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ヒートシールの基礎と応用・不良対策

ヒートシールの基礎と応用・不良対策

~ヒートシール材料と充填包装機の留意点 / 適正なシール技術の選定 / ヒートシールの基礎と不良対策のポイント及びCircular Economy対応設計~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年6月20日〜30日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年6月27日まで承ります。

概要

本セミナーでは、適正なヒートシールをするためにどのような点に留意すべきか、またよく起こるヒートシール不良の国内外の事例をあげて説明し、対応策やいわゆるヒートシール技術以外のシール技術やその適用事例を説明いたします。

開催日

  • 2025年6月17日(火) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 包装に関連する技術者・研究者、品質担当者
    • 医薬品
    • 食品・飲料
    • 化粧品
    • 日用品 等

修得知識

  • ヒートシール材料と充填包装機の留意点
  • 適正なシール技術の選定

プログラム

 包装は密封が条件であり、密封のためにヒートシール (HS) 技術が一般的には利用されている。食品、医薬品、化粧品他の包装対象物、包装仕様、そのHS材料、充填包装機によりHS条件は異なる。欧州連合 (EU) は2025年1月22日、「包装および包装廃棄物に関する規則 (EU) 2025/40」 (略称:包装規則/包装廃棄物規則/PPWR) を公布。2025年2月11日に発効し、2026年8月12日からEU全域で直接適用される。国内も、政府はプラスチック製造の企業は、再生プラスチックの年間使用量の目標とその実績を報告することを義務化する法案を検討中である。再生プラスチックをHS層として使用する場合は認可されているか否か、グレードの溶融粘度、HS強度の確認をする必要がある。また紙ベースの一次、二次包装も増加の傾向であり、循環型パッケージの面から天然物由来のHS剤を模索している。日本から多くの包装製品が輸出されている。EU への輸出は包装製品の適合宣言が必要である。適正なHS材料を、リサイクル材料を使用し、欧州の規則に合致していることを確認しなければならない。
 本セミナーでは、HSをするためにどのような点に留意すべきか、またよく起こるHS不良の国内外の事例をあげて説明し対応策やいわゆるHS技術以外のシール技術やその適用事例を説明する。

  1. ヒートシールの基本
    • 現在のHS技術と最近開発された温度制御技術を説明
      1. シール条件
      2. ヒートシール曲線
      3. シール温度の設定
  2. ヒートシール材料と充填包装機の留意点
    1. フィルム及びextrusion coatのオレフィン系樹脂
      • 循環型オレフィン樹脂の扱い
      • 溶剤タイプのヒートシール剤
      • 二つのシール温度帯を有するヒートシール剤
      • 易開封のために部分的に弱シールにする方法
      • 水性HS剤のメリット、デメリットの考察
  3. 包装材料の仕様と適正なヒートシール技術の選定
    1. 包装仕様設計と内面シーラントの設計
    2. 充填包装機とシール方法
    3. ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法
    4. ヒートシール材料とrecycled PE/PP対応の考え方
    5. ドイツのHS温度を部分的に変える新しい発想の制御方法
  4. 主なヒートシール不良と対応策の事例
    • よくある不良の事例について原因と対応策
    • OPP仕様における国内の包装仕様と海外の場合の設計の違いとトラブル
  5. ヒートシール後の密封性の確認方法
    1. 簡易方法
    2. 検査機の使用
  6. 適正なヒートシールをするために
    1. 包装材料の保管法
    2. 充填包装機の留意事項とトラブル事例
  7. ヒートシール以外のシール技術
    • 基本的なHS技法とトラブル対応事例を説明
      1. 超音波シール
      2. 高周波シール
      3. 誘導加熱シール
      4. インパルスシール
      5. コールドシール
  8. PPWR のポイント
    1. 主なポイント
    2. HSへの影響説明
  9. 紙ベース包材の場合のHS層の工夫
    1. 熱伝導性、充填包装機適性など紙ベースの二次包装の事例と考察
    2. HS性を有する紙仕様の事例
  10. 医薬品包装におけるHS剤の検討事例
  11. 循環型パッケージ対応における包材のcertified resin/再生再利用樹脂 (循環型ポリマー) とHS層の考察
    1. 回収PTPの剥離及び再生の考察
      • 海外の新しいPTPにおけるHS剤の考察
    2. ケミカルリサイクルにおけるPE, PPの考察
    3. モノマテリアル仕様指向におけるHS層の考察
      1. 海外の既存の回収ルート利用のモノマテリアル仕様の指向
      2. フィルムの場合、紙仕様の場合
      3. 国内でモノマテリアル仕様は意味があるか
  12. 再生のための脱インク、脱HS剤、デラミネーション対応の考察
    1. メカニカルリサイクル向けの場合
    2. 脱インク、脱HS 剤、
    3. 剥離技術 (デラミ)
    4. 剥離されたPE, PPの販売
  13. 日本はEU向けの包装製品の包材のr PE, rPPをどこから入手するか。
    • EUのrecycled plasticsの配合割合をクリアするには、HS層にrecycled plasticsを全面的に使用する以外に方法はない。
      必要量が入手できるか。
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
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  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

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