技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

未来予測による研究開発テーマ創出の仕方

未来予測による研究開発テーマ創出の仕方

オンライン 開催

開催日

  • 2023年4月6日(木) 9時00分 17時00分

プログラム

第1部 未だ見ぬ市場へのアプローチ法について

〜市場、技術の未来予測と研究開発テーマ創出、管理のポイント〜

(2023年4月6日 9:00〜10:15)

 多くの企業が中長期の研究開発テーマをどのように設定し進捗管理を行っていくべきかについて答えを求めている。すでに現出している市場には対処できるが、今後の動向をどうつかみ、それを研究開発のリソース配分にどうつなげるかに関しての方法論がわからないという声は大きい。実際には市場の特性、顧客との関係、既存事業との関係、企業の規模、企業文化・風土によって解は変わってくると考えられる。変化の激しい時代に求められる中長期研究開発テーマの設定・管理のポイントについて、過去の事例と筆者の経験を踏まえて考察する。

  1. はじめに
  2. VUCAの時代は終わった?
  3. 「漫然と踏襲」は罪
  4. 未来は見通せるか
  5. 兆しをどう集めるか
  6. 距離感にご注意
  7. 時間軸をどう読むか
  8. Z世代とは何者か
  9. 見えない市場をどう攻めるか
  10. キラーパスをつくる
  11. トップの役割
  12. ふたつのパラダイム
  13. 早く行くのか遠くへ行くのか
  14. 既存事業の未来とアイデンティティ
  15. 研究者の熱い想いは必要か
  16. 差別性は戦略か実行か
  17. まとめ
    • 質疑応答

第2部 ニーズ/シーズのトレンド・新結合・萌芽分析等を組み合わせた最新未来推定手法と研究開発への落とし込み

(2023年4月6日 10:30〜11:45)

 VUCAな時代においては、益々未来予測・未来推定の必要性は高まっているが、テクノロジーロードマップ、ビジネスシナリオプランニングなどの策定に携わった方は、方向性はあたっても社会実装・実現されていく時間軸が読み切れない、誰がどのように実現していくかが把握できない、他業界との新結合・ブレイクスルーについては配慮しきれない等、数々の難しさを感じているのでは無いだろうか。
 本セミナーでは、ビジネス/テクノロジーロードマップなどのシナリオ分析やボトムアップでの未来構想への支配的な概念として、ニーズ、シーズの両視点から投資やイノベーターのネットワークや集合知から未来の方向性と時間軸を読み解き、何がどのように実現されていくのかを把握する、最新の未来推定手法とそこからの研究開発テーマの探索手法を紹介する。

  1. 未来推定とは?
    1. 未来推定の難しさ・よくある課題
    2. 未来推定の構成要素
    3. 未来推定の手法論概要
  2. トレンド・新結合/ネットワーク・萌芽など各種分析アプローチ
    1. トレンド分析
      • 研究開発投資・事業化投資など
      • イノベーター (企業・個人) の流入
    2. 萌芽分析
      • 萌芽抽出
      • 萌芽深掘り
    3. イノベーター分析
      • 新結合
      • ネットワーク考察
  3. 研究開発テーマへの落とし込み
    1. シーズ・解決策視点での落とし込み
    2. ニーズ・市場・価値視点での落とし込み
    • 質疑応答

第3部 特許・マーケティング情報からの未来予測と研究開発テーマへのヒント

(2023年4月6日 12:45〜14:00)

 未来予測は極めて困難であり、どのような研究開発テーマを選定すればよいかは多くの技術者の課題となっている。そのような中で、未来をある程度予測するためには過去、現在においてどのよう研究テーマに関心が持たれているか、他社は何を研究しているかを知ることが一つのヒントとなる。
 本セミナーでは特許情報を活用して過去、現在において何に興味を持たれているか、どのような分野が成長しそうかを仮説を立てながら考察する方法について解説する。

  1. 特許情報とはなにか
    1. 特許記号の種類と特徴
    2. 特許記号からわかること
    3. 日本の特許出願の傾向
  2. 未来予測をするための仮説
    1. 市場規模の仮説
    2. 成長する市場の仮説
    3. 特許記号による市場規模と成長性をみる
  3. 特許情報の分析から未来をよむ
    1. FIから知る未来予測
    2. Fタームから知る未来予測
    3. さらに深い分析をするには
    4. 特許情報と市場情報を組合わせて成長市場を検証する
    • 質疑応答

第4部 未来創造のためのバックキャストを活かした研究開発テーマの創出

(2023年4月6日 14:15〜15:30)

 研究開発は未来を創る仕事です。また、研究開発では予測された未来を創るのではなく、より良い未来社会をイメージしてその社会を実現するためには何をする必要があるのかを、現在とのギャップから想像して研究開発を実行して埋めていくということが大切です。また、ギャップを考えるために、フォアキャストだけではなくバックキャストも活かして考えると、どんなギャップがあって何をすればいいのかが、分かりやすくなることがあります。
 今回はこのような考え方を活かして研究開発テーマを創出することについてご説明したいと思います。

  1. 研究開発について
  2. 良い未来をイメージすることの大切さ
  3. 未来と現在のギャップを考える方法とギャップを埋めるための視点
    • フォアキャストとバックキャストについて
  4. こうした方法を活かしたテーマの創出
  5. 推進の際に心がけて欲しい事
    • 質疑応答

第5部 未来洞察による未来志向の研究開発テーマ創造

(2023年4月6日 15:45〜17:00)

 私たち日本総研ミライデザインラボは未来洞察という方法論を切り口に、民間企業を始めとする様々な組織における未来志向の活動を支援してきました。イノベーションを目的とした研究開発テーマ創出は私たちが得意とするフレームワークの源流でもあります。研究開発テーマの創出における悩みとは、「新しいものを出したいが、自社から離れすぎてもいけないという矛盾する要件をバランスさせながら、どのように自社領域を拡張していけるか?」という問いで表現できるのではないかと思います。私たちの実践する方法論は、知らないことを知りに行く「気づき」を原動力に、誰かが提唱するデフォルトの未来から抜け出し、自分達で可能性の領域を広げていく活動です。
 当日は私たちが得意とするフレームを一つの叩き台としつつ、自分達に合うテーマ創出の方法はどういうものかを考えるきっかけにして頂けたらと思います。

  1. 自己紹介
  2. 未来に対する態度の多様性
  3. 未来洞察とは何か?
  4. 未来洞察が求められる背景
  5. 未来洞察を実践するための方法
    1. 汎用的なプロセス
    2. 未来デザイン・ラボが得意なフレームワーク
    3. フォーキャスト
    4. スキャニング
    5. 強制発想
    6. 機会領域
    7. テーマ導出
  6. 未来洞察の実例紹介
    1. プロジェクト実績紹介
    2. ケース紹介1:未来年表
    3. ケース紹介2:ビジョニング
  7. 未来洞察の効用
    • 質疑応答

講師

  • 田頭 素行
    アサヒグループ食品 株式会社 研究開発本部 技術開発一部
    部長
  • 永井 歩
    アスタミューゼ株式会社
    代表取締役
  • 座間 正信
    株式会社 アイピーアトモス
    代表取締役
  • 宗像 基浩
    メルクエレクトロニクス株式会社 セミコンダクターマテリアルズ 薄膜ソリューションズ SOD開発部
    部長
  • 橘田 尚明
    株式会社 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ
    マネジャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動 オンライン
2024/4/25 研究開発・技術部門が行う情報収集とそのセオリー、ノウハウ オンライン
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/14 間違いだらけの新規事業2024 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/20 革新的新商品・技術、新規事業を生み出すアイデアが湧き出る発想法 オンライン
2024/5/21 Web3事業「αU (アルファユー) 」の最新取組と展望 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/22 新価値創造のための技術棚卸の進め方と戦略的技術マネジメント オンライン
2024/5/23 自社保有技術の棚卸しと新規事業テーマの創出 オンライン

関連する出版物