技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

早期事業化のための研究・事業・知財部の連携の取り方

早期事業化のための研究・事業・知財部の連携の取り方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、既存領域で勝ち続ける、新たな事業領域で新規事業化するための三位一体による戦略活動、研究開発テーマを早期に商品化・事業化するための方法、取り組みを詳解いたします。

開催日

  • 2021年4月16日(金) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部. 研究、事業、知財連携により研究開発成果を早期に事業基盤化する取組について

(2021年4月16日 10:30〜12:00)

 経営環境の激変と昨今の特許法改正を受けて、各企業で知財戦略を見直す機運が高まっている。研究開発テーマを早期に商品化・事業化し、安定した収益源としていくために、従来の研究戦略の一部としての位置づけから、事業戦略、経営戦略の一部として知財戦略を考える時代を迎えようとしている。そのような中で、研究、事業と知財との連携のあり方について、過去の事例と食品分野での現状も紹介しながら考察する。

  1. はじめに
  2. 時代が変わった
  3. 「漫然と踏襲」は罪
  4. トクホと黒船
  5. 攻撃は最大の防御か
  6. 勝者なき消耗戦
  7. コア技術とは何か
  8. 戦略を変える覚悟
  9. 今後の展望と企業がとるべき方策
  10. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 三位一体による研究開発成果を早期事業化するのための取り組み方

(2021年4月16日 13:00〜14:30)

 VUCA (Volatility:変動性, Uncertainty:不確実性, Complexity:複雑性, Ambiguity:曖昧性) の時代と称される将来の予測が不透明な市場において、企業が持続的に成長し企業価値を高め続けるためには、市場環境の変化や技術動向を的確に把握し、顧客が求める製品やサービスのイメージを想像し、そのイメージを実現する自社の事業を創発することが重要となる。
 そこで本講演では、知財部門がいかにIPランドスケープを活用して市場環境の変化や技術動向を把握するかや、その結果を踏まえ、事業部門、R&D部門が、顧客が求めるサービスイメージをどのように想像し、自社の競争優位であるコア価値 (顧客が評価し、競合他社を優越し、他の用途や事業に活用できる競争優位, 知的財産として保護された技術やノウハウ、ブランドや信用力、製品・設備や取引実績等) をいかに見定めてイノベーションに活用し、事業を創造するかについて、その考え方を紹介する。

  1. 企業と投資家の価値協創ガイダンスに基づくビジネスモデル構築の重要性
  2. IPランドスケープによるVUCA時代の市場環境の変化や、技術動向の把握
  3. 顧客が求める製品やサービスのイメージ想像と先行知財の獲得
  4. マルチスクリーン、究極の理想解、技術進化のトレンドの活用
  5. サービスイメージで必要になるコア価値の見定めと知財力分析
  6. コア価値の獲得・強化による事業創造と知財武装の両立
  7. イメージをターゲットにした目的 – 機能分析によるコア価値の分析
  8. サステイナブルな事業経営を実現する知財ガバナンスの実行
    • 質疑応答

第3部. 早期事業化のための研究、事業、知財との連携のポイント

(2021年4月16日 14:45〜16:15)

 当社はデジタル化の大波を受け、写真フイルムが10分の1以下に縮小するという危機に対し、第二の創業を掲げて事業転換に臨んだ。事業転換にあたり、保有技術を棚卸しし、当社のコアとなる技術を定め、コア技術を核に成長分野へ資源を集中投資することで幅広い事業領域で成長戦略を推進してきた。既存領域で勝ち続けるための戦略や新たな事業領域での新規事業化など成長の過程で当社が取り組んだ体制の変革と研究/事業/知財の連携について、各々の視点から紹介する。

  1. 企業概要
  2. 当社の歴史
    1. 歴史を振り返る
    2. 第二の創業 (富士写真フイルムから富士フイルムへ)
  3. 技術の棚卸
    1. 富士フイルムの技術ルーツは何か
    2. 基盤技術とコア技術の再定義
  4. 体制の刷新と事業拡大への取組み
    1. 研究視点
    2. 事業視点
    3. 知財視点
    • 質疑応答

講師

  • 田頭 素行
    アサヒグループ食品 株式会社 研究開発本部 技術開発一部
    部長
  • 菊地 修
    HRガバナンス・リーダーズ株式会社
    フェロー
  • 伊豆川 洋由
    富士フイルム株式会社 CTO室
    シニアエキスパート

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/14 間違いだらけの新規事業2024 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/20 革新的新商品・技術、新規事業を生み出すアイデアが湧き出る発想法 オンライン
2024/5/21 Web3事業「αU (アルファユー) 」の最新取組と展望 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/22 新価値創造のための技術棚卸の進め方と戦略的技術マネジメント オンライン
2024/5/23 自社保有技術の棚卸しと新規事業テーマの創出 オンライン
2024/5/23 研究開発部門による3つの重要要素に基づいた「良い事業戦略」の構築と策定 オンライン
2024/5/23 技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法 オンライン

関連する出版物