技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術

各種エポキシ樹脂・硬化剤・促進剤の特徴と新技術を知り、貴社の課題解決へ

半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術

~半導体封止材用エポキシ樹脂とその特性 / 硬化剤の種類および代表的な硬化剤とその特性 / 半導体封止材用硬化剤とその特性 / 硬化物の特性評価法と特性解析例~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年9月19日〜25日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、半導体封止およびエポキシ樹脂の基礎から解説し、半導体封止材用エポキシ樹脂とその特性、硬化剤の種類および代表的な硬化剤とその特性、半導体封止材用硬化剤とその特性、硬化物の特性評価法と特性解析例について詳解いたします。

開催日

  • 2025年9月18日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • 半導体封止材の概要
  • 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特徴
  • 半導体封止材用硬化剤の種類と特徴
  • エポキシ樹脂・硬化剤の分析法
  • エポキシ樹脂の有害性
  • 半導体封止材用硬化促進剤の種類と特徴
  • 半導体封止材用改質剤の種類と特徴
  • 半導体封止材用フィラーの粒径と特徴
  • 硬化物の構造と特性の測定・解析
  • 新技術:SiCパワー半導体モジュール用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
  • 新技術:SiC系パワー半導体モジュール用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂

プログラム

 半導体封止材等、エポキシ樹脂を使用するメーカーの事業企画部門、研究開発部門、生産技術部門、製造部門の皆様を対象に、エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の基本知識から最新技術動向までを総合的に詳しく解説いたします。
 半導体封止材用エポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ジシクロペンタジエン型、ナフタレン型のフィラー充填量に影響を及ぼす溶融粘度、アルミ配線腐食性に影響を及ぼす不純物塩素イオン濃度などの樹脂特性、信頼性に影響する線膨張係数、Tg、加熱重量減少率、はんだ耐熱性に影響する吸水率などの硬化物特性に関する知識、トリグリシジルイソシアヌレート型、脂環型のLED封止材用として必要な耐熱変色性などの硬化物特性に関する知識が習得できる。
 半導体封止材用硬化剤としては、フェノールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂の溶融粘度などの樹脂特性、線膨張係数、Tg、加熱重量減少率、吸水率などの硬化物特性に関する知識が習得できる。
 半導体封止材用硬化促進剤としては、トリフェニルホスフィン (TPP) 、3級アミン (HD) およびイミダゾール (HDI) を用いた硬化物の信頼性に影響を及ぼすTg、線膨張係数、吸水率、PCT試験時のボンディングワイヤー断線による累積故障率などの特性に関する知識が得られる。
 半導体封止材用改質剤として、スチレン系樹脂、インデン系樹脂およびクマロン – インデン樹脂を配合した硬化物のTg、線膨張係数、吸水率、誘電率、硬化前組成物のスパイラルフローに関する知識が得られる。
 その他、分析法として、エポキシ樹脂中の全塩素濃度や加水分解性塩素濃度の分析方法に関する知識、フィラーの高充填によるV – 0難燃性付与の方法に関する知識、DSCによる硬化開始温度・硬化発熱量・Tgの測定に関する知識、TMAによる線膨張係数・Tg、TG – DTAによる加熱重量減少率の測定に関する知識、DMAによるTg・架橋密度の測定に関する知識、曲げ試験による弾性率・破断強度・破断伸度の測定に関する知識、破壊靭性試験からのK1C値の各測定に関する知識が習得できる。
 さらに、半導体封止材分野の最新技術動向として、SiC系パワー半導体モジュール封止材用の高耐熱性エポキシ樹脂、同モジュール絶縁シート用の高熱伝導性エポキシ樹脂の技術動向に関する知識が習得できる。

  1. 半導体封止材の概要
  2. 半導体封止材用エポキシ樹脂
    1. 主なエポキシ樹脂の種類と特徴
      1. ビスフェノールA型
      2. グリシジルアミン型エポキシ樹脂
      3. トリグリシジルイソシアヌレート型
      4. リン含有型エポキシ樹脂
      5. ジシクロペンタジエン型
      6. 酸化型 (脂環式)
      7. フェノキシ樹脂
    2. 半導体封止材用エポキシ樹脂の特性比較
      1. クレゾールノボラック型
      2. テトラメチルビフェニル型
      3. ビフェニルアラルキル型
      4. ナフタレン型
  3. 半導体封止材用硬化剤
    1. 主な硬化剤の種類と特徴
      1. 活性水素化合物
        • ポリアミン
        • 変性ポリアミン
        • ジシアンジアミド
        • フェノール系樹脂
      2. 酸無水物
        • メチルテトラヒドロ無水フタル酸
        • メチルヘキサヒドロ無水フタル酸
        • ヘキサヒドロ無水フタル酸
    2. 半導体封止材用硬化剤の特性比較
      1. フェノールノボラック
      2. フェノールアラルキル
      3. ビフェニルアラルキル
      4. ナフトールアラルキル
  4. 半導体封止材用硬化促進剤
    1. 主な硬化促進剤の種類と特徴
      1. 3級アミン類
        • DBU
        • HDM
      2. イミダゾール類
        • 2E4MZ
        • 2-PZ
        • 2-MZA
        • HDI
      3. 有機ホスフィン系トリフェニルホスフィン
    2. 半導体封止材用硬化促進剤の特性
      • トリフェニルホスフィン
  5. 半導体封止材用改質剤
    1. スチレン系樹脂とインデン系樹脂の改質剤特性比較
    2. ケマロン-インデン樹脂の改質剤特性
  6. フィラーの高充填によるV-0難燃性付与
  7. 分析法
    1. エポキシ樹脂の分析
      1. エポキシ当量
      2. 塩素濃度
    2. 硬化剤の分析
      • 水酸基当量
  8. 硬化物の特性評価と解析法
    1. 熱分析
      1. DSC:硬化開始温度・硬化発熱量・Tg
      2. TMA:線膨張係数・Tg
      3. TG – DTA:加熱重量減少曲線とTd1、Td5、Td10
    2. 動的粘弾性
      1. 温度分散E’およびtanδ:Tg、架橋密度、相溶性
    3. 力学特性
      1. 曲げ試験:弾性率、破断強度、破断歪
      2. 破壊靭性試験:破壊靭性値 (K1C)
    4. 電気特性
      • 表面抵抗・体積抵抗
      • 誘電率・誘電正接
  9. パワー半導体用途での技術動向
    1. SiC系パワー半導体モジュール封止材用途
      • 高耐熱劣化性エポキシ樹脂
    2. 同モジュール絶縁シート用途
      • 高熱伝導性エポキシ樹脂
  10. まとめ
  11. 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/30 初心者のための半導体製造入門 オンライン
2025/6/30 UV硬化樹脂の硬化不良要因と硬化状態の測定・評価技術 オンライン
2025/6/30 先端半導体パッケージに向けた材料・実装技術の開発動向 オンライン
2025/6/30 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2025/6/30 次世代パワー半導体とパワーデバイスの結晶欠陥評価技術とその動向 オンライン
2025/7/1 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2025/7/1 高分子の相溶性と結晶化の基礎的理解と高次構造形成の考え方 オンライン
2025/7/1 プラスチックリサイクルとバイオプラスチックの基礎と応用、最新動向 オンライン
2025/7/2 高分子結晶化の基礎と制御および分析技術 オンライン
2025/7/4 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2025/7/4 ポリウレタンフォームの材料設計と機械特性の解析、予測 オンライン
2025/7/4 ナノインプリントの材料、プロセスの設計とVR/AR、半導体プロセスへの応用技術 オンライン
2025/7/7 半導体ドライエッチングの基礎と最新技術 オンライン
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/8 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/7/8 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 基礎から学ぶ & サステナブル社会に貢献するフィラー活用術 オンライン
2025/7/9 半導体テスト技術の基礎と動向 オンライン
2025/7/9 半導体洗浄の技術動向と表面欠陥・汚染の低減技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/12/27 次世代高速・高周波伝送部材の開発動向
2024/11/29 パワーデバイスの最新開発動向と高温対策および利用技術
2024/11/13 世界のチップレット・先端パッケージ 最新業界レポート
2024/9/13 世界のAIデータセンターを支える材料・デバイス 最新業界レポート
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/30 次世代半導体用の難加工結晶材料のための超精密加工技術
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/2/26 EUV (極端紫外線) 露光装置 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/26 EUV (極端紫外線) 露光装置 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組