技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

放熱材料の高熱伝導化と車載電子製品への応用

放熱材料の高熱伝導化と車載電子製品への応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年12月10日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 車載電子製品の放熱・耐熱技術とTIMへの要求性能

(2019年12月10日 10:00〜11:30)

 自動運転技術の開発に伴い、新たな電子制御システムの増加が顕著になっています。各電子製品は小型軽量化を求められ、熱設計は厳しくなる一方です。そこで、放熱対策として使われるTIMは、さまざまな種類が開発されていますが、各特性を理解して最適なものを使いこなすことが必要です。事例に基づきTIMに必要な特性を理解いただけるよう解説いたします。

  1. カーエレクトロニクスの概要
    1. クルマに求められる価値
    2. CASE時代の電子製品の特長
  2. 車載電子製品と実装技術への要求
    1. 小型軽量化
    2. 高信頼性
    3. 小型化と熱設計の関係
  3. 小型実装技術
  4. 熱抵抗の考え方とTIMの特性
    1. 熱抵抗とは
    2. 接触熱抵抗のモデル
    3. 低接触熱抵抗のためには
  5. 電子製品の放熱技術とTIMの使い方
    1. 基板からの放熱性向上
    2. 材料特性と理解する
  6. パワーデバイス放熱構造とTIMへの要求
    1. パワーデバイス放熱構造の動向
    2. 片面放熱構造とTIMへの期待
    3. 両面放熱構造におけるTIMの使い方
  7. 将来動向
    • 質疑応答

第2部 形状異方性フィラーの配向制御技術と放熱シートの高熱伝導化

(2019年12月10日 12:10〜13:40)

 放熱シートは電子機器の放熱設計における問題解決の一手段であり、電子機器の今後更なる発展に併せて際限のない性能向上が望まれる部材である。本講では放熱シートの高熱伝導率化の一処方として形状異方性フィラーの配向制御を挙げ、その適用効果について紹介する。

  1. サーマルインターフェースマテリアルの概要
    1. サーマルインターフェースマテリアルの製品分類
    2. 放熱シートの要求機能と課題
  2. 形状異方性フィラーの配向制御による放熱シートの高熱伝導化
    1. フィラー充填複合物の高熱伝導化技術
    2. 形状異方性フィラーの特徴と狙いとするフィラー充填構造
    3. カーボンファイバー垂直配向シート (HEATEX 導電タイプ)
    4. 六方晶窒化ホウ素垂直配向シート (HEATEX 絶縁タイプ)
  3. 配向制御高熱伝導シートの特性
    1. 特性評価
    2. 配向状態・配合因子による影響
  4. まとめ
    • 質疑応答

第3部 窒化物フィラーの表面処理、高充填技術とコンポジット材料の熱伝導率向上

(2019年12月10日 13:50〜15:20)

  1. 窒化物フィラーの種類と熱伝導率
  2. 窒化物フィラーコンポジットの粘度予測
    1. コンポジットの粘度予測式と適用範囲
    2. フィラー粒度分布を考慮したコンポジットの粘度予測理論
  3. 窒化物フィラーの最密充填技術と低フィラー化技術
    1. フィラー最密充填理論
    2. フィラー最密充填によるコンポジットの高熱伝導率と低粘度の両立
    3. コンピューターシミュレーションを活用した新しい充填構造設計手法
    4. フィラーのハイブリッド化とネットワーク構造形成による低フィラー化技術
  4. 窒化物フィラーの表面処理技術
    1. 窒化物フィラーの表面処理事例
  5. 窒化物フィラーコンポジットの熱伝導特性評価
    1. コンポジットの熱伝導率予測式
    2. 国内外での窒化物フィラーコンポジットの開発動向
    • 質疑応答

第4部 高熱伝導放熱シートの熱伝導率測定、評価

(2019年12月10日 15:30〜17:00)

 日本工業規格を紹介する経済産業省のWebページにおいて2018年11月に新たに制定された重要な規格として「スマートフォン等に用いられるグラファイトシートの放熱性に関するJIS」がその筆頭としてあげられた。制定にかかわった立場から、この規格を中心として、その他に広く用いられている測定法の原理や使い勝手などについても現場の経験に基づいて解説する。

  1. 伝熱の測定の原理
    1. 定常測定と非定常測定
  2. フラッシュ法
    1. キセノンフラッシュ法
    2. レーザフラッシュ法
  3. 複合相の測定
    1. 現場での意味
    2. 定常法
    3. フラッシュ法
  4. 周期加熱法
    1. JIS
    2. 未規格化部分の進展
    3. 熱物性顕微鏡
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/16 酸化ガリウムの基礎とパワーデバイスの開発動向 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 xEVのPCU (パワーコントロールユニット) と自動車用パワーエレクトロニクスの技術動向 東京都 会場
2024/5/23 電子機器の熱設計、熱対策 オンライン
2024/5/27 SiCパワー半導体の最新動向とSiC単結晶ウェハ製造の技術動向 オンライン
2024/5/27 ホログラフィ技術の基礎と車載用ヘッドアップディスプレイへの応用 オンライン
2024/5/27 EVの最新技術動向と将来展望 オンライン
2024/5/28 車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向、 その安全性向上技術、過酷試験の進め方、規制対応 オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/6/3 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/6/4 Excelを用いて体験する伝熱工学 オンライン
2024/6/6 パワーモジュールパッケージの高耐熱化・低熱抵抗化の技術動向 大阪府 会場
2024/6/7 CASE実現のための車載機器の熱対策と冷却技術の具体的実践技術 オンライン
2024/6/10 SiCパワー半導体の最新動向とSiC単結晶ウェハ製造の技術動向 オンライン
2024/6/17 中高温用蓄熱技術の最前線 オンライン
2024/6/19 半導体パッケージの伝熱経路、熱モデルと熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/6/19 徹底解説 パワーデバイス オンライン
2024/6/20 パワーデバイス半導体SiC結晶と欠陥評価技術 オンライン
2024/6/21 高熱伝導樹脂の設計とフィラー配向、複合化技術 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン

関連する出版物