技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

勘コツ経験に頼らない「設計時の安全係数」と「生産時の管理閾値」決定方法

勘コツ経験に頼らない「設計時の安全係数」と「生産時の管理閾値」決定方法

~安全係数と管理閾値に関する、JIS準拠の経済性を根拠にした規格値の決め方~
大阪府 開催 会場 開催 PC実習付き 個別相談付き

概要

本セミナーでは経済性を根拠に安全係数、閾値を合理的に決定する方法である「損失関数」について、詳細に解説いたします。
また、Excelを用いた事例演習を行い、実践的な安全係数と閾値の計算方法を身に付けていただきます。

開催日

  • 2018年3月8日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製品開発、要素技術、生産システム、加工技術などの技術者、及び管理職
  • 重大事故を避けるための安全係数、許容差の合理的な決定方法を求めている方
  • 安全係数、閾値の設定を勘コツ経験から脱却したいと考えている管理者
  • 顧客に迷惑をかけず、自社の経済性も考慮した安全係数、閾値の設定を行いたい方
  • 生産における不良率管理で、市場クレームが減らない課題をお持ちの方
  • 生産における工程能力指数を元に生産改善を行う場合、かけたコストに見合った生産品質改善が得られているか明確にしたい方
  • 品質工学の重要概念の1つである損失関数を学びたい方

修得知識

  • 重大事故を避けるための安全係数、許容差の合理的な決定方法
  • 顧客に迷惑をかけず、自社の経済性も考慮した安全係数、閾値の決定方法
  • 生産における不良率管理で市場クレームが減らない理由と解決方法
  • 工程能力指数改善の問題点と改善費用対効果を明確にする方法

プログラム

 安全係数・閾値の合理的な決定方法を求めている方、市場クレームが減らないという課題をお持ちの方、かけたコストに見合った生産品質改善が得られているかを明確にしたい方々に、本講座では経済性を根拠に合理的に安全係数、閾値を決定する方法である『損失関数』について、詳細に解説いたします。加えて、Excelを用いた事例演習を行い、実践的な安全係数と閾値の計算方法を身に付けていただきます。
 製造業では、製品が市場で事故や問題を起こさないために、開発・設計時に安全係数 (安全率) を設定し製品仕様に余裕を持たせ、生産時には不良品判定を行う閾値 (許容差、公差、工場規格) 管理を行い、良品のみを出荷しています。しかし、それでも製品が市場で事故や問題を起こす場合があります。また、生産不良率を管理し、トラブル時は閾値を厳しく設定しなおしても、市場クレームが減らず、コストのみが増大することも多々あります。このような場合、安全係数や閾値に対する根本的な考え方に誤りがあるケースがほとんどです。開発・設計時の安全係数、生産時の閾値を決定する際、何を根拠に決定しているでしょうか?また、その安全率、閾値は顧客満足を高め、企業の経済性を十分に確保した決定でしょうか?本講座で解説する手法を使うことで、勘コツ経験から脱却し、品質とコストのバランスが取れた規格値を合理的に決定することが可能になります。

  1. 品質工学概要
    1. 品質工学とは
    2. 損失関数の位置づけ
  2. 安全係数、閾値の概要
    1. 安全係数 (安全率) 、閾値 (許容差、公差、工場規格) の関係
    2. 基本計算式
    3. 機能限界の考え方
    4. 損失関数とは
  3. 不良率と工程能力指数
    1. 不良率の問題点
    2. 工程能力指数とは
    3. 工程能力指数の問題点
    4. 工程能力指数を金額換算する損失関数とは
    5. 生産工程改善の費用対効果検討方法
  4. 安全係数 (安全率) の決定方法
    1. 不適正な安全係数の製品による事故ケーススタディ
    2. 適切な安全係数の算出
    3. 安全係数が大きくなる場合の対策
  5. 閾値 (許容差) の決定方法
    1. 目標値からのズレが市場でトラブルを起こす製品の閾値決定
    2. 騒音、振動、有毒成分など、できるだけ無くしたい有害品質の閾値決定
    3. 無限大が理想的な場合 (で目標値が決められない場合) の閾値決定
    4. 応用:部品やモジュールなどの閾値決定
    5. 参考:製品、部品の劣化を考慮した初期値決定と閾値決定
    6. 事例演習
  6. 全体質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

持参物

  • Excel2010ファイルが扱えるノートPC

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/17 信頼性を早く得るための加速試験の進め方 オンライン
2025/4/18 AI、機械学習と従来型研究開発の現実的な組み合わせ方法 オンライン
2025/4/21 図解と演習で学ぶ実験計画法入門 オンライン
2025/4/21 事故や失敗事例から学ぶHAZOP実践講座 オンライン
2025/4/21 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2025/4/21 品質管理の基礎 (1) オンライン
2025/4/22 トヨタに学ぶ変化点管理とDRBFMの実践 オンライン
2025/4/22 FMEA/FTA/DRBFM (不具合未然防止) の基本と実践 オンライン
2025/4/22 未知の異常も検知する人工知能MTシステム (MT法) 基礎と応用入門 オンライン
2025/4/23 化粧品品質安定性確保と評価の進め方・トラブル対応 オンライン
2025/4/23 外観検査の概要、目視検査と自動検査の比較、その実際 オンライン
2025/4/23 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2025/4/24 品質とトラブル時のコストを考慮した「開発時の安全係数」と「量産時の検査基準」の決め方 オンライン
2025/4/24 信頼性試験に役立つワイブル解析の基礎と実践 オンライン
2025/4/25 Excel業務の改善術入門 オンライン
2025/4/25 ヒューマンエラー (ポカミス) の未然防止・撲滅の考え方と効果的なポカヨケの進め方 オンライン
2025/4/25 信頼性の基礎知識と寿命目標をクリアするための加速試験・寿命予測のポイント オンライン
2025/4/25 品質管理の基礎 (2) オンライン
2025/4/30 ヒューマンエラー対策と生成AI新技術による保全の展望 オンライン
2025/4/30 未知の異常も検知する人工知能MTシステム (MT法) 基礎と応用入門 オンライン