技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

半導体デバイスの洗浄技術と洗浄表面の評価

半導体デバイスの洗浄技術と洗浄表面の評価

~微小パーティクル、金属不純物の除去技術と洗浄表面の評価~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年6月21日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 Siウェハーにおける洗浄・乾燥技術の重要性とその動向

(2023年6月21日 10:00〜11:30)

 先端半導体デバイスに対応するシリコン (Si) ウェーハの要求特性のうち、ウェーハ表面に注目すると、各ウェーハ製造プロセス直後に清浄な表面を維持しながら、問題となる汚染 (微小パーティクルや金属汚染) だけを効果的に除去することがウェーハ洗浄のコンセプトである。
 そこで、このセミナーでは先端半導体デバイス用300mmSiウェーハ製造について、 上記の汚染を低減するための洗浄技術およびその関連技術についてレビューする。
 さらに、洗浄技術の開発の経緯や洗浄方式、メカニズムだけでなく、次世代半導体デバイス対応として、 最終的なSiウェーハの原子レベルの表面維持やAI技術を適用した洗浄技術の開発が必須であると考えている。

  1. 半導体デバイス・ウェーハ市場動向
  2. 半導体デバイスからSiウェーハ特性への要求
  3. Siウェーハの洗浄技術の重要性
    1. ウェーハ製造プロセスでの洗浄の役割
    2. ウェーハ洗浄方式の特徴と洗浄メカニズム
    3. 微小パーティクルの除去
    4. 微量金属不純物の除去
    5. 次世代洗浄によるSiウェーハ表面構造の制御
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 半導体洗浄時におけるナノ構造物の倒壊メカニズムとその評価技術

(2023年6月21日 12:10〜13:40)

 透過型電子顕微鏡は物質をナノメートルのスケールで可視化、分析できる装置である。物質の微細構造を観察できるため、ものづくりの分析、評価において最も主要な分析装置の一つとなっている。
 本講座では、近年可能になった透過型電子顕微鏡を用いたウェットな試料の観察手法を紹介する。そして、この手法を用いたその場観察で最近明らかにした、洗浄による半導体ナノ構造体の倒壊挙動について紹介する。

  1. ナノ領域の微細観察手法
  2. 透過型電子顕微鏡とは
  3. その場観察が生むブレークスルー
  4. 透過型電子顕微鏡を用いた液体試料の観察手法
  5. 液中ナノ現象の観察例
  6. 半導体ナノ構造物の液中観察手法
  7. 半導体ナノ構造物の倒壊メカニズム
    • 質疑応答

第3部 半導体デバイス製造におけるウエット洗浄技術

(2023年6月21日 13:50〜15:20)

 半導体デバイス製造においてウェット洗浄は必要不可欠な技術である。ウェット洗浄技術は化学的な洗浄方法と物理的な洗浄法に分けられる。
 本講座ではウエット洗浄の全般を述べたのち、スプレー洗浄や超音波を利用した物理的洗浄方法について詳しく述べる。

  1. ウエット洗浄全般
    1. 半導体デバイス製造プロセスにおける洗浄の必要性
    2. 化学的洗浄と物理的洗浄
  2. スプレーを利用した洗浄について
    1. 流体力学の基礎
    2. 高圧スプレー洗浄
    3. 二流体スプレー洗浄
    4. 超音波洗浄スプレー洗浄
  3. 次世代の物理的洗浄技術
    1. 振動体型超音波洗浄
    2. 超臨界洗浄
    3. その他の次世代の物理的洗浄
    • 質疑応答

第4部 半導体ウェハにおける金属不純物の測定技術とオンライン測定装置の紹介

(2023年6月21日 15:30〜17:00)

 弊社では半導体製造・プロセス産業向けにICPMSを用いた金属不純物の測定装置を主に販売しております。測定サンプルは多岐にわたり、Si, SiC, GaNなどのウェハ表面・深さ方向の分析、半導体プロセスで用いられる薬液、ガス中の不純物分析などと様々です。
 今回は私たちが蓄積してきた半導体分野における金属不純物の汚染管理のノウハウを紹介させていただければと思います。

  1. VPD法を用いたSiウェハ表面の極微量眷属汚染分析装置の紹介
  2. オンライン自動標準添加装置の紹介
  3. ガス交換器 (GED) を用いた気層成分中の金属不純物の分析手法の紹介
  4. レーザーアブレーションを用いた次世代ウェハの微小領域における超微量金属不純物測定手法の紹介
    • 質疑応答

講師

  • 泉妻 宏治
    グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社
    技監 (フェロースペシャリスト)
  • 木村 勇気
    北海道大学 低温科学研究所
    教授
  • 清家 善之
    愛知工業大学 工学部 電気学科
    教授
  • 鈴木 幸志
    株式会社イアス
    テクニカルスペシャリスト

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/5 半導体封止材の最新技術動向と設計評価技術 オンライン
2024/6/10 SiCパワー半導体の最新動向とSiC単結晶ウェハ製造の技術動向 オンライン
2024/6/11 簡単な回路から始めるアナログ設計と実装の基礎 東京都 会場・オンライン
2024/6/11 ALD (原子層堆積) / ALE (原子層エッチング) 技術の基礎と応用 オンライン
2024/6/11 半導体用レジストの基礎、材料設計、プロセス、評価方法 オンライン
2024/6/12 半導体用レジストの材料設計とその評価 オンライン
2024/6/12 フィルムの乾燥プロセス技術とトラブル対策 オンライン
2024/6/13 半導体洗浄の基礎と洗浄機内の流れ・反応および洗浄法の評価方法 オンライン
2024/6/13 異物ゼロへのアプローチ オンライン
2024/6/18 半導体製造に向けた高純度ガスの精製、分析技術 オンライン
2024/6/19 半導体パッケージの伝熱経路、熱モデルと熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/6/19 半導体先端パッケージ技術を理解するための基礎 オンライン
2024/6/20 カビの発生予測、混入、発生防止と「カビ毒」の基礎知識 オンライン
2024/6/20 パワーデバイス半導体SiC結晶と欠陥評価技術 オンライン
2024/6/21 食品工場における異物混入の原因究明と防止対策 オンライン
2024/6/21 半導体市場の現状と今後の展望2024 オンライン
2024/6/24 ALD (原子層堆積) / ALE (原子層エッチング) 技術の基礎と応用 オンライン
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 半導体産業入門と開発、製造の実務 (2日間) オンライン
2024/6/24 半導体産業入門と開発、製造の実務 (前工程) オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/10/30 クリーンルームの微小異物・汚染物対策と作業員教育
2020/7/17 2020年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/7/19 2019年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/3/20 レジスト材料・プロセスの使い方ノウハウとトラブル解決
2018/1/10 SiC/GaNパワーエレクトロニクス普及のポイント
2017/6/30 現場での効果的なクリーン化対策
2014/10/31 炭化ケイ素半導体 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/31 炭化ケイ素半導体 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/30 液体または蒸気による洗浄技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/30 液体または蒸気による洗浄技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 コンタクトレンズ用洗浄・殺菌消毒剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 コンタクトレンズ用洗浄・殺菌消毒剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/12/15 パワー半導体 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/12/15 パワー半導体 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/2/10 酸化物半導体 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/10 酸化物半導体 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/9/4 食と健康の高安全化