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研究開発におけるロードマップの作成法と事業化にむけた活用事例

研究開発におけるロードマップの作成法と事業化にむけた活用事例

オンライン 開催

開催日

  • 2022年6月16日(木) 13時00分16時50分

プログラム

第1部 長期的視点で高収益を実現するための市場・製品・技術ロードマップ作成

(13:00〜14:10)

 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、 既に多くの分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。
 日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、これら競合企業に先んじて 革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。
 そのための有効な方法が、長期の視点を持ち、市場の行く末を今から想定し、周到な準備を行い、またその上で、同時に市場の動きをモニターしながら、タイムリーに計画を調整・変更することが必要となります。ロードマップ作成はまさにこのような活動を、体系的、組織的に行うための方法論です。
 本セミナーでは、どういう視点でロードマップ作成を行うかについて紹介します。

  1. ロードマップ作成上の重要な視点
    • “Roadmapping is more important than the roadmap.” (ロードマップはロードマップそのものより、作るプロセスに意味がある)
  2. なぜ今ロードマップなのか?
    1. 21世紀の日本の産業界の現実
    2. 日本企業が行く道:長期的視点での戦略の展開
    3. 先進企業はどうしているか? (東レ、トヨタ)
    4. ロードマップの意義
    5. 長期の視点での展開に関する日本企業の現実
      • 「長期でテーマを考える余裕などはない」 (機械メーカー)
    6. 将来を見据えての施策が最終的に目前のとして結実する:「待ち伏せ」をする
  3. ロードマップとは?
    1. 「違いを作って、つなげる」ことで長期的利益を実現
    2. ロードマップの重要な注意点
    3. ロードマップの目的と要件
    4. 長期的視野での目標の設定とテーマ・マネジメントへのインプット
    5. 市場起点
      • 「ドリルメーカーは顧客に何を売っているのか?」
      • MPTモデル
      • T1P1MP2T2モデル
      • 長期の市場の大きな流れ (マクロ環境変化) に乗る
    6. 関係者の意思・意図・英知の結集
      • 集団の英知の利用
      • Boys! Be ambitious! Girls! Be ambitious!
      • 東レの炭素繊維の例
    7. 事業ビジョン
      • googleの例
    8. 過去のアンラーニング
      • 既存の固定的思考が制約となる
      • 固定的思考の払拭:アンラーニング
    9. 目標実現のための時間の確保と確実な実行による高い目標の達成
    10. 目標達成に向けての英知と経営資源の結集
    • 質疑応答

第2部 ムラテックにおけるロードマップの導入プロセスと運用、活用の実践

(14:20〜15:30)

 ムラテック (村田機械) では15年前に手探りで「ロードマップ」の議論を始め、試行錯誤を続ける中で「ロードマップ」の導入を進めてきました。現在では「ロードマップ」は、部門の開発戦略に必須であるだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するために必要不可欠な存在となっています。また「ロードマップ」だけでなく、開発者の武器である「コア技術」、カオスなマネジメントである「ステージゲート」が、相互に作用する形で全社横断的マネジメントが機能すると考えています。
 今回は突然襲ってきたコロナ禍の様に不確実な未来を想定するシナリオプランの活用とロードマップ展開も含めて自身の経験を基にご紹介させていただきます。

  1. ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. ロードマップを核にしたイノベーション創出の取り組み
    1. ロードマップ導入のポイント
    2. ロードマップを核とした開発連携とプラットフォーム技術戦略
    3. ステージゲートを活用したカオスのマネジメント
  3. 不確実な未来を考察するシナリオプランの活用
    1. シナリオプランとは
    2. シナリオのロードマップへの展開
  4. 人づくりが全て
    1. 「突き抜けたスペシャリスト人材」を目指す
    2. チャレンジを是とする組織風土が不可欠
    • 質疑応答

第3部 研究開発におけるロードマップの作成、活用方法

(15:40〜16:50)

 研究開発を確実に進めるために最も重要なことは、適正な人財を集めた上で、PDCAをしっかり回すことである。PDCAの運用には、やるべきことを精査しマイルストーン的に目標値を明確にしスケジュール化して、それを研究開発メンバーが絶えず確認しながら日々研究開発活用を推進することが求められる。
 PDCAを効率よく進めるには、研究開発全体のロードマップの活用が最も重要となる。ロードマップを研究開発メンバーが全員参加で作り上げ、日々の研究開発結果を反映させながら、場合によっては修正も加えて活用する必要がある。
 本講演では、研究開発に必要なロードマップ作成、活用を基本からコツも含めて、詳細に説明する。この講演を受けると、ロードマップを活用したPDCA推進ができるようになる。

  1. はじめに
  2. 研究開発の進め方概要
  3. なぜロードマップの活用が必要なのか
  4. ロードマップの概要
  5. いろいろなロードマップの実例
  6. ロードマップの作成方法
  7. ロードマップの活用方法と活用におけるコツ
    • 質疑応答

主催

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。

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