技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

市場の潜在ニーズの見つけ方、引き出し方と製品アイデア・テーマの創出プロセス

市場の潜在ニーズの見つけ方、引き出し方と製品アイデア・テーマの創出プロセス

~顧客価値を拡大し継続的な大きな収益を生みだすために / 潜在ニーズを見つけるフレームワークとプロセス / 潜在ニーズ候補の抽出/進化 / 製品アイデア候補の創出/進化、顧客への提示~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年4月27日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 経営企画・研究開発企画・技術戦略・事業企画・商品開発部門の担当者
  • 研究開発テーマを継続的に創出する仕組みを構築したい方
  • 研究開発テーマの創出法を学びたい方

修得知識

  • 競争を回避する、自社にしか想定できない未来の市場ニーズの創出
  • 自社対象事業を出発点とした4つの思考拡大の仕組み
  • 対象事業に固有なマクロ環境を含めたマクロ環境の広い抽出
  • 広く市場ニーズを創出するアプローチと未来ニーズの想定方法

プログラム

 20年ほど前から、潜在ニーズを見つけることの重要性がさまざまな機会で、議論されるようになりました。なぜ潜在ニーズが重要かというと、潜在ニーズを充足することで、顧客に提供する価値、すなわち顧客価値を拡大することができるようになり、さらにその大きな顧客価値は顧客の数を拡大し、加えて潜在ニーズは無限に存在し尽きることはないからです。その結果、継続的な大きな収益を生んでくれるからです。しかし、現実にはほとんどの企業で、この潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動を行ってはいません。それは、潜在ニーズの重要性が明確にとらえられておらず、また潜在ニーズを見つけることは必ずしも簡単なものではなく一方で、潜在ニーズを見つけるための具体的な活動とはどのようなものかが、理解されていないためです。
 本セミナーにおいては、市場の潜在ニーズを見つけることの重要性を詳しく議論した後、市場の潜在ニーズを見つける具体的な活動を、大きなフレームワークを提示した上で、そのフレームワークを実行する具体的な活動を、事例を示しながら詳しく提示いたします。本セミナーでは、以上より市場の潜在ニーズを見つける方法を学ぶことができます。

  1. なぜ市場の潜在ニーズが重要なのか?
    1. キーエンスの例/日立の例
    2. 潜在ニーズを見つけることの2つの重要な意義
      • 大きな売上と高い利益率を実現
      • 尽きぬ収益機会を提供
  2. 潜在ニーズを見つけるフレームワークとプロセス
    1. 潜在ニーズの継続的収集のためのプロセスの全体像
    2. なぜこのような一見冗長なプロセスとなるのか?
      • 顧客は、自分のニーズを明確にとらえてはいないもの
      • 提案をぶつけ続けると、潜在ニーズが見えてくる (矢と的のアナロジー)
      • そのために「製品アイデア候補の創出/進化」や「製品アイデア候補の顧客への提示」が必要となる
  3. 潜在ニーズ候補の抽出/進化
    1. 競合他社や顧客がもたない広い視野で市場ニーズを探す
    2. 市場ニーズを探すための2つの視野と活動
    3. 提供顧客価値を拡大する:顧客価値拡大モデル
      • 顧客自身の製品・サービスの提供価値向上
        • 日本触媒の例
      • 顧客の懸念・面倒の払拭
        • 日東電工/IBMの例
      • 顧客の全体コスト低減
        • 東洋電機の例
      • 顧客社員の作業環境や能力の向上
        • 加賀屋/コマツ/日本ペイントの例
      • 顧客の社会的価値の向上
        • ダウジョーンズ/住友化学の例
    4. 市場を多面的に見る:市場を見る3軸とその活動
      • 時間軸 (Time) の施策
        • マクロ環境分析、シナリオプラニング、ライトハウスカスタマーの利用 (島津製作所/シマノの例) 、
        • 顧客の先端部門とコンタクト (NEC/IBMの例) 、
        • 〇〇先進国に目を向ける、
        • 『顧客』の本質ニーズをつかむ (シマノ/ミルクシェイク/ホンダの例)
      • 分野軸 (Area) の施策
        • 顧客ではなく市場に目を向ける (バックホーメーカーの例) 、
        • 広義の市場に目を向ける、
        • 顧客の製品のライフサイクル全体を見る (テトラパックの例) 、
        • 非顧客の無消費にも注意を向ける (バイクメーカー/アルコール飲料メーカーの例) 、
        • 途上国市場からインサイトを得る (花王/シーメンス/GE/P&Gの例) 、
        • 数多くの顧客とコンタクトを持つ (ワコールの例) 、
        • 一人、一社のニーズの背後には 千人、百社のニーズがある (電子機器メーカーの例) 、
        • 面で活動する (エーザイ/小林製薬/前川製作所の例)
      • 深度軸 (Depth) の施策
        • 市場と直接の接点を持つ (エドワード・デボノ/ 日立/エーザイの例) 、
        • 顧客の行動観察 (ICIペイントの例) 、
        • 顧客を自ら体験する (化粧品材料メーカー/石野製作所/旭化成の例) 、
        • 市場との継続的対話の実施 (みずほ銀行/村田製作所の例) 、
        • ラガードとコンタクトをする、
        • 顧客のコンサルティング (キーエンス/島津製作所の例) 、
        • 顧客の相談窓口の設置・活用 (ディスコの例) 、
        • 顧客のトレーニングの場の活用 (テルモ/ファナックの例) 、
        • 顧客サイトに拠点を持つ (日東電工/日特エンジニアリング/ゲストエンジニア制度/コマツの例) 、
        • 顧客と共同で潜在ニーズを探る (日立の例) 、
        • サービス情報の活用 (シマノの例) 、
        • 自社コア技術に基づく顧客との議論の場の設定 (富士フイルム/帝人/日立/3Mの例)
  4. 製品アイデア候補の創出/進化
    1. 製品アイデア創出プロセス
      • 発散と収束を繰り返す
    2. タスク1:良いアイデアとはの定義
    3. タスク2:対象市場の選定
    4. タスク3:VACESの視点で市場ニーズリスト化
      • 効果的なブレーンストーミングの実施法
    5. タスク4:製品アイデア候補創出<1次>
    6. タスク5:製品アイデア評価・選択<1次>
    7. タスク6:まとめ<1次>
    8. タスク7〜タスク9<2次>の活動
  5. 製品アイデア候補の顧客への提示
    1. 「製品アイデア候補の顧客への提示」の目的
    2. どういう形で製品アイデアを顧客に提示するか?
  6. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/7 シナリオプランニングを活用した事業成果を生みだすロードマップの策定・実行のプロセスと具体的な手法 オンライン
2025/1/10 新規事業テーマの探索とテーマの特性に沿った評価の考え方 オンライン
2025/1/10 新規事業を生み出す社内起業家の育成と必須スキル オンライン
2025/1/13 体外診断薬の海外市場を踏まえたマーケティング戦略策定 オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編 & 実践編) オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編) オンライン
2025/1/23 ステージゲート・プロセスを活用したR&Dテーマ評価・選定のマネジメント オンライン
2025/1/24 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/24 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/1/27 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (実践編) オンライン
2025/1/29 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 オンライン
2025/1/30 デザインレビュー (DR) の基本とすすめ方、抜け漏れ防止策 オンライン
2025/1/30 特許情報からみた5G・6G材料開発戦争 2022 オンライン
2025/1/30 特許情報からみたBeyond 5G 材料開発戦争 2023 オンライン
2025/1/30 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/1/31 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/31 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン
2025/2/3 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/2/7 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2013/10/26 新たな患者満足度測定手法と増患・増収対策
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会