技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

審査期間を短縮するための対面助言制度の活用と承認申請に際しての留意点

審査期間を短縮するための対面助言制度の活用と承認申請に際しての留意点

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、審査期間短縮のコツとGlobal医薬品開発における薬事戦略のポイントを解説いたします。

開催日

  • 2013年6月25日(火) 12時30分 16時30分

プログラム

 医薬品開発プロセスなかで最も重要かつ多大な経営資源を必要とする段階がPOC (Proof of Concept) を経て、用量設定、検証試験と臨床試験 (治験) 段階である。
 創薬あるいは製薬企業が、我が国における製造販売承認を目的とした臨床試験 (治験) へ進む場合、所謂Lead Optimizationを経て、初めてヒトを対象とする臨床試験 (治験) へと進む開発初期段階において開発薬事戦略を立案し、開発プロセスにおいて実行していくことになる。
 我が国の薬事法などの規制と制度に則った戦略的アプローチが開発の成否を分ける要諦となる。現在では開発計画、治験計画の早期の段階から、規制当局とのコミュニケーションの機会となる医薬品医療機器総合機構 (以下PMDA) において対面助言 (治験相談) 制度が提供されている。
 この対面助言制度の性格を良く理解し、開発薬事戦略を持った上で、積極的なアプローチが期待されている。承認申請に際しては、新医薬品のBenefit – risk Balanceの評価を臨床試験などで集積されたでデータや証拠に基づいて、言及することが要件であり、また、それらは承認申請書に添付すべき臨床成績 (CCDP: Complete Clinical Data Package) から、正しく反映されていなければならない。
 国内外の臨床試験 (治験) 成績を適正かつ積極的に利用し、「製造販売承認申請」と「承認」を達成するために、治療領域を問わず、臨床試験 (治験) 計画書のデザインのその妥当性、規制当局の同意や賛同というプロセスは開発者の意思決定に重要な材料を提供することになる。
 対面助言制度に則って、規制当局とのコミュニケーションを始めるにあたっては、以下のことを留意しておくことが重要である。

  1. 対面助言 (治験相談) の先には承認審査というプロセスがある。
  2. 対面助言の成果は承認申請資料に正しく、反映される必要がある。
  3. 申請者と審査し、承認の可否を判断する規制当局にはアンメットニーズを満たす医薬品をいち早く市場に供給するという共通の目標がある。

 本稿では対面助言制度の理解と有意義な成果につながるような相談資料作成の方法論並びに、照会/回答に際して、規制当局とのコミュニケーションについて、相談者に必要な戦略的な留意点を解説する。また併せて、グローバル医薬品開発プロセスにおける薬事戦略立案における基礎知識と技能について解説します。

  1. はじめに
  2. 薬事法規制の概略と医薬品開発を取り巻く環境
    1. 医薬品Lifecycleにおける薬事法に基づく規制
    2. 開発段階
    3. 製造販売業許可と製造販売承認
    4. 流通/適正使用
    5. 医薬品開発を取り巻く規制環境
  3. 対面助言 (治験相談) 制度の活用
    1. 対面助言制度の概要
    2. 対面助言の流れ
    3. 対面助言全般に関する留意点
    4. 相談事項作成に関する留意点
    5. 相談資料作成における留意点
    6. 照会事項回答作成並びに相談者見解作成における留意点
    7. 事前面談における留意点
    8. 本相談 (対面助言) に際しての留意点
    9. 対面助言議事録確定に際しての留意点
    10. 開発決定時期と対面助言
  4. Global医薬品開発における薬事戦略立案
    1. Label戦略の重要性
    2. 薬事戦略企画書/目的と構成並びに運用知識
    3. 関連GuidelineとValidation
    4. 申請戦略
    5. 規制当局とのCommunication戦略
    6. Registration Risk評価
    7. 戦略立案とはGap Analysis & Optimization
  5. 開発薬事担当者 (Regulatory Scientists)
    1. Role Model
    2. 重要なskill set
    3. Communicator としてのLeadership
    4. Regulatory Business Tool
  6. Global 医薬品開発Processにおける戦略課題
    1. Hypothesis generation & Lead Optimization
    2. FHD preparation
    3. Phase IA
    4. Phase IB-2
    5. Phase III/Registration studies
    6. Regulatory Submission /Approval
    7. Global Launch
    8. Global Optimization
    9. Agenda on Global Regulatory Affairs
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

タイム24ビル

4F 研修室

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/4 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/12/4 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/12/4 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2024/12/4 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/11 錠剤、カプセル剤等食品 (サプリメント) へのGMP実施 (2026年9月) にむけた理解と対応 オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -