑応答

講師

  • 渡部 利範
    株式会社テクノクオリティー
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

テキスト送付に係る配送料

ライブ配信・アーカイブ配信受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,100円(税別) / 1,210円(税込) を頂戴します。

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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年10月24日〜30日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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