技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

原薬を変更する際の留意点と同等性評価のポイント

変更・逸脱管理における当局対応のポイントとは

原薬を変更する際の留意点と同等性評価のポイント

~規格に設定すべき不純物と同等性評価とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、原薬を変更する際の留意点と同等性評価のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2019年7月31日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 医薬品の品質に関する問題点と重要性
  • GMPの目的と対応策
  • ICH:Q9,Q10,Q11について
  • PIC/S GMPガイドライン
  • CMC:必要な項目と留意点
  • 原薬変更の問題点と解決策
  • 同等性評価の意味と留意すべきポイント
  • 品質保証とは:GMP対応の品質保証のあり方
  • ジェネリック医薬品に関する同等性評価と問題点
  • 変更管理、逸脱管理
  • GDPと偽造薬問題
  • 生データとデータインテグリティ

プログラム

 グローバル化の時代、医薬品の輸出入も世界を舞台に行う時代となった。コスト削減と安定供給を求めて安価で高品質な原薬を如何に入手できるか、又は委受託製造してもらえるかはIT化の時代、動きの速い中で企業にとっては極めて重大な関心事である。しかしながら、医薬品であることより規制当局の厳しい監視があり、要件を満たさなければせっかく入手した安価な原薬も製品としての流通は不可能となり企業にとって利益はもとより信用まで無くすことになりかねない。昨今、品質問題が他企業とはいえ多くみられる日本企業の国際評価の下落は由々しきことである。
 これらの問題を起こさないために如何に対処すべきか、そのポイントと留意点について解説する。

  1. 原薬の変更とは
    1. 原薬変更の原因と目的
    2. 原薬調達ルート
    3. 改正薬事法のポイント
  2. 原薬変更時の問題点とは:GMP上の留意点
    1. 原薬変更の時期
    2. 医薬品開発ステージの流れ:先発品とジェネリック医薬品
    3. POCとは
    4. 原薬のGMP管理
    5. GMPとは
    6. GMPの主要な項目と目的:GMP3原則
    7. 経営者の責任と従業員の責任、GXPとGDPについて
    8. ICHとは:ICHの歴史とICHQ9,Q10,Q11について
    9. PIC/Sについて
    10. PIC/Sへの加盟と動向
    11. サイトマスターファイル
    12. PIC/S GMPガイドライン
  3. 製造設備の変更と同等性評価
    1. 原材料変更を含む製造方法の変更と同等性
    2. 製造場所変更に伴う同等性
      • 自社内での変更
      • 委託先への変更
    3. 製造スケールの変更と同等性:DQ,IQ,OQ,PQとバリデーション
    4. 工程試験を含む分析方法変更に伴う同等性評価
    5. スケールアップの問題点:プロセスパラメータと重要パラメータの特定
    6. 医薬品製造方法の確立と許容範囲の決め方
  4. 購入先の変更と留意点:購入先GMP対応とチェックポイント
  5. 委託先の変更と留意点
    1. 受託製造企業の課題:委受託のメリットとデメリット
    2. 改正薬事法とアウトソーシング
    3. 効率的なアウトソーシングとは
    4. CMCとは:CTDについて、Module3の取扱い
    5. 委受託のコンセプト
    6. アウトソーシングの将来
    7. 技術移管のポイント
    8. アウトソーシング時の委託先の監査
  6. 同等性評価の留意点と問題点
  7. 同等性評価のポイント
    1. 同等性評価とは
    2. 同等性評価のポイント
    3. 不純物とは
    4. 不純物の検出と対策:不純物プロファイルとは
    5. 不純物の取り扱い方:規格に設定すべき不純物と同等性評価
    6. 不純物プロファイルの確立手順
    7. 遺伝毒性 (変異原性) 不純物
    8. 残留溶媒:クラスI,II,IIIの選択
    9. 結晶多形:結晶多形の要因と原薬への影響
      • 結晶多形とは
      • 結晶多形の要因
      • 結晶多形の影響
      • 結晶多形の原薬への影響
      • 原薬及び製剤における結晶多形の判定基準の設定の必要性の検討
      • 結晶多形の例
      • 結晶多形の特許と訴訟
      • 分析法の選定と留意点
  8. GMP対応の品質保証体制の在り方:出荷をスムースに行うために
    1. GMP対応の品質保証体制のあり方
    2. 品質部門の責任
    3. QAと医薬品製造管理者:GMPとGQP
    4. データ保存とデ^タインテグリティ
  9. 当局への対応:重要度に応じた対応の仕方
    1. 変更のランク付と処理の仕方
    2. 変更管理と対応策:日米EUの場合
    3. 変更管理フロー図
    4. 教育訓練の留意点
    5. 教育訓練の手順書の作成
    6. 逸脱処理対処法
    7. 苦情処理と対応策:社内ルールの明確化
  10. 原薬輸入のリスクと回避策
    1. 原薬輸入手続き
    2. GMP適合性調査における留意点:GMP適合性調査実施の流れと添付資料
    3. GMP適合性調査における指摘・指導事項
    4. 納期:遵守のポイント
    5. コスト:真の経済性とは
    6. 偽造医薬品被害:GDPの必要性
    7. 医療上必要な薬
  11. ジェネリック医薬品の生物学的同等性試験
  12. 安全な医薬品であるために:副作用と薬害事例
    1. 医薬品と品質
    2. 薬害の教訓と薬事規制
  13. 新薬開発と製薬業界の動向
  14. まとめ

会場

江東区文化センター

3F 第2研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/10 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 錠剤、カプセル剤等食品 (サプリメント) へのGMP実施 (2026年9月) にむけた理解と対応 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略 (製本版 + ebook版)
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ