技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

3極局方をふまえた微生物試験法実施と3極GMP試験検査室・微生物管理/一変軽微の判断基準

【試験検査室管理のおける変更、異常・逸脱管理と一変・軽微の判断基準】

3極局方をふまえた微生物試験法実施と3極GMP試験検査室・微生物管理/一変軽微の判断基準

~逸脱判定・OOS対処法・再試験対応~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、3極局方をふまえた微生物試験法実施と3極GMP試験検査室・微生物管理について解説し、一変軽微の判断基準について詳解いたします。

開催日

  • 2015年6月29日(月) 10時20分 17時15分

修得知識

  • 試験検査室管理、変更管理、異常逸脱管理、OOS対応、一変・軽微の考え方
  • 品質管理部門及び製造部門の旧人及び新人に対する微生物管理の基礎とその重要性の再認識

プログラム

第1部 3極GMPをふまえた試験検査室管理と一変・軽微の判断基準 ~試験検査室管理のおける変更、異常・逸脱管理と一変・軽微の判断基準~

  • 医薬品の承認には、安全性、有効性、品質の3つが必要であり、開発から市販製造までの品質の一貫性を保証することにより、安全性と有効性が担保されることから、品質の変更管理は重要となり、承認事項の一部変更には変更の承認が必要となってきます。本講演では、試験検査室に焦点を当てて、試験検査室における変更、異常逸脱管理、OOSへの対応、また、一変・軽微の考え方について、解説します。
    1. 変更と異常逸脱の管理要件
      1. 試験検査室のおける変更の法規制
      2. 試験検査室のおける異常逸脱の法規制
    2. 試験検査業務の異常・逸脱・ラボエラーの対応
      1. FDAのOOSガイドライン
      2. 異常・逸脱・ラボエラーの発生原因とその対応
    3. 試験検査室における変更管理の実践
      1. 変更管理のクラス分類
      2. 変更管理の実践
    4. 試験検査室の一変・軽微の考え方
      1. 一変と軽微の区分
      2. 試験検査室における変更事例
      3. 変更管理に関するGMP事例集
    5. 質疑応答・名刺交換

第2部 3極局方をふまえた微生物限度試験法の実施ポイント

  • 微生物限度試験法は、非無菌製品 (製剤、医薬品原料) の定量試験ならびに定性試験である。三極局方間での調和がはかられた微生物限度試験法の概要を日本薬局方を中心として解説するとともに、外部試験検査機関として微生物限度試験を実施した経験から、剤形ごとの実施事例、注意すべきポイント等を紹介する。
    1. 微生物限度試験法の概要
      1. 微生物限度試験法の目的
      2. 培地性能試験
      3. 適合性
        1. 生菌数試験:測定法の適合性
        2. 特定微生物試験:試験の適合性
      4. 生菌数試験
      5. 特定微生物試験
    2. 微生物限度試験法の運用例
      1. 生菌数試験
        1. 培地性能試験
        2. 測定法の適合性
        3. 生菌数試験
      2. 特定微生物試験
        1. 培地性能試験
        2. 試験の適合性
        3. 生菌数試験
    3. 実施事例と注意すべきポイント
      • 紛体
      • 液体
      • 軟膏剤
      • 錠剤
      • カプセル剤
      • エアゾール剤
      • 経皮吸収パッチ
    4. 質疑応答・名刺交換

第3部 3極GMPをふまえたQCのための微生物管理・バリデーションと逸脱判定・OOS対処法・再試験対応

  • 医薬品の品質保証における微生物管理は非常に重要な要件です。無菌医薬品は勿論、非無菌製品に対する微生物汚染防止には微生物学知識/手法の活用無くして製造プロセスや製品自体の管理は不可能です。医薬品の製造現場における微生物汚染の発生要因は、作業者自身によるものです。作業者自身を滅菌することは出来ません。本講では、医薬品の製造における微生物管理の基礎、現状や問題点並びに今後の動向についても分かり易く解説する。
    1. 検出微生物の同定法概要 (基本法)
      1. 微生物同定法の推移
      2. 細菌の階層分類法 (同定法)
      3. 真菌の同定における留意事項
      4. 微生物管理および保管法
    2. 生菌を指標とした微生物迅速測定法の動向
      1. 生菌の迅速測定技術
      2. 生菌検出法概要
      3. 微生物迅速検出手法としてのマイクロコロニー法
      4. 生死菌判別技術を活用した迅速無菌試験法の実例
    3. 損傷細菌 (Viable but not-culturable cell) の復元
    4. 微生物迅速定量法の問題点
      1. 微生物迅速計測法を考える
      2. 微生物迅速計測法
      3. 細菌細胞の模型図
      4. 一般生菌数計測に利用される蛍光色素
      5. 生死菌判別の指標の違いによる生菌率の相違迅速測定法の最近の動向と問題
      6. 迅速測定法の最近の動向と問題点
      7. 迅速微生物測定装置を開発・導入する際のポイント
      8. 微生物の迅速検出及び菌数計測並びに菌種同定方法 (まとめ)
    5. 医薬品の微生物汚染防止対応
      1. 微生物汚染防止一般概要
      2. 無菌製剤 (含工程管理) の製造
      3. 非無菌製剤の製造
      4. 原料・資材関係
      5. 製造 (製薬・製剤) 用水
      6. 製造環境管理とモニタリング
    6. 微生物試験精度と品質保証
      1. 逸脱並びにOOS・CAPA管理概要無
      2. 菌再試験の基本的な対応
    7. 微生物試験法のバリデーションと留意点
    8. 質疑応答・名刺交換

講師

  • 新井 悟
    東レ 株式会社 医薬CMC技術部 医薬品生産技術課
    課長
  • 山田 健一
    一般財団法人 食品薬品安全センタ― 秦野研究所 毒性部 微生物学研究室
    グループリーダー
  • 河田 茂雄
    特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター (NPO-QAセンター)
    相談役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Aコース: 製造・品質試験/分析編) オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン
2025/1/31 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場