技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品 洗浄バリデーションセミナー

医薬品 洗浄バリデーションセミナー

~洗浄バリデーション手順書配布 / どのようにプロセスバリデーションを実施し記録作成すればよいのか~
オンライン 開催

視聴期間は2025年6月30日〜7月11日を予定しております。
お申し込みは2025年6月30日まで承ります。

配信期間

  • 2025年6月30日(月) 13時30分2025年7月11日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年6月30日(月) 13時30分

修得知識

  • 医薬品における洗浄バリデーション
  • GMP省令、FDA、PIC/Sが要求する洗浄バリデーション
  • サンプリングでリンス法が不適切な理由
  • DHT (ダーティホールドタイム) とCHT (クリーンホールドタイム) について
  • 暴露限界について
  • 具体的な洗浄バリデーション手順

プログラム

 洗浄バリデーションの目的は、設備の洗浄の有効性を明らかにし、もって医薬品の交叉汚染を防ぐことであり、医薬品製造における品質確保のために不可欠なものです。昨年改正されたGMP省令においても、PIC/S GMPと整合性をとる形で、医薬品の製造設備共用時の交叉汚染限度値として薬理学的および毒性学的データに基づいて残留許容限度値を設定することが要求されました。また、GMP省令の施行通知では、共用施設における医薬品の交叉汚染リスクを評価しコントロールするために、毒性学的根拠に基づく交叉汚染限度値を設定し、それを指標とした品質リスクマネジメントプロセスを適用することを要求するようになりました。
 洗浄バリデーションでは、効果的で科学的かつ合理的な洗浄手順を設定し、リスクベースアプローチに基づき決定された回数のバリデーションを実施することにより検証を実施しなければなりません。洗浄方法についてもCIP (定置洗浄/Cleaning In Place) またはCOP (定置外洗浄/Cleaning Out of Place) を選択しなければなりません。つまり自動洗浄とするか、マニュアル洗浄とするかです。
 サンプリング方法もスワブ法またはリンス法を選ばなければなりませんが、サンプリングの第1選択はスワブ法であることに留意が必要です。FDAではリンス法によるサンプルのみを洗浄バリデーションのサンプルとすることを認めていません。GMP事例集 (2022年版) においても、第1選択はスワブ法が望ましい旨の記述があります。 さらにDHT (ダーティホールドタイム) およびCHT (クリーンホールドタイム) ともにワーストケースを用いてバリデーションを実施する必要があります。HBEL (Health Based Exposure Limits : 健康に基づく暴露限界) にも配慮することが求められます。
 本セミナーでは、難解な洗浄バリデーションに関して、初心者にもわかりやすく解説します。

  1. はじめに
    • 胃腸薬からドーピング禁止薬物
      使用中止と自主回収へ 〜原薬に混入の可能性〜
    • バリデーションの考え方の誕生
    • バリデーションとベリフィケーションの違い
    • 医薬におけるバリデーションとは
      (FDA Guidelines on General Principles of Process Validation – 1987)
    • プロセスバリデーション (PV)
    • FDAと洗浄バリデーション
    • FDAの洗浄バリデーションに対する6つの期待
  2. 用語の定義
    • 用語の定義
  3. 洗浄バリデーション概要
    • 洗浄バリデーションの重要性
    • 洗浄バリデーションの目的
    • 洗浄バリデーションに対する要求事項の変化 (その1)
    • 洗浄バリデーションの範囲
    • 洗浄バリデーションの評価対象
    • 高活性物質
    • Worst Case Approach
    • ワーストケースの特定
    • ワーストケースの例
    • ワーストケース 〜製品〜
    • ワーストケース 〜最長保持時間〜
    • ワーストケース 〜機器の最長連続使用期間〜
    • ワーストケース 〜洗浄困難部分〜
    • 洗浄バリデーションに対する要求事項の変化 (その2)
    • ICH Q9 品質リスクマネジメント
    • II.4 施設、設備、ユーティリティのための品質リスクマネジメント
    • 洗浄の結果に影響を及ぼすリスク
    • リスクに基づいた取り組み (共用設備の考え方)
  4. 洗浄バリデーションの規制要求
    • バリデーション指針 (バリデーション基準の改定)
    • PIC/S GMP Annex 15 適格性評価とバリデーション
      適格性評価、バリデーション、ベリフィケーション
    • PIC/S GMP Annex15 クオリフィケーションおよびバリデーション
  5. 洗浄バリデーション
    • 新製品を追加した場合
    • PIC/S GMP Annex15 クオリフィケーションおよびバリデーション
  6. 洗浄バリデーション
    • バリデーション指針 (薬生監麻発0428第2号)
      • (2) バリデーションにより検証する事項
    • バリデーション指針 (薬生監麻発0428第2号)
      • (5) バリデーションの種類等
    • GMP事例集 (2022年版)
    • 洗浄バリデーション
  7. 洗浄手順の確立
    • 洗浄手順の確立
    • 洗浄に関わる記録項目 (例)
    • 洗浄バリデーションのための洗浄手順の確立
    • 1.対象設備
    • グルーピングの考え方
    • グルーピングの例
    • 1.対象設備
    • 2.対象物質
    • 3.洗浄方法 〜洗浄液の選定〜
    • 3.洗浄方法 〜洗剤〜
    • 3.洗浄方法 〜洗浄剤の選択基準〜
    • 3.洗浄方法 〜洗浄方法の選択とその特徴〜
    • 3.洗浄方法 〜CIP (定置洗浄/Cleaning In Place) 〜
    • 3.洗浄方法 〜マニュアル洗浄〜 ・3.洗浄方法 〜COP (定置外洗浄/Cleaning Out of Place) 〜
    • 4.サンプリング方法
    • 4.サンプリング方法 〜スワブ法〜
    • 4.サンプリング方法 〜リンス法〜
    • 4.サンプリング方法 〜リンス法が望ましくない理由〜
    • 4.サンプリング方法 〜リンス法〜
    • 4.サンプリング方法
    • 5.測定方法
    • 5.測定方法 〜有機体炭素測定法 (TOC法) 〜
    • 5.測定方法
    • 5.測定方法 〜定量限界〜
    • 6.ホールドタイム
    • 6.ホールドタイム 〜DHT (ダーティホールドタイム) 〜
    • 6.ホールドタイム 〜CHT (クリーンホールドタイム) 〜
    • 7.残留許容限度値
    • 7.残留許容限度値 〜残留許容限度値の設定〜
    • 残留許容限度値の設定 〜0.1%法〜
    • 残留許容限度値の設定 〜10ppm法〜
    • 残留許容限度値の設定 〜目視100μg法〜
    • 残留許容限度値の設定
    • 残留許容限度値の設定 〜ADI法〜
    • 残留許容限度値の設定 〜ADE法〜
    • MACOの設定
    • MACOの計算例
    • 残留許容限度値の設定 〜検出限界以下〜
    • Health Based Exposure Limits : 健康に基づく暴露限界
    • 溶媒のMACOの設定
  8. 洗浄バリデーションの実施
    • バリデーションプロセス
    • 洗浄バリデーション計画書
    • 適格性評価とバリデーションのステージ (PIC/S GMP Annex 15)
    • 装置と洗浄バリデーション
    • 適格性評価 (Qualification) とは
    • 構造設備における適格性評価 (Qualification) とプロセスバリデーション
    • 適格性評価 (Qualification) とは
    • 専用ラインの種類とバリデーション
    • 要求仕様書 (URS:User Requirements Specification)
    • 設備の適格性評価 ー設計時適格性評価 (DQ)
    • 設備の適格性評価 ー設備据付時適格性評価 (IQ)
    • 設備の適格性評価 ー運転時適格性評価 (OQ)
    • 洗浄バリデーション報告書
    • 洗浄作業手順書 (SOP) の確立
    • CIP (Cleaning In Place/定置洗浄) の場合の記載事項例
    • CIP (Cleaning In Place/定置洗浄) の場合の日常管理
    • COP (Cleaning Out of Place/定置外洗浄) の場合の記載事項例
    • 洗浄バリデーションの維持
  9. ライフサイクルアプローチと洗浄バリデーション
    • FDAガイダンス文書
      “Process Validation: General Principles and Practices”
    • 洗浄プロセスにおけるライフサイクル
    • 洗浄バリデーションの実施回数
    • 質疑応答

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年6月30日〜7月11日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/1/23 医薬品・バイオ医薬品における事業開発の進め方と注意点 オンライン
2026/1/23 医薬品開発における事例を含めた事業性評価の進め方 オンライン
2026/1/23 核酸・mRNA医薬品の基礎および動態評価と送達技術の要点 オンライン
2026/1/23 製造販売後データベース調査と再審査申請での活用のための基礎的知識 オンライン
2026/1/26 医薬品製造におけるバリデーション対応とQ&A オンライン
2026/1/26 OOS/OOT調査における原因特定・判断のポイントと逸脱管理 オンライン
2026/1/26 再生医療等製品の治験薬製造に向けた技術移管 オンライン
2026/1/26 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2026/1/26 製薬用水設備における設計・管理・バリデーションと適格性評価の注意点 オンライン
2026/1/26 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2026/1/26 医薬品ライセンス契約の重要ポイントとその対応策 オンライン
2026/1/26 FDAにおけるCSAガイダンス解説とCSAの考え方を踏まえた運用事例 オンライン
2026/1/26 核酸・mRNA医薬品の基礎および動態評価と送達技術の要点 オンライン
2026/1/26 CRO選定およびマネジメントの留意点 オンライン
2026/1/26 導入・提携における事業性評価やデューデリジェンスの不確実性対応 オンライン
2026/1/26 後発医薬品の先発特許対策 オンライン
2026/1/27 実効性に拘った変更管理・逸脱管理の実践ノウハウ オンライン
2026/1/27 医薬品設備建設におけるリスクを踏まえたプロジェクトマネジメントと設計のポイント オンライン
2026/1/27 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2026/1/27 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)