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CO2原料メタノールの合成技術と社会実装の展望

CO2原料メタノールの合成技術と社会実装の展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、CO2原料メタノールの合成技術について取り上げ、低温・省エネルギーで高効率に合成する技術、燃料・エネルギーキャリアとしての可能性、供給・利活用動向について詳解いたします。

開催日

  • 2025年11月7日(金) 10時00分17時00分

受講対象者

  • CO2水素化によるメタノール合成に特化した固体触媒に関心のある方
  • CCUやCO2メタノールの導入を検討している方
  • CO2削減技術開発に携わるエンジニア
  • 脱炭素・サステナビリティ推進部門の企画担当者
  • 海運・燃料供給業界の技術・事業企画担当者
  • 再生可能エネルギー関連事業者、企業のCCU推進担当の方

修得知識

  • CO2原料メタノールの高効率合成技術の最新動向
  • 低温低圧でCO2と水素からメタノールを製造する水素化触媒の設計指針
  • CO2メタノールの概況、既存のメタノールプロセスとの違い
  • CO2とグリーン水素を原料としたメタノール合成の基本原理とプロセス構成
  • メタノール合成の課題とそのソリューション
  • CCU技術としての意義と導入効果の理解

プログラム

第1部 膜テクノロジーによるCO2からのメタノール合成

(2025年11月7日 10:00〜11:30)

 メタノールは常温常圧で液体であり輸送・貯蔵が容易であることから、カーボンニュートラルとなるCO2・H2原料由来の水素キャリアとしての利用も近年期待されている。従来型化学プロセスでは大規模でしか経済的に成立しない一方で、ほとんどの再生可能エネルギー資源調達サイトは中規模以下であることから、分散型サイトでも成立可能な製造プロセスの開発が期待されている。
 本セミナーでは、近年の膜テクノロジーによるCO2からのメタノール製造プロセスの高効率化・開発動向について概説する。

  1. 膜テクノロジーによるCO2からのメタノール合成概要
    1. 背景
    2. 対応
    3. 分離膜効果検討
    4. 分離膜効果まとめ
  2. 脱水膜によるメタノール合成高効率化
    1. 事例1
    2. 事例2
  3. 脱メタノール膜によるメタノール合成高効率化
    1. 事例3
    2. 事例4
  4. メタノールの水素キャリアとしての利活用・可能性
  5. 今後の展開
    • 質疑応答

第2部 錯体触媒を用いる低温メタノール合成

(2025年11月7日 12:10〜13:40)

 演者らは、従来の銅系触媒とは異なり、低温低圧 (60°C,1 MPa以下) でCO2水素化によるメタノールが生成する新しい触媒を見出している。本講座では、従来のCO2からメタノール合成触媒の課題を明確にし、それを回避するための触媒設計指針を提示する。

  1. メタノールの用途
  2. CO2からのメタノール製造の動向
  3. 従来のCO2からのメタノール合成触媒
  4. 低温メタノール合成触媒 (均一系触媒)
  5. CO2からのメタノール合成の課題
  6. 反応機構解析に基づく触媒設計とその反応結果
    • 質疑応答

第3部 メタノールを介した循環型経済構築に向けた取り組み

〜環境循環型メタノールCarbopathTMについて〜

(2025年11月7日 13:50〜15:20)

 メタノールは素材原料として、そしてエネルギーとして幅広い用途に利用される化学品である。さらに、二酸化炭素やバイオマス、廃棄物などからも製造されるため、循環経済を構築するための基礎物質として大きな注目を集めている。「今すぐ出来る」現実解として、メタノールで出来ること、社会実装に向けた取り組みの進捗状況と課題などを紹介し、排出削減に向けた構造転換へのソリューションを提案する。

  1. 三菱ガス化学について
  2. メタノールについて
    1. メタノールとは:製造方法と用途
    2. 「グリーンメタノール」
  3. 三菱ガス化学のメタノール事業について
    1. 当社のメタノール事業の歴史と特徴
    2. 環境循環型メタノール事業
  4. Carbopathとは
    1. Carbopathとは
    2. 環境循環型メタノール製造技術について
  5. Carbopathプラットフォームによる社会実装に向けた取り組み
    1. 製造、供給に向けた取り組み
    2. 利用に向けた取り組み (化学品市場)
    3. 利用に向けた取り組み (エネルギー市場)
    4. 産業横断的な協業によるメタノールバリューチェーンの広がり
  6. メタノールにより築く循環経済
    • 質疑応答

第4部 CO2からのメタノール合成とその社会実装

(2025年11月7日 15:30〜17:00)

 本講演では、g-MethanolTM技術のベースとなっている、従来の化石燃料由来のメタノール合成技術とg-MethanolTMの技術的な特徴、導入事例、そして今後の展望についてご紹介します。

  1. メタノール市場の概況
  2. 従来の化石燃料由来のメタノール合成技術
  3. CO2からのメタノール合成プロセス「g-Methanol」
    1. 導入実績
    2. e-メタノールの課題とそのソリューション
    3. プロセス的な特徴
    4. 再生可能エネルギー変動への対応
    5. GHG排出削減効果
  4. CO2メタノールプロジェクトの動向
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 澤村 健一
    イーセップ株式会社
    代表取締役社長
  • 姫田 雄一郎
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター
    首席研究員
  • 松川 将治
    三菱ガス化学 株式会社 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 C1ケミカル事業部 カーボンニュートラルプロジェクトグループ
    グループマネージャー
  • 岡﨑 あづさ (岡崎 あづさ)
    東洋エンジニアリング株式会社 次世代技術開拓部
    プロジェクトリーダー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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