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軟包装を巡る国内外のリサイクル促進の法制化とリサイクル手法の開発動向および関連特許動向

軟包装を巡る国内外のリサイクル促進の法制化とリサイクル手法の開発動向および関連特許動向

~特許情報を交えつつEU法規制、軟包装のモノマテリアル化およびリサイクル手法の開発動向について解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、日欧のプラスチック製容器包装廃棄物の規制動向を紹介した後に、それを踏まえて、軟包装のモノマテリアル化やリサイクル手法の開発動向、関連特許動向等について解説いたします。

配信期間

  • 2025年11月14日(金) 13時00分2025年11月28日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年11月14日(金) 13時00分

受講対象者

  • 軟包装材料の開発に従事する方
  • 軟包装材料を利用する方

修得知識

  • 欧州での包装材料のリサイクルの法制化
  • 軟包装のモノマテリアル化の実例
  • 軟包装のモノマテリアル化に必要な透明蒸着フィルム
  • 国内外の軟包装モノマテリアル化関連特許
  • 軟包装のリサイクル方法
  • 軟包装の油化によるリサイクルの動向
  • ケミカルリサイクル関連特許

プログラム

 地球規模の温暖化、気候変動の主要因は温暖化ガスの排出と言われており、主な温暖化ガスである二酸化炭素の排出を世界的に抑制していかなければならない。そのため、各国は様々な政策実施を迫られている。日本も、2050年の「カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言している。
 包装材料は内容物を保護し、安全に使用者 (消費者) の手に届けるという使命がある。しかし、一旦内容物が使用されると、包装材料はゴミとなってしまう宿命にある。包装材料廃棄物のリサイクルを促進することで、カーボンニュートラルに寄与しなければならない。EUでは、PPWR (Packaging and Packaging Waste Regulation) が2月に発効し、2026年8月12日から適用される。包装廃棄物の削減目標、包装の素材ごとにリサイクル目標値等が設定され、プラスチックについては一定以上のリサイクル可能性が要求され、2030年からのリサイクル材使用率が定められた。剛性を有するボトルや容器はリサイクルが容易と思えるが、異なるフィルムを積層して物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与する軟包装 (フレキシブルパッケージング) のリサイクルは困難である。
 軟包装をリサイクル可能とするために、同一素材のフィルムを積層するモノマテリアル化が提唱されている。モノマテリアル化するとき、アルミ箔を使用しない構成において、バリア性の付与が課題である。軟包装を紙化するという方法もあるが、バリア性の付与はプラスチックフィルムよりも困難である。バリア性付与の有力な手段は、蒸着、バリア材のコーティング、エチレンービニルアルコール共重合体 (EVOH) の多層化等である。
 PPWR、モノマテリアル化、バリア性付与手段の内容、実例及びリサイクルの開発動向、加えてこれらに関連する特許について説明する。

  1. 包装廃棄物に関する法令化動向
    1. EUのPPWR
      1. PPWRの概要
      2. リサイクル可能化
      3. リサイクル可能化の適用除外
      4. プラスチックのリサイクル材使用率及び適用除外
      5. バイオプラスチックについて
      6. 再使用について
      7. ラベル標記による情報提供
      8. 拡大生産者責任 (EPR)
      9. 包装廃棄物削減目標
      10. 包装廃棄物リサイクル目標
    2. EUプラスチック包装廃棄物リサイクル率
    3. 英国のEPR
    4. 米国の動向
  2. 軟包装におけるリサイクル可能化
    1. CEFLEX
    2. RecyClass
    3. APR
  3. 軟包装におけるバリアの必要性
    1. 軟包装の構成とバリア
    2. 求められるバリア
  4. モノマテリアル化とバリア
    1. リサイクルに適用するバリア材
    2. バリア付与手法
    3. 最近のモノマテリアル化例
  5. 軟包装のモノマテリアル化におけるバリア付与
    1. 透明蒸着
    2. EVOH
    3. バリアコート
  6. モノマテリアル化関連特許
    1. 層構成
    2. 延伸フィルム
    3. 蒸着
    4. バリアコート
  7. プラスチック製容器包装のリサイクル
    1. リサイクルの定義
    2. リサイクル材の食品包装への適用
      1. FDA
      2. EFSA (European Food Safety Authority)
  8. 軟包装リサイクルの開発動向
    1. メカニカルリサイクル
    2. ケミカルリサイクル
      1. 油化
      2. ガス化
      3. 解重合
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
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  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年11月14日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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