技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

最終滅菌法・無菌操作法の主要改正ポイントと無菌製剤における菌・微生物管理

最終滅菌法・無菌操作法の主要改正ポイントと無菌製剤における菌・微生物管理

東京都 開催 会場 開催

当日会場にて、書籍「3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応」の試読が行えます。
また、会場でお渡しする専用申込み用紙でのご注文に限り、定価から10%割引いたします。

開催日

  • 2013年3月22日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品製造における無菌管理担当者

修得知識

  • 無菌製剤の製造環境の維持と管理
  • 局方に基づく菌管理と試験法

プログラム

第1部 最終滅菌法・無菌操作法指針の改正主要ポイントと今後の動向

(2013年3月22日 10:30〜13:00)

(株) 大氣社 環境システム事業部 顧問 村上 大吉郎 氏

 無菌医薬品、特に注射剤の不溶性異物検査法は日本薬局方 (JP16) において、注射剤の不溶性微粒子試験法が明確に記載され、注射剤中に許容可能な微粒子数と、その測定に使用される微粒子計が満たすべき性能試験項目が記載されており、同様に米国薬局方 (The United States Pharmacopeia; USP35) 、欧州薬局方 (The European Pharmacopeia; EP6.4) にもこれに相当する試験法が定められている。また、エンドトキシン試験法は、ICH (International Convention on Harmonisation) のPDG (Pharmacopoeial Discussion Group) における三薬局方での調和合意に基づき規定された試験となっている。

 日本の行政当局による2012年3月末にPIC/S (Pharmaceutical Inspection Cooperation Scheme) 提出された加盟申請が受理され、愈々国際的査察の本格的始動がなされ、特に無菌医薬品の微生物管理が重要項目となっており、その主眼点を開設する。国内の無菌操作法指針および最終滅菌法指針は、これらの内容を踏まえて改正されており、本講では、その重要な点を解説する。

  1. 三局の微生物管理の考え方の基本的類似性と差異
  2. 微生物迅速測定の最新方式とその原理
  3. ICHにおける微生物試験法と局法試験法
  4. 医薬品の品質における微生物管理と環境管理の関連性
  5. 無菌操作法による無菌医薬品製造に関する指針の重要性と微生物管理
  6. 最終滅菌法の考え方と滅菌手法のSALに対する留意点
  7. 微生物の挙動と生命体の科学的視点からの医薬品製造管理の重要性
  8. 環境モニタリングの考え方
  9. 製薬用水の試験法と基準
  10. 製造工程での滅菌・除染法、菌の増殖個所の特定
  11. 微生物及びエンドトキシンの検査と同定

第2部 無菌製剤における菌・微生物管理の基礎要件と品質上の許容範囲の考え方

(2013年3月22日 13:50〜16:30)

PO法人 医薬品・食品品質保証支援センター 顧問 河田 茂雄 氏

 医薬品の品質は、外観から判断し難く、特に無菌製剤は、高度は製造管理下で製造された医薬品を恒常的に提供することが求められている。
 更に、無菌医薬品は「最終滅菌法による無菌医薬品の製造に関する指針及び「無菌操作法による無菌医薬品の製造に関する指針」により無菌性の保証に関する基本的な考えが示された。更に、無菌医薬品のグローバルな開発としてICHQ4Bガイドラインが発出されている。
 現在、査察手法の国際的な開発、実施、維持を目的にPIC/S加盟活動が進められ、加盟国と情報の共用化し、資源の有効活用が図れようとしている。無菌製剤の国際的開発、実施が急速に進み、今大きな転機点にある。
 本セミナーでは、無菌医薬品の製造・品質管理についてグローバル的視野から解り易く述べる。

  1. 無菌製剤の製造カテゴリーによる区分
    1. 「最終滅菌無菌製剤」の微生物汚染防止に対する重要管理項目及び製造工程に関する留意点
    2. 「無菌操作無菌製剤」の微生物汚染防止に対する重要管理項目及び製造工程に関する留意点
    3. 無菌製剤の微生物汚染防止に対するICHQ9に基づくリスク管理
    4. 無菌医薬品製造区域の環境モニタリング方の留意点
    5. 無菌医薬品製造における三極比較 (PIC/Sを踏まえて)
    6. 無菌医薬品の品質の国際調和 (ICHQ4Bガイドライン)
  2. 無菌医薬品の製造管理に関する基本的考察
    1. 無菌医薬品の製造・品質管理で求められる必要要件
    2. 無菌医薬品製造の環境モニタリング法の国際基準
    3. 製造用水の品質管理とバイオフイルム防止
    4. 無菌医薬品の滅菌の保証 (SAL)
    5. 無菌医薬品製造におけるバリデーション
  3. 無菌試験検査室管理及び試験評価に対する留意点
    1. 微生物試験法の動向
    2. 微生物試験法のバリデーション
    3. 無菌試験法に関する基本
       ① 損傷菌株の培養と培地特性
       ② 無菌試験法に関する三極比較
    4. 微生物管理法 (微生物試験検査法)
       ① 微生物の同定法
       ② 微生物の保存法
       ③ 標準菌株とシードロットの管理
       ④ 微生物迅速測定法としてのマイクロコロニー法
    5. JPに」収載されている微生物関連参考情報
    6. 微生物試験逸脱 (OOS) に対する対処例
       ① CAPA対応
       ② 再試験考
    7. 無菌医薬品の不溶性微粒子の許容基準
  4. パラメトリックリリースの現状
  5. クリーンルームにおける教育訓練
  6. 無菌医薬品製造所の査察対応例

講師

  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問
  • 河田 茂雄
    特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター (NPO-QAセンター)
    相談役

会場

東京流通センター

2F 第4会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2024/7/9 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン
2024/7/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/7/9 米国での現状と展望をふまえた吸入剤/点鼻・経鼻剤の開発と評価 東京都 会場
2024/7/9 吸入剤における薬物動態と薬効:前臨床評価と臨床へのトランスレーション 東京都 会場
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2024/7/9 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/7/9 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/7/9 点鼻・経鼻剤の開発と評価:米国での現状と展望 東京都 会場
2024/7/10 品質不正事案を踏まえたGMP手順書および記録書の管理体制の見直し オンライン
2024/7/10 再生医療等製品における事業性評価の進め方と注意点 オンライン
2024/7/10 分析法バリデーション基礎講座 オンライン
2024/7/10 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/7/10 製薬関連企業とアカデミアにおける共同研究実務およびトラブル防止策 オンライン
2024/7/10 データインテグリティの具体的な手順書作成セミナー オンライン
2024/7/11 最適造粒・打錠プロセスの基礎と効率的なスケールアップならびにトラブル対策 東京都 会場・オンライン
2024/7/11 GVP基礎講座 オンライン
2024/7/11 GCP実践講座 オンライン
2024/7/11 皮下投与製剤 (高容量含む) の最新開発動向と製品開発におけるポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法