技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シナリオプランニングを活用した市場・事業・製品・技術ロードマップ策定の具体的な進め方

シナリオプランニングを活用した市場・事業・製品・技術ロードマップ策定の具体的な進め方

~中長期の事業環境の不確実性をとらえる、そして自社の強みを活かしたエコシステムを仕掛けて高収益・高利益を実現する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、未来について考える手法である「シナリオプランニング」を活用して、未来のシナリオを複数構想し、市場・製品・事業ロードマップを策定するための方法を詳解いたします。

開催日

  • 2015年8月18日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

 グローバル競争の中で、電機メーカーをはじめとした日本の製造業企業が採るべき戦略は概ね決まっているのではないだろうか。それは、グローバルで強みを発揮できる付加価値の高い製品や事業への集中である。集中することによってROE (株主資本利益率) やROA (総資産利益率) を高め投資余力を増し、さらに次のM&Aや研究開発を進めていく。集中する対象の製品・事業は、多くの日本企業にとって強みである、いわゆる『すりあわせ型製品』がよいだろう。市場規模が大きくても、『モジュール型製品』では人件費などでコスト優位の新興国企業には勝てない。安易に規模の大きいほうへ流れることなく、『すりあわせ型』が活かせる市場にフォーカスし、不況になったときにでも確実に利益を確保できるようにする。もしその市場の製品アーキテクチャが『すりあわせ型』から『モジュール型』に転換するトレンドがあれば、製品全体ではなくアーキテクチャ内の特定のモジュールや部品、あるいは製造装置などに早めに転換することも考えなくてはならない。利幅の薄い競争市場を巧みに避け、付加価値の高い製品・事業を多数揃えていくのである。このような戦略を実行していくには、将来のトレンドを見すえた大胆な発想が必要である。当然、M&Aを含む組織体制の変革やドラスティックな戦略転換の検討もしなくてはならない。しかも業績が悪化してからやむなく行うのではなく、業績好調のときから、つまり常に変革に取り組んでいなければならない。その前提となるのが、未来の市場や社会の変化をとらえることだ。自社を取り巻く事業環境がどのように変化し、それが自社にどのような影響を及ぼすのか、あるいは自社から環境にどのような影響を及ぼしうるのかについて考えておくことだ。もちろん不確実な未来を一義的に決めつけることはできない。そこでいくつかのパターンを想定し、それぞれの状況に応じた意思決定を予めシミュレーションしておくことが望ましい。すなわち、『未来シナリオ』の構築である。

  1. シナリオプランニングとは
    • 未来は読めないが、未来への感度を高める
    • シナリオプランニングの事例①:ロイヤル・ダッチ・シェル
    • シナリオプランニングの事例②:横河電機
    • 環境変化に気づかずに競争力を失った失敗事例
    • シナリオプランニングによる未来起点での戦略構想とは
    • シナリオプラニングのベネフィット ~市場変化への感度向上、不確実性への対応力向上、ネットワーク構築~
  2. ロードマップとは
    • 事業環境は現状の延長線上にはない
    • 未来起点で当面の取り組み課題を考える
    • ロードマップは、「市場-事業-製品-技術」を1セットで考える
    • 未来シナリオを複数想定し、どのシナリオでも勝つための戦略を考える
    • ロードマップの社内運用ルールの検討 ~定期的なローリングによる継続的なブラッシュアップを組織的に行う~
  3. シナリオプランニングの基本的流れとポイント
    • シナリオプランニングの基本的な流れ
    • ステップ1.環境変動要因の抽出
    • ステップ2.変動要因別のインパクト分析
    • ステップ3.不確実性分析
    • ステップ4.シナリオ構想
    • (個別演習) 自社テーマによるシナリオプランニング
    • シナリオプランニングのワークショップの進め方
    • フェーズ1.ワークショップの「準備」
    • 時間スパンの設定、魅力的なテーマ設定、キーパーソンのメンバリング、開催準備
    • フェーズ2.ワークショップの「実施」
    • 合宿型ワークショップの開催、雰囲気づくり、ファシリテーション
    • フェーズ3.自社ロードマップ策定
    • 未来シナリオをもとに、自社の事業・製品・技術ロードマップ策定 (複数)
    • フェーズ4.戦略実行、モニタリング、戦略変更
    • 当面の重点課題の設定
    • ブレークスループロジェクト企画
    • 戦略実行とモニタリング
  4. 戦略コンセプト企画力を上げる
    • ビジネスモデルとは
    • ビジネスモデル事例 ~B2C、B2B~
    • ビジネスモデルの4つのポイント
    • 仕組み①:独自の顧客提供価値を創り出す仕組み
    • 仕組み②:情報をフィードバック・活用する仕組み
    • 仕組み③:コア・コンピタンス強化のための仕組み
    • 仕組み④:社外プレイヤーとの連携を促進する仕組み
    • エコシステムとは ~ビジネス生態系を仕掛ける~
    • 製品アーキテクチャとエコシステム ~オープン&クローズド戦略~ エコシステム事例 ~キンドル、アップル、ウエアラブル端末~
    • (ケース演習) キーエンス
      (参考資料①) 戦略発想のための主な戦略モデル
    • 事業ドメインの技術による変革戦略モデル
    • アンゾフの成長ベクトル別の戦略モデル
    • 競争ポジション別の戦略モデル
    • プロダクトライフサイクル戦略モデル
    • アライアンス戦略モデル
    • グローバルマーケティング戦略モデル
      (参考資料②) ブレークスループロジェクト ~連続的成果創出により個と組織を変革する~
      (参考資料③) 技術系ビジネスリーダー養成プログラム
    • 質疑応用・名刺交換

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 研究開発・技術部門が行う情報収集とそのセオリー、ノウハウ オンライン
2024/4/25 潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動 オンライン
2024/4/25 マーケティング基礎概論 (全2回) オンライン
2024/4/25 マーケティング基礎概論 (基本戦略と具体的施策) オンライン
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/14 間違いだらけの新規事業2024 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/22 新価値創造のための技術棚卸の進め方と戦略的技術マネジメント オンライン