技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーではセルバンク化作業を中心に、規制対応とともに生産用細胞に必要とされる各種試験の効率的な手法と留意点について解説いたします。
抗体医薬品を中心とするバイオ医薬品は従来の低分子化合物医薬品にない数々のメリットを有しているが、実生産スケールで製品の品質を一定に保つための製造プロセス構築の難易度は比較的高いと考えられている。その基幹技術である原薬製造方法は、永年に渡って製薬・ベンチャー内で企業内知識とされ、新規参入側にとっては開発上の障壁となってきた。特に、遺伝子組換え体発現細胞の構築はプロジェクト初期段階の重要工程となり、ICH等の各種ガイドラインへの準拠も含めて、最終的な申請に向けて各種の対応が必要となる。
これまでのバイオ医薬の生産においてはホスト細胞としてCHO (チャイニーズハムスター卵巣) 細胞が様々な理由に基づく使用実績があり、今後も実生産用としての継続的な利用が期待されている。本セミナーでは、CHO細胞のバイオ医薬生産用細胞としての特徴、これまでの発現系としての活用例と実際の遺伝子組換え細胞として構築する際の手技上の留意事項を紹介する。同時に生産用細胞は各種のセルバンク化 (マスターセルバンク及びワーキングセルバング) が必要となり、その保存管理には地域リスクを考慮するとともに外部試験機関利用の場合は慎重な開発計画の立案が望まれ、その重要性を解説したい。
また、構築した生産用細胞は、小スケールの培養初期から実生産段階まで完全合成培地での培養が現在は基本となっている。その間の継代安定性の具体的な確認方法やクローニング法の実施例についても紹介し、動物由来成分の混入否定等の規制への対応策とともに生産用細胞セルバンクに必要とされる各種試験の効率的な手法と留意点ついても解説する。
昨今、コロナウイルス感染症やアルツハイマー型認知症といった疾患が、抗体医薬の新たな標的として話題となっている。今後も抗体医薬の標的レパートリーの拡大は予想され、その製品化スピードアップの為の発現細胞構築の更なる短期間化も検討されている。これらの今後のセルバンク構築の動向と将来展望についても併せて紹介したい。
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