技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品の製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定と実状・課題への対応

バイオ医薬品の製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定と実状・課題への対応

~バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定の考え方 / バイオ医薬品/再生医療等製品の製造ラインにおける洗浄バリデーションの実状・課題と解決法~
オンライン 開催

視聴期間は2025年6月3日〜16日を予定しております。
お申し込みは2025年6月3日まで承ります。

概要

本セミナーでは、洗浄・洗浄バリデーションの背景を踏まえ、洗浄バリデーション実施の基本となる残留限度値の考え方やワーストケース、ホールドタイム、残留物の評価法などに加え、リスクマネジメントにおける主観性の最小化やライフサイクルを通した取り組み (特に最近査察でも指摘されるという日常的な工程検証 (Continued Process Verificationについて) 、そこに係る知識管理の問題を含めて解説いたします。

配信期間

  • 2025年6月3日(火) 10時30分2025年6月16日(月) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年6月3日(火) 10時30分

修得知識

  • バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄の特徴
  • 残留限度値の設定の考え方
  • 洗浄バリデーションStage 3に対する取り組みの考え方
  • 効率的な洗浄バリデーションへの取り組みとしてのTOCの活用のメリット・デメリット
  • バイオ医薬品・再生医療等製品の洗浄バリデーションの実状と課題
  • 洗浄バリデーションにおける判断基準等の最近の動向

プログラム

第1部 バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄バリデーション・残留限度値設定の考え方

(10:30〜14:30 / 昼食休憩: 12:00〜13:00を含みます)

 洗浄バリデーションは、医薬品製造における交叉汚染対策として極めて重要な取り組みである。しかし、そこには残留物の残留限度値をどう設定するか、という大きな課題がある。今日この課題に対して、残留物の特徴や洗浄手順に存在しているリスクに基づいた取り組みが求められている。一方、バイオ医薬品製造ラインの洗浄は、残留物そのものの特徴に加えて、洗浄が残留物に及ぼす影響など、低分子医薬品製造ラインとは異なる特徴があり、こうした点を十分理解した上で洗浄バリデーションへの取り組みが求められている。
 本セミナーの1部では、こうしたバイオ医薬品製造ラインにおける洗浄バリデーションや残留限度値設定の考え方、そしてプロセスバリデーションStage 3に対する取り組みなど、洗浄バリデーション実施における基礎的な事項ついて紹介する。

  1. 規制面からみた洗浄バリデーション
    1. 洗浄バリデーションの歴史
    2. 各国規制文書に見る洗浄バリデーション
    3. リスクに基づいた洗浄バリデーションの考え方
    4. 洗浄後の残留限度値設定の考え方
    5. 治験薬製造ラインにおける洗浄と残留限度の考え方
    6. 軟膏剤等の製造ラインにおける残留限度値の考え方
  2. バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄バリデーション
    1. バイオ医薬品製造ラインにおける残留物の特徴
    2. バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄手順
    3. バイオ医薬品製造ラインにおける残留限度値の考え方
    4. Single-Use Technologyの活用と洗浄バリデーション
  3. TOCを利用した洗浄バリデーションの課題
    1. TOCは洗浄バリデーションの評価法として採用できるのか
    2. TOCを利用する場合の具体的な手順と課題
    3. TOCに基づく残留限度値設定事例
  4. 洗浄バリデーションStage 3への取取り組み
    1. FDAが求めるプロセスバリデーションの考え方
    2. Continued Process Verification (CPV) と再バリデーション
    3. CPVの現状と課題
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 バイオ医薬品及び再生医療等製品の製造ラインにおける洗浄、及び洗浄バリデーションの実状・課題と解決法

(14:45〜16:15)

 バイオ医薬品及び再生医療等製品は核酸・タンパク質等の生体分子や細胞自体が主成分となる医薬品であり、その製造ラインは低分子化合物とは大きく異なる。また、それら生体高分子は分解や変性により不活化したり、固着したりする為、適切に洗浄を行い、確実に残留していないことを確認することは非常に難しい。そのため、適格性を判断する洗浄バリデーションは非常に重要な検証となる。製造現場での洗浄、及び洗浄バリデーションの難しさ、課題、そしてその解決法について分かりやすく解説する。

  1. バイオ医薬品と再生医療等製品
    1. バイオ医薬品とは
    2. 再生医療等製品とは
    3. バイオ医薬品の特徴
    4. 再生医療等製品の特徴
    5. 低分子医薬品との違い
  2. バイオ医薬品と再生医療等製品の製造と洗浄
    1. バイオ医薬品の製造
    2. 再生医療等製品の製造
    3. バイオ医薬品の製造で使用する主な製造装置
    4. 再生医療等製品の製造で使用する主な製造装置
  3. バイオ医薬品と再生医療等製品の洗浄バリデーション
    1. 洗浄バリデーションとは
    2. 洗浄バリデーションの対象
    3. 洗浄バリデーションの方法
    4. 洗浄バリデーションの判断基準
    5. 継続的な洗浄バリデーション
  4. 洗浄バリデーションの現状と課題
    1. 原料の特性
    2. 製造装置の特性
    3. 測定方法の特性
    4. 人員教育の特性
    • 質疑応答

全体の質疑応答

(16:15〜16:30)

講師

  • 宮嶋 勝春
    株式会社リボミック
    品質保証責任者
  • 藤村 真一
    タカラバイオ株式会社 製造管理部
    専門部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年6月3日〜16日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/12 単なる書類監査で終わらない実効性のある監査にするための監査員養成の具体的ポイント オンライン
2025/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造・品質管理 (GCTP省令) における施設・製造管理とPMDAによる指摘事例を踏まえた査察準備と対応 オンライン
2025/6/12 半導体洗浄の基礎と要点、困ったときの対策 オンライン
2025/6/12 化粧品薬機法・景品表示法・公正競争規約 基礎講座 オンライン
2025/6/13 環境モニタリングにおけるポイント設定根拠・手順とアラート・アクションレベル設定の妥当性および汚染管理戦略に従ったSOP記載事項/作成上の留意点 オンライン
2025/6/13 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基礎と注意点 (Q&A) オンライン
2025/6/13 半導体製造工程における洗浄・クリーン化技術と汚染制御対策 オンライン
2025/6/16 PV領域におけるQMSの本質と役割、導入・運用管理のポイント オンライン
2025/6/16 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2025/6/16 開発候補品の想定薬価検討と有効な薬価申請資料作成・交渉戦略のポイント オンライン
2025/6/16 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の基礎と注意点 (Q&A) オンライン
2025/6/16 塩野義製薬株式会社の「Healthcare as a Service」戦略と具体事例 東京都 会場・オンライン
2025/6/17 試験検査室管理の実務ポイントと査察対応 オンライン
2025/6/17 医薬品製造における不純物の取り扱いと当局への対応の重要ポイント オンライン
2025/6/17 バイオ医薬品における分析法バリデーション オンライン
2025/6/17 臨床開発をスムーズに進めるためのTarget Product Profile (TPP) の作成とPMDAとの交渉ポイント オンライン
2025/6/18 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2025/6/18 医薬品開発における安定性試験の実施計画と有効期間の設定、データの取り方、まとめ方 オンライン
2025/6/18 次世代のADC (抗体薬物複合体) の市場動向/知財の現状および位置選択的抗体修飾・安定リンカー技術 オンライン
2025/6/18 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価