技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

失敗しない「バナメイエビ」陸上養殖事業ノウハウ

失敗しない「バナメイエビ」陸上養殖事業ノウハウ

~技術・設備・収支計画まで、事業化に必要な実務ポイントを解説~
東京都 開催 会場・オンライン 開催

開催日

  • 2025年7月25日(金) 9時30分11時30分

プログラム

 世界のエビ市場は旺盛で、かつて主に東南アジア・南アジアで生産されたエビは日本、韓国、香港などへ、アジア域内での垂直的な流通が中心であった。しかし、日本が90年代後半以降、長期不況を経験する一方で、好景気と水産物消費が浸透した米国の冷凍エビ輸入量は、88年の19万トンから97年には日本を抜き、現在では70万トンに達している。完全にイニシアチブは米国、中国の大量消費地に負けている。
 国内食品産業における重要なエビ類の国内自給率が、消費量の1割に満たない現状を改善するため、近年バナメイエビ養殖の国内起業が相次いでいるが、その大部分は小規模実験プラントであり、100トン規模生産プラントは全国で3か所程度である。その為、バナメイエビ養殖の基礎的学習もなされず、失敗している事例を数多く見受ける。
 日本におけるバナメイエビ養殖業は、そのほとんどが外来種としての規制があるため、閉鎖型循環方式を採用している。これは東南アジアで行われている外池方式とは異なり、育成方法も異なる。この方式では屋内で水を循環・濾過して再利用し、育成環境を人為的にコントロールすることで、疾病発生のリスクを大幅に軽減することができる。デメリットとしては、陸上養殖施設におけるイニシャル・ランニングコストが高額であり、その事業に合う高密度、高成長な育成システム、運用システムが必要となる。
 このセミナーでは、長年研究開発してきたエビ閉鎖循環式養殖の、現場での25年間のノウハウを詳説する。

  1. 屋内型エビ生産システム開発の背景及び狙い
    1. なぜエビ陸上養殖が注目されるのか
    2. 水産養殖はどうして必要なのか
    3. 世界の大規模エビ養殖産業の現状
  2. エビ類の特徴
    1. エビの生活史
    2. エビの生殖機構:なぜ目玉を切るのか
    3. エビは病気になりやすい
    4. 世界のエビ生産量
  3. 海産エビ・バナメイエビの特徴
    1. エビ養殖がなぜ批判されるのか
    2. なぜエビ養殖を選択したのか
  4. バナメイエビ生産技術の新開発
    1. 研究開発体制 (産官コンソーシアム)
    2. バナメイエビの生物学的解明
      1. 淡水化育成の為の浸透圧調整、脱皮機構の解明
      2. 異なった塩分濃度と硬度の比較
      3. 甲殻類の抑制的な成熟制御
      4. ホルモンによる成熟制御方式の確立
    3. 高密度養殖プラントの開発
      1. ISPS開発のスタート
      2. 水質管理:具体的な対処方法と課題
      3. 第1号実証プラント (新潟)
      4. 最適な光環境
    4. ストレス評価・低減技術の開発
    5. バナメイ専用餌の開発
  5. 実際の養殖管理事例
    1. 育成水の水質基準
    2. 育成水の水質基準が成長・生存に与える影響
    3. 固定ろ床の問題点
    4. 窒素負荷量の計算法
    5. 濾材の硝化能力計算法
    6. 淡水育成におけるミネラルバランスの重要性
    7. 実際の育成で遭遇した問題点
  6. 栄養と給餌:ISPSで開発した独自の餌の組成
    1. 各栄養素の働き
    2. たんぱく質に関して誤解されやすいポイント
    3. 給餌計画の要点
    4. 美味しさの秘密
  7. 記録している各種データ
  8. 健康管理と病気
    1. 健康管理の重要性
    2. 健康チェックの方法
    3. エビ類の感染症はなぜ世界中に広がるのか
    4. ホワイトスポット病
    5. EMS・AHPND/EHP
    6. エビ養殖において感染症を防ぐには
    7. どのようにして感染症を防ぐのか
  9. 海外での大規模陸上エビ養殖場
  10. 今後の陸上養殖
    1. ブランド化/差別化/物語性
    2. ビジネス検討
    3. 実例 (静岡・磐田市)
    4. 事業収支例
    5. 今後の課題
  11. 関連質疑応答
  12. 名刺交換・交流会

講師

  • 野原 節雄
    IMTエンジニアリング株式会社 技術研究所

会場

JPI カンファレンススクエア

a6F C会議室

東京都 港区 南麻布5-2-32 興和広尾ビル
JPI カンファレンススクエアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,309円 (税別) / 37,740円 (税込)
複数名
: 29,764円 (税別) / 32,740円 (税込)

受講料の割引について

  • 複数名受講割引
    • 同一法人または関連会社より2名以上同時参加される場合、受講料を割引させて頂きます。
      2名様以降、 29,764円(税別) / 32,740円(税込) で受講いただけます。
      • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,309円(税別) / 37,740円(税込)
      • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 64,073円(税別) / 70,480円(税込)
      • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 93,836円(税別) / 103,220円(税込)

会場受講 / ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

会場受講、ライブ配信、アーカイブ配信のいずれかをご選択いただけます。

会場受講をご希望の場合

  • ライブ配信、アーカイブ配信のサービスは受けられません。
  • 翌営業日までに、請求書、受講票、会場までの地図を発送させていただきます。

ライブ配信をご希望の場合

  • ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日の2営業日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを、メールにてご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • 当日配付資料等は、後日ご郵送いたします。
  • 受講後のご質問等、講師とのお取次ぎをさせていただきますので、ご遠慮なくお申し付けください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

アーカイブ配信をご希望の場合

  • 開催日より3日以降に配信致します。
  • お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、視聴用URLをお送り致します。
    配付可能な講演資料も合わせて送付致します。
    ※アーカイブ配信の配信予定日や講演資料の送付方法はセミナーによって異なります。
  • 動画の公開期間は公開日より2週間となります。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • 質疑応答は原則として収録録画からカットされます。
  • 参加者名簿は配付致しません。あらかじめご了承下さい。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/4 製薬用水入門講座 オンライン
2025/7/9 食品衛生法と海外における容器包装の法規制動向 オンライン
2025/7/11 食品衛生法と海外における容器包装の法規制動向 オンライン
2025/7/16 2025年制度改正をふまえた機能性表示食品の届出実務ノウハウ オンライン
2025/7/17 (陸上) 養殖ビジネスの参入・組成における法制度と実務対応 東京都 会場・オンライン
2025/7/18 2025年制度改正をふまえた機能性表示食品の届出実務ノウハウ オンライン
2025/7/24 食品賞味期限の科学的根拠のある設定手法プロセスと事例 オンライン
2025/7/25 食品賞味期限の科学的根拠のある設定手法プロセスと事例 オンライン
2025/7/29 バイオフィルム形成の要因解明に向けた解析技術と除去・形成防止 オンライン
2025/8/4 機能性表示食品届出基礎知識および届出資料作成のポイント オンライン
2025/8/5 におい (匂い/臭い) の官能評価と機器分析 オンライン
2025/8/6 におい (匂い/臭い) の官能評価と機器分析 オンライン
2025/8/20 バイオフィルム形成の要因解明に向けた解析技術と除去・形成防止 オンライン
2025/8/25 脂質に関わる基礎知識と油脂の劣化のメカニズム オンライン
2025/8/26 脂質に関わる基礎知識と油脂の劣化のメカニズム オンライン
2025/8/28 日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応 オンライン
2025/9/3 賞味期限設定のためのアレニウス式を用いた加速試験のポイント オンライン
2025/9/16 日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2022/11/21 食品添加物 (CD-ROM版)
2022/11/21 食品添加物
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版 + CD版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版)
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2013/10/28 新・機能性表示制度への準備
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/9/4 食と健康の高安全化
2012/7/4 薬事法・景品表示法 実践 戦略パック
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会