技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

新規事業テーマ創出の仕組み作りと運営のポイント

新規事業テーマ創出の仕組み作りと運営のポイント

オンライン 開催

開催日

  • 2025年10月9日(木) 10時00分17時15分

プログラム

第1部 両利きの経営を支える組織体制と研究開発部門の役割、運用

(2025年10月9日 10:00〜11:30)

 企業の研究開発部門におけるイノベーションは、最終的に新規事業創出に繋がるものであることが求められる。しかし、新規事業は、技術的な革新が牽引する場合が多いが、それは必要条件であって事業を成功するための十分条件ではない。一方で、既存事業の競争力強化に向けては革新的な生産技術などは、技術イノベーションが求められる。
 両利きの経営では、既存事業の成長と、新たな成長を担う新規事業の創出の両者をバランスよく実行することが企業としてのサステナビリティを高めると考えられている。両利きの経営を支えるAGCにおける研究開発の考え方について具体的に解説し、組織マネージメント、研究者のマインドセットなどを含めて考え方のポイントを整理する。

  1. AGC株式会社の紹介
    1. 会社概要
    2. ビジョンと価値観
    3. ブランドステートメント
  2. 両利きの経営を支える研究開発の組織体制と考え方
    1. 開発における両利き
    2. 革新的生産技術、次世代商品開発、新事業開発
    3. 既存事業と新規事業のマネージメント、技術マネージメント
  3. 事業貢献を見据えた研究開発マネージメント
    1. 事業から見た研究開発の課題
    2. 仮説指向計画法 (DDP法) の活用
  4. 技術開発を進めるうえでの留意点
    1. 研究開発者の心構えなど
    • 質疑応答

第2部 コーポレートR&D部門と事業部R&D部門の連携によるイノベーションの創出

(2025年10月9日 12:15〜13:45)

 企業におけるR&Dの推進はコーポレートR&D部門と事業部R&D部門が担っているケースが多い。企業の成長のキーの一つであるイノベーションはこれらR&D部門から創出されることを期待されているが、実際は思うように創出されていないケースが散見される。
 演者は30年以上にわたり化学企業においてR&D部門および新規事業部門で仕事をしてきたが、それぞれのR&D部門が適切に連携することが企業におけるイノベーション創出の可能性を増やすと考えている。そのために可能性を増やすための好ましい連携の在り方をよく検討して適切に実装および実行することが重要である。そこで、本講演では筆者の経験を基にイノベーション創出の可能性を高める連携の在り方について述べたい。

  1. 企業におけるR&Dについて
    1. 何故、R&Dをするのか?
    2. R&Dテーマの定義について
    3. 企業におけるコーポレートR&D部門と事業部R&D部門の役割について
  2. 企業戦略とR&Dについて
    1. 経営戦略と研究開発戦略について
    2. 研究開発戦略での連携の定義の重要性
  3. 具体的な連携の在り方について
    1. 失敗する連携について
    2. ステージゲートシステムでの連携について
    3. 連携と情報共有について
    4. マーケティングとの関係について
    • 質疑応答

第3部 YG Innovation Facilitatorによる新事業創出支援の仕組みと運用のポイント

(2025年10月9日 14:00〜15:30)

 多くの企業が新規事業の創出に取り組んでいるが、成果につながらないという声も少なくない。世の中には、新規事業創出をサポートするツールが存在するのに、なぜ成果に結びつかないのだろうか。
 Hondaは、これまでワイガヤ文化で数々の新商品・新サービスを生み出してきた。さらに2017年頃からは、この“ワイガヤ”を行動科学で再構築した新事業・新サービスのアイディア創出プラットフォーム「YG Innovation Facilitator」を開発し、現在2,000名以上にワークショップという形で機会を提供し実践を重ねている。 今回は、実践から得られたYGIFによる新事業創出支援の仕組みと運用のポイントについて紹介する。

  1. Hondaのボトムアップ型の文化と“ワイガヤ”
    1. Hondaのボトムアップ型の文化
    2. Hondaの“ワイガヤ”とは
    3. ワイガヤの3つの難しさ
  2. ワイガヤを行動科学で再定義 YG Innovation Facilitator
    1. ワイガヤが問う本質とは
    2. YG Innovation Facilitator の基本的概念
    3. 体系的枠組み (行動科学に基づくワークショップ設計)
    4. “ワイガヤ”の場をつくるファシリテータ
  3. 事業創出支援の仕組みと運用のポイント
    1. ワークショップの目指すゴール
    2. ワークショップの企画
    3. 事業創出支援の現場でおさえたいポイント
  4. 最後に
    1. 生成AIの影響を考える
    2. まとめ「ほんとうに大切なこと」
    • 質疑応答

第4部 マーケティング&イノベーションによる新規事業創出活動

(2025年10月9日 15:45〜17:15)

 講師は、旭化成 株式会社 常務執行役員として、2019年から3年間に渡り全社の新規事業創出活動に専任として取り組んできました。2022年に同社・顧問就任後の3年間は、社内外の新規事業創出に関わる仕事に広く関わってきました。
 これらの経験と知見を踏まえて、新規事業創出の観点からマーケティングとイノベーションの重要性についてお伝えしたい。更に、継続的に新規事業を生み出していくための組織体制構築や運営上の課題についてもいくつかのポイントに言及したい。

  1. マーケティング&イノベーションによる新規事業創出活動の概要
    1. ミッション・ビジョン・バリュー
    2. 全体の仕組み・機能・ターゲット領域
    3. MAS (M&Iアクセラレーションシステム)
    4. 支援プラットフォーム
  2. 新規事業創出におけるマーケティング&イノベーションとは?
    1. 新規事業の事業価値の向上
    2. 新規事業の事業化スピードの向上
  3. 組織体制構築と運営上の課題
    1. 新規事業創出と組織体制
    2. 新規事業創出活動の運営のポイント
    • 質疑応答

講師

  • 神谷 浩樹
    AGC株式会社
    エグゼクティブフェロー
  • 宗像 基浩
    メルクエレクトロニクス株式会社 セミコンダクターマテリアルズ 薄膜ソリューションズ SOD開発部
    部長
  • 仲山 修司
    本田技研工業 株式会社 知的財産・標準化統括部 四輪事業知的財産部 第四知財課

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/3 新事業における技術ロードマップの作成と活用 オンライン
2025/9/3 超実践 新規事業の進め方 東京都 会場・オンライン
2025/9/4 特許調査への生成AIの活用 オンライン
2025/9/4 事業構想を「書く」 オンライン
2025/9/5 後発参入でも勝てる技術・知財戦略の策定と実践方法 オンライン
2025/9/8 生成AIの活用×ガバナンスの最前線 東京都 会場・オンライン
2025/9/9 研究開発テーマの費用対効果算出と経営層への提案・説明の仕方 オンライン
2025/9/9 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2025/9/10 経営視点で磨くコア技術と新規事業開発の実践手法 オンライン
2025/9/10 未来を想像し創造するシナリオ・プランニングを活かした事業と組織のつくり方 オンライン
2025/9/10 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2025/9/10 技術戦略ロードマップの作成と活用のポイント オンライン
2025/9/10 今「選ばれる」化粧品を生み出すためのブランド構築と売上拡大を狙う最新マーケティング戦略 オンライン
2025/9/11 特許情報調査の基本と調査精度の高め方、および競合他社調査、技術テーマ調査、技術動向分析の進め方 オンライン
2025/9/12 新事業における技術ロードマップの作成と活用 オンライン
2025/9/12 技術開発、研究開発者のためのマーケティングリサーチ オンライン
2025/9/15 技術開発、研究開発者のためのマーケティングリサーチ オンライン
2025/9/16 特許調査への生成AIの活用 オンライン
2025/9/16 技術者・研究者のための新規事業創出と成功の具体的方法 オンライン
2025/9/17 IPランドスケープとAI オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/11/30 技術マーケティングによる新規事業・R&Dテーマの発掘
2024/10/31 自然言語処理の導入と活用事例
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2013/10/26 新たな患者満足度測定手法と増患・増収対策
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/2/27 2012年度介護報酬改定の徹底分析と戦略
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会