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新規R&Dテーマを社内で通すための数字の示し方、経営層説明・説得の仕方

新規R&Dテーマを社内で通すための数字の示し方、経営層説明・説得の仕方

オンライン 開催

概要

どの程度の利益を生み出すか、技術者が持つ情熱を数字にどう示すか。
本セミナーでは、教科書では教えてくれない経営層に新規R&Dテーマが持つ価値の伝え方について詳解いたします。

開催日

  • 2025年10月7日(火) 10時30分16時15分

プログラム

第1部 コーポレートR&Dマネジメントの目指す姿と、技術価値評価の方法

(2025年10月7日 10:30〜12:00)

 本セミナーは、新規R&Dテーマを社内で通すための数字の示し方、経営層説明・説得の仕方などについて解説するものです。一般的にコーポレートのR&D部門が担うことの多い新規R&Dテーマの企画・開発において、さまざまな課題に直面している企業を多く目にします。これらの課題は、個別のR&Dテーマを推進する担当者の工夫や努力だけで解決できるものではなく、R&D部門全体として取り組むべきマネジメント改革の要素が多く存在します。
 本セミナーでは、このコーポレートR&D部門全体の目指す姿を提示した上で、個別の新規R&Dテーマをどのように企画し、開発を進める中で経営層にその価値を示していくかといった方法や考え方等を解説します。

  1. 製造業を取り巻く環境と、コーポレートR&D改革の必要性
  2. コーポレートR&Dマネジメントの目指す姿
  3. 技術戦略立案
    1. 技術戦略立案の考え方
    2. 技術戦略立案事例
  4. 個別テーマ (ステージゲート) 管理
    1. 個別テーマ管理に関する考え方
    2. ステージゲートシステム構築事例
  5. 技術価値評価 (R&Dテーマの事業貢献度評価)
    1. 技術価値評価の考え方
    2. 技術価値評価の事例
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 事業採算性視点での新規R&Dテーマ評価と数字の示し方

(2025年10月7日 13:00〜14:30)

 本講演では、新規R&Dテーマを事業採算性の視点から数字で示すとともに、それを評価する手法に軸足を置きます。一方で、経営層は「数字のお遊び」など信じません。経営層は、その新規R&Dテーマが真に自社が実施すべきものかどうか踏まえたうえで、それがどの程度の利益を生み出す事業規模となりうるかを見計らい、本当に実現できる可能性として技術者の情熱がどの程度のものかを見ています。
 本講演では、講師の経験を交えながら、そうした教科書には書かれていない現実を見据えたうえでの“数字に情熱を注ぐ”お話をいたします。

  1. 新規事業開発における2つのハードル
    • 新規事業開発プロジェクトの成功確率
  2. 真に自社が行うべき新規事業とは
    1. 激変する国際社会とビジネス環境
    2. 経営的視点から新規事業開発が目指すべきものとは
      • 経営者が重視しているものは何か
      • 新規事業がもたらす収益面以外の効果とは
  3. 新市場参入の検討項目、決定の条件
    1. 技術的強みを評価する
      • 事業価値の観点から技術を評価するモデルとは
      • ユーザーが求めている技術の本質とは
    2. 競争優位性はあるか
      • 事業ドメインの概念
      • 競合の把握とSTP分析
    3. 事業としての魅力度を評価する
      • 事業魅力度を評価する指標
      • 自社に有利な市場を創出できるか
      • まだ見ぬ市場規模を想定する
  4. 事業採算性の考え方
    1. 事業収益をどのように想定するか
      • 想定市場規模から将来の事業収益を想定する
    2. NPVによる投資採算性評価
      • 将来の収益を現在価値に置き換えて評価する
    • 質疑応答

第3部 新規R&Dテーマを社内で通すための経営層へ向けた説明ポイントと数字の示し方

(2025年10月7日 14:45〜16:15)

 技術開発部門のメンバーは技術の新規性や先進性に魅力を感じ、それに没頭してしまう傾向があります。また技術開発部門は地理的に本社経営から離れた場所に施設があることがほとんどであり、コーポレート部門メンバーと会話することも少なく、経営層の声などが伝わりにくい日常環境にあります。経営層からの声としてはCTOの年度初めの挨拶くらいです。その結果、会社が期待する新規R&Dテーマを立案することも容易ではなく、またそれを通すため経営層に何を説明すればよいのかもあまりわかっていない現場研究者がほとんどです。
 技術企画部門でプロジェクトマネジャーとして、各技術開発部門から精鋭110名を選抜し、11タスクフォースを組成・マネジメントし、経営層向けに技術経営に根差した技術戦略および中期技術開発計画策定した経験から「新規R&Dテーマの経営層へ向けた説明ポイントと数字の示し方」を伝授します。

  1. はじめに
  2. 技術経営
    1. 技術へ経営層が期待すること
    2. 技術部門長 (CTO) の役割
    3. 技術企画部門の役割
    4. 技術開発部門の役割
  3. 新規R&Dテーマの社内での位置づけ
    1. 利益増加領域
    2. 売上向上領域
    3. 新市場開拓領域
  4. 新規R&Dテーマの説明ポイント
    1. 利益増加領域
      1. VCのどこか
      2. R&Dテーマが成功した後のシナリオ
      3. 利益増加の定量化
    2. 売上向上領域
      1. ターゲット顧客・ベネフィット
      2. 売上向上シナリオとR&Dテーマ貢献度
      3. 売上増加の定量化
    3. 新市場開拓領域
      1. ターゲット顧客・ベネフィット
      2. 市場規模想定
      3. R&Dテーマが成功した後のシナリオ
      4. 収益計画
  5. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 渡辺 智宏
    PwCコンサルティング合同会社 インダストリアルトランスフォーメーション事業部 バリューチェーントランスフォーメーション
    リーダー
  • 古庄 宏臣
    知財務 株式会社
    代表取締役
  • 細野 英之
    アイビーデザイナーズ
    代表

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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