技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造におけるCAPA導入と改善事例

CAPAの視点から是正と予防を考える

医薬品製造におけるCAPA導入と改善事例

~CA (予防措置) とPA (是正措置) の違い / CAPAの仕組みとSOP~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、CAPAを中心に関係する仕組みやシステムを実際の事例を交えて説明いたします。

開催日

  • 2016年10月24日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の品質保証・品質改善担当者、管理者

修得知識

  • CAPAの理解
  • CAPA導入に必要な知識
  • CAPAの適切な運用
  • 逸脱管理
  • 製品苦情対応
  • 品質トラブルを起こさない仕組作りと運用

プログラム

 CAPAはまだ全ての製造所において導入されていないのではないだろうか。CAPAの仕組みはPIC/SのGMPやGMP省令施行通知の6つのギャップにおいても、まだ要求事項にはなっていない。しかし、欧米のGMPにおいては必須の仕組みである。また、品質サイクル (Plan-Do-Check-Action) をより確実に回して行くためには、役立つ仕組みである。
 企業においては、逸脱や苦情対応での改善事項がそのままになっているケースが散見される。また、製造を受託するためには、高い品質保証の仕組みが求められており、大手製薬企業は委託先に対して指摘事項にはしなくても、CAPA導入を推奨事項として要望しているのではないだろうか。その背景はFDAが米国販売品だけでなく、その製造所全体の品質保証の仕組みを確認するシステム査察を行っており、CAPAの仕組みが関心事項の一つになっているからである。
 苦情や逸脱が繰り返し発生するのは、是正が不十分である。予防まだ対策ができていないからである。過去に起きた品質トラブルに十分対応していれば7割の品質トラブルは防ぐことができるとも言われている。まさにCAPAを十分実施することである。
 本セミナーではCAPAを中心に関係する仕組みやシステムを実際の事例を紹介しながら説明します。

  1. ヒューマンエラーから学ぶ (CAPAの視点から是正と予防を考える)
    1. 過去の大事故
    2. 医薬品の品質トラブル
  2. リスクマネジメント
    1. ICH Q9
    2. 医薬品製造におけるリスク
      • 患者様の健康に影響する事例
      • 最近の製品回収の特徴と事例
      • 欠品リスクの事例
      • PMDAのGMP適合性調査の指摘事項と改善命令への対応
    3. 演繹法と帰納法によるアプローチ
  3. FDA査察におけるCAPAの重要性
    1. QSIT (品質システム査察ガイド) の中のCAPAについて
    2. CAPA判定フローチャート
    3. Warning Letterから学ぶCAPA
  4. 医薬品製造におけるモニタリングシステム
    1. 逸脱管理
    2. OOS/OOT
    3. 受入れ試験
    4. 製品苦情
    5. 自己点検
    6. 製品品質照査
    7. 被GMP査察
    8. GQPにおける品質情報
    9. 委託先/外部試験機関
    10. 改善をモニタリングするCAPA (是正・予防措置) の導入
  5. CAPAの仕組みとSOP
    1. CAPAの仕組み
    2. 是正と予防の違い
    3. SOP
    4. 運用
    5. CAPAが正しく実施されていることの根拠としての記録
    6. KPI (Key Performance Indicator) としてCAPAの進捗確認
  6. 再バリデーション
    1. 逸脱より
    2. 製品品質照査より
  7. 逸脱管理
    1. 仕組み/SOP
    2. 運用
    3. 是正
  8. 製品苦情管理
    1. 仕組み/SOP
    2. 運用
    3. 是正
  9. 改善事例 (CAPAの視点から是正と予防を考える)
    1. 日本薬局方標準品の純度UP対応
    2. 粒度バラツキの大きい製品の対応
    3. 溶出試験のOOT対応
    4. 年次安定性試験 (25℃×60%) 規格外対応
    5. 導入品の品質確認 (固形剤&注射剤)
    6. 注射剤のラベル無し苦情
    7. 資材メーカーのクロスコンタミによる製品回収
    8. 凍結乾燥製剤の製品回収における多くの予防措置
    9. 異物対策の予防処置
    10. GMP上乗せ基準
  10. マネジメントレビュー (CAPAの視点から)
    1. ICH Q10
    2. マネジメントレビューの仕組み
  11. 教育・訓練・認定制
    1. 認定制度
    2. ミスと犯罪の違い
    3. Spiritual 5S
  12. 最後に-人が創る品質 (Quality Culture醸成)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/19 バイオ/抗体医薬品 CMC申請・CTD作成/品質試験・規格設定コース オンライン
2024/9/19 医薬品HPLCの基礎と予想されるトラブルへの対応 オンライン
2024/9/19 バイオ医薬品/抗体医薬品におけるCMC薬事申請・CTD作成とCMC薬事デザインのポイント オンライン
2024/9/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する講座 オンライン
2024/9/20 医薬品工場の計画・設備設計及びバリデーションの進め方とトラブル対応 オンライン
2024/9/20 オーファンドラッグの開発戦略と事業性評価の考え方 オンライン
2024/9/20 医薬品ライセンスにおけるデューデリジェンスのプロセスと実務対応 オンライン
2024/9/20 医薬品容器 (滅菌バイアル) の製造における微生物汚染管理、無菌性保証およびバリデーション オンライン
2024/9/20 点眼剤の処方設計・評価・スケールアップと品質保証 オンライン
2024/9/24 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2024/9/24 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/9/24 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2024/9/24 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/24 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるSOP作成及び・記録の残し方 オンライン
2024/9/24 中国・香港・台湾・韓国・インド・ASEAN主要国の薬事規制比較と現地対応ノウハウ オンライン
2024/9/24 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/25 微粒子・微生物の環境モニタリング測定方法と留意点、アラート/アクションレベルの設定・管理 会場・オンライン
2024/9/25 新興国 (中国・ASEAN主要国) の医療保険・薬価制度の概要と薬価戦略 オンライン
2024/9/25 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/9/25 グローバル申請を見据えたCTD-Qの作成と各セクションの記載内容のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル