技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

実効性のあるGMP担当職員への教育訓練法

実効性のあるGMP担当職員への教育訓練法

~製剤作業員/包装作業員/試験検査員/品質保証員など、それぞれに教育すべきポイントとは? / 職員のリスクマネジメント能力を養うには具体的にどのような教育訓練が必要か~
オンライン 開催

配信期間

  • 2022年6月27日(月) 10時30分2022年7月15日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2022年6月27日(月) 10時30分

プログラム

 GMPは、適切な品質の医薬品を恒常的・安定的に提供するために「医薬品品質システム (PQS) 」の構築・実践・レビューを求める。すなわち、責任役員は患者さんと行政および全職員に向って品質方針を宣言する。職員は品質方針を達成する活動として、品質とプロセスの継続モニタリングを実施し、潜在リスクの抽出に努める。改善が必要と認められればCAPAを実施しその効果を検証する。つまり、PQSの実践には全職員にリスク抽出や改善提案能力が必要になる。正確に作業するだけのロボット化した職員を育成すればよいという教育訓練方針では形骸化したPQSになってしまう。
 職員にリスクマネジメント能力を養うには、具体的にどのような教育訓練が必要かを提案する講座である。

  1. 求められている職員とは
    1. ヒトは思考停止で楽をしたい動物だが現実は「VUCAの世界」
    2. 21世紀GMPが求めていることは
    3. トップダウンとボトムアップの活動が必要
    4. あるべき教育訓練
  2. 知識管理とは知恵の醸成
    1. 知識・情報がないと「知恵」がでない
    2. ヒトには3つの知性があり、職員はその3つの活用が求められる
    3. 知識源の一つに「情報の横展開」がある
    4. 現場にゴロゴロ転がっているデータを活かすのが「知恵」
    5. 「アクティブラーニング型」の教育訓練へ
  3. リスクマネジメント (QRM) の留意点
    1. QRMの歴史
    2. 欠陥医薬品が生じるのはハザード、それにより健康被害を受けるのがリスク
    3. QRMにツールは必須でない
    4. 高いリスクを低リスクに下げることがQRM (低リスクは受容)
  4. 逸脱と異常は違う
    1. 「逸脱」の定義が不明確なままだと…
    2. 「異常」を常態化させないのが重要
    3. 「異常」の顕在化と横展開が必要
    4. 「異常」発見時の対処法
  5. ミス防止のための教育
    1. ミスが発生したときの確認事項
    2. 再教育は根本対策にならない
    3. 原因は一つとは限らない
    4. 無人化/自動化でヒューマンエラーはゼロに?
  6. 製剤作業員に教えること
    1. 人の性癖を知る
    2. ヒトがいれば発塵する
    3. 環境モニタリングデータの限界を知る
    4. 人は菌の巣窟
    5. 過剰な手洗いは必要ない
    6. エアシャワーは効果なし
    7. 防虫に対する間違った考え
    8. どのような防虫対策が有効か
    9. 始業点検/終業点検の重要性
  7. 包装作業員に教えること
    1. チョコ停の要因
    2. 包装材からの溶出物/浸出物に注意
  8. 試験検査員に教えること
    1. サンプリングの留意点
    2. 参考品・保存品の留意点
    3. 安定性モニタリング結果での製品回収が多発
    4. 生データの信頼性を確保するために
    5. 試験規格外 (OOS) の処理
  9. 品質保証員に教えること
    1. サイトQAの業務
    2. 実効性のある記録であることを確認
    3. 製品品質照査のメリットを理解する
    4. 製品品質照査の仕方
    5. 変更は「起きるもの」+「起こすもの」
  10. 演習問題
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 録画したセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFをダウンロードいただきます。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/3/5 原薬CMCにおける製造方法・不純物管理の記載方法 オンライン
2026/3/6 GMPにおける出荷不適品 (OOS) の管理と不適品 (原材料、製品) 発生防止策 オンライン
2026/3/6 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2026/3/6 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2026/3/9 医薬品製造で起こるヒューマンエラー/インシデントへのGMP対応と現場改善 オンライン
2026/3/9 再生医療等製品におけるバリデーション実務 オンライン
2026/3/9 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2026/3/10 技術移転の高効率的/高再現性にむけた工業化検討・提供文書・許容基準設定 オンライン
2026/3/10 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった製造や研究開発部門での電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2026/3/11 三極 (FDA/EMA/PMDA) の指針に基づくプロセスバリデーション・適格性評価の実務理解と承認申請書類・CTD-3への反映 オンライン
2026/3/12 再生医療等製品における承認申請・審査 (品質・非臨床安全性評価) の留意点と当局の要求事項/考え方 オンライン
2026/3/12 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2026/3/12 新規モダリティ (核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療など) における事業性評価手法と注意すべき点 オンライン
2026/3/12 ICH新ガイドラインに対応する分析法開発と分析法バリデーションの基礎と実践 オンライン
2026/3/13 化粧品・医薬部外品のGMP監査・CAPAの実践からQuality Cultureの構築まで オンライン
2026/3/13 医薬品のサプライチェーンマネジメントと国内/海外の供給者監査のポイント オンライン
2026/3/13 医薬品製造工場・試験室におけるデータの完全電子化とDI対策 オンライン
2026/3/13 スケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2026/3/16 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2026/3/16 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/10/30 クリーンルームの微小異物・汚染物対策と作業員教育
2020/7/28 紙データの電子化プロセスとスプレッドシートのバリデーション/運用/管理
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点