技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CCUS (CO2分離回収・有効利用・貯留) の基礎知識および各種課題点と今後の展望

CCUS (CO2分離回収・有効利用・貯留) の基礎知識および各種課題点と今後の展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、大気中のCO2の分離・回収技術を基礎から解説し、低濃度のCO2を回収する最新技術や課題、今後の展望までを詳解いたします。

開催日

  • 2022年6月17日(金) 13時00分 16時00分

修得知識

  • CCUSに関する包括的な知識
  • CCUSにおける国内外の現状や問題点

プログラム

 パリ協定のもと、温暖化による気温上昇を2°Cあるいは1.5°C以下に抑えることが世界全体の目標として設定された。目標達成に向けて、日本を含む各国ではCO2を主とする温室効果ガスの排出を2050年頃に実質ゼロ (ネットゼロあるいはカーボンニュートラル) とすることが潮流となっている。
 本セミナーでは、CO2の大幅削減の技術オプションとして有力視されているCCUSについて、技術の概要、普及の現状、各国の導入政策、今後の見通しや課題を概説し、温暖化政策におけるCCUSの位置付けを明確にする。

  1. 気候変動問題への対応状況
    1. パリ協定
      1. 削減目標の設定
      2. ネットゼロ目標
    2. 国内の対応
      1. カーボンニュートラル宣言
      2. カーボンリサイクル
  2. 二酸化炭素・回収・利用・貯留 (CCUS) の概略
    1. CCUSのバリューチェーン・プロセス
    2. CCUSの歴史
      1. 石油増進回収におけるCO2圧入
      2. 天然ガス精製におけるCO2回収
  3. 二酸化炭素回収・貯留 (CCS) 技術の基本プロセス
    1. CO2回収技術
      1. 回収技術のオプション
      2. 各種回収方式とその仕組み・特徴
    2. 輸送技術
    3. 各種貯留技術とその仕組み・特徴
      1. 地中貯留
      2. 海洋貯留
      3. 鉱物固定
  4. CCSの現状およびプロジェクト事例
    1. CCSの普及の現状
    2. CO2除去技術 (CDR)
      1. BECCS (バイオマスCCS)
      2. DAC (大気直接回収)
    3. 個別事例 (海外)
      1. ノルウェー・Sleipnerプロジェクト
      2. カナダ・Boundary Damプロジェクト
      3. アメリカ・PetroNovaプロジェクト
      4. ノルウェー・LongShipプロジェクト
    4. 個別事例 (国内)
      1. 苫小牧CCSプロジェクト
      2. その他プロジェクト
  5. CCSの普及障壁・課題
    1. 技術の多様性
    2. 経済性
    3. 政策・法規制
    4. 社会受容性
    5. 貯留における問題
  6. 二酸化炭素回収・利用 (CCUあるいはカーボンニュートラル) 技術
    1. CCUとは?
      1. CCUの技術オプション
      2. CCUの幾つかの論点
    2. CO2の有効利用・資源化の各種展開とポイント
      1. 化学品原料の合成
      2. 燃料製造
      3. コンクリート
    3. CCUの現状と見通し
  7. CCUの現状およびプロジェクト事例
    1. CCUの商用プロジェクト事例
      1. アイスランドCCUメタノールプラント
      2. Audi e-gas プロジェクト
      3. 持続可能な航空燃料プロジェクト
    2. 温暖化政策におけるCCUの位置付け
      1. IEA持続開発可能なシナリオにおけるCCU
      2. 英国におけるネットゼロ政策におけるCCUの位置付け
  8. CCUの課題
    1. CO2を利用した燃料合成を想定した投入エネルギーの試算
    2. CCUにおけるCO2削減効果
    3. その他

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 オンライン
2024/4/25 二酸化炭素 (CO2) 吸収・分離・回収の基礎知識及び応用分野と、これら技術の今後のゆくえ オンライン
2024/4/26 二酸化炭素資源化におけるマテリアル・バイオ技術融合の重要性と微生物による新規バイオ技術の最先端および展望 オンライン
2024/5/7 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 オンライン
2024/5/15 「トランジションファイナンス」の魅力とその享受の為のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/5/16 化学・材料分野における「LCA」、GHG排出量計算、「Scope3」への対応、(自動車などユーザー企業への) 情報開示、その活用 オンライン
2024/5/16 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/17 Excelとシミュレータによる化学プロセス計算入門 オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の役割とその技術動向 オンライン
2024/5/22 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/24 金属有機構造体 (MOF) の基礎と機能性薄膜としての可能性 オンライン
2024/5/28 濾過のメカニズム・制御・DX化 オンライン
2024/5/29 CO2分離回収技術に関連したプロセスおよびコスト計算の基礎と実例 オンライン
2024/5/29 ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法とシリカ系多孔膜によるCO2分離技術 オンライン
2024/5/30 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2024/5/30 微生物による二酸化炭素固定、カーボンリサイクルの現状と将来展望 オンライン
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/6/3 MOF/PCPを利用したCO2の分離・回収技術 オンライン
2024/6/4 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の役割とその技術動向 オンライン