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R&D成果のスムーズな事業化のための研究開発部門と事業部門の壁の壊し方、協力体制の築き方

R&D成果のスムーズな事業化のための研究開発部門と事業部門の壁の壊し方、協力体制の築き方

オンライン 開催

開催日

  • 2022年2月21日(月) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 研究成果のスムーズな技術移管のためのテーマの見える化と進め方

(2022年2月21日 10:00〜11:30)

 研究開発テーマが進捗して次のステージ (上位開発ステージや事業化) に移る場合、技術移管をポイントを押さえて行う必要がある。特に、開発リーダーが変更になる場合は細心の注意が必要となる。この講演では、主に化学関連の開発における技術移管で最低限度やっておくべきことを具体的な項目を挙げて概説する。
 技術移管を想定し日々の研究開発をマネジメントも含めて推進することは、研究開発の効率的な推進にも非常に役立つことであり、この講演を受けることでその視点の整理もできるものと思う。

  1. 研究開発の各ステージ
    1. 基礎ステージ
    2. 開発ステージ
    3. 事業開発ステージ
    4. 事業化ステージ
  2. 技術移管のタイミング
  3. 技術移管を行う時の整理
    1. 成果報告書
    2. テーマ選定の理由
    3. 組織
    4. これまでの研究開発の成果
    5. 市場調査
    6. スケールアップの検討、設備設計
    7. 用途開発と経済性評価
    8. 知的財産
    9. 共同研究 など
    • 質疑応答

第2部. 部門間連携のための組織・風土の作り方

(2022年2月21日 12:15〜13:45)

 研究開発スタッフが抱えるマネジメント上の悩みの一つに「研究開発活動の成果の事業化と新規事業創出」がある。
 具体的には、

  • 「仮説」⇔「検証」プロセスを通した顧客価値の向上・先鋭化
  • 研究開発ステージから事業化への移行推進 (死の谷の克服)
  • ビジネスシナリオの作成
  • 事業価値 (売上・収益・インパクト) を高めるビジネスモデルの設計
  • 新事業創出と成長に向けた仕組みの構築
    等が挙げられる。
     私は、これまで研究開発部門側と事業部門側の両方の立場を経験し、その実態や両部門間にまたがる壁、様々な課題に直面してきた。今回は、そこで得た知見もまじえて、「各々の部門の視点、及び役割と意識」等の観点からこれらの課題への対処方法を考えたい。

  1. 企業に求められる未来志向の経営 (時代を読む)
    1. COVID – 19がもたらした社会の変化
    2. ESG、SDGs、CSV経営
    3. BIG PICTUREを創る
  2. 顧客視点の価値づくり
    1. 顧客視点の価値づくり
    2. 事業戦略と事業計画の策定
    3. ビジネスモデルの設計
  3. 研究開発成果の事業化に向けた課題
    1. 研究開発部門の視点
    2. 事業部門の視点
  4. 研究開発部門と事業部門をつなぐ
    1. “これまで”を変える
    2. 「役割」と「仕組み」でつなぐ
    3. 「意識」をつなぐ
  5. イノベーションを生む組織づくり
    1. イノベーションを阻む壁
    2. イノベーションを生み出す組織風土づくり
    3. モチベーションを高める、エンゲージメントを高める
    4. リーダーシップの発揮
    • 質疑応答

第3部. コーポレートR&D部門、事業部門との連携による基盤技術の開発・強化

(2022年2月21日 14:00〜15:30)

 日本航空電子工業株式会社は、創業以来、「開拓・創造・実践」の理念のもと、独自の革新性と創造性に富んだ技術を逐次開発し、コネクタやインターフェース機器、ならびにセンサモジュールや産業機器などを中心とする事業を展開してきた。事業を支える研究開発部門では、予測困難な変化の中で自らが変化の源泉となるべく技術戦略を掲げ、それに基づき新たな価値を提案することで新事業領域を開拓する役割を担っている。研究開発に携わる担当者には技術と社会の両面でトレンド感覚を養ってもらい、自身の技術専門性への愛着とその磨き上げに没頭することをお願いしている。
 本講演では、この発想がどのような意識や風土により創り上げられてきたのか、その試行錯誤について紹介する。

  1. 時代変遷を考える
    1. 時代変化とイノベーションとの関連性の理解
    2. グリーン成長戦略の必要性の理解
    3. コロナウィルス (感染症) との戦い
  2. 研究開発活動を考える
    1. 事業化企画研究開発
    2. 事業性調査研究開発
    3. 事業部連携研究開発
    4. モノづくり技術研究開発
  3. イキガイを考える
    1. マインドセット
    2. 自己分析ツール
  4. イノベーションの本質を考える
    1. イノベーションの本質
    2. 風土づくり
    • 質疑応答

第4部. 事業創造と研究開発を繋ぐ仕組みと人材

(2022年2月21日 15:45〜17:15)

  1. 事業創造と共創の仕組み
    1. 価値創造の基本
    2. 顧客満足と顧客関係性
    3. 共創の仕組みとポイント
  2. 事業と研究開発を繋ぐ2つの仕組み
    1. 事業と研究開発を繋ぐ幹
    2. 現在から考える事業と研究開発
    3. 未来から考える事業と研究開発
  3. 事業と研究開発を繋ぐ人材と組織
    1. 起承転結型人材育成
    2. バイモーダルマネージメント
    • 質疑応答

講師

  • 加藤 仁一郎
    AJS株式会社 デジタルイノベーション事業部
    理事, 事業部長
  • 植村 真樹
    日本化粧品技術者会 東日本支部
    事務局長
  • 中島 伸一郎
    日本航空電子工業 株式会社 商品開発センター
    センター長
  • 竹林 一
    オムロン 株式会社 技術・知財本部 IoT戦略推進プロジェクト
    プロジェクトリーダ

主催

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: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。

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