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出口戦略に基づく研究開発テーマの発掘と事業化への繋げ方

出口戦略に基づく研究開発テーマの発掘と事業化への繋げ方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、魅力的なR&Dテーマと市場を結び付け、商品化・事業化に繋げるポイント、「コア技術」を活かし、技術価値訴求による新市場の開拓を進めるための戦略の立て方について詳解いたします。

開催日

  • 2022年2月3日(木) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 出口戦略を意識したR&Dテーマの設定と事業化への推進方法

(2022年2月3日 10:00〜11:30)

 研究開発テーマを商品化・事業化につなげるまでには、技術開発の困難さだけではなく、社内調整の難しさがあると言われる。魅力的な「尖った」テーマが、商品化・事業化を認めてもらうためにいつのまにか「丸く」なり、魅力を失っていくこともある。環境変化の激しい時代に、いかに差別性のある研究開発テーマを行い、さらに事業に貢献するアウトプットにつなげていくかが問われている。
 本講では、テーマ設定の時点から注意するべき点と推進方法について、過去の事例や筆者の経験を踏まえて考察する。

第2部. 出口戦略に基づく研究開発テーマ企画のフレームワーク

(2022年2月3日 12:15〜13:45)

 企業における研究開発の目的は、明日の事業成長を実現するための経営資源、すなわち技術の獲得であり、「新たな事業・顧客価値の創造」と「新たな知の創造」という2つの出口が求められる。さらには、容易に他社に真似されない競争力の高い技術を創り出すためには、これら2つの出口が結びついた一貫性のあるストーリーを出口戦略として描き出すことが重要になる。
 本セミナーでは、企業の研究開発における出口とは何かを改めて紐解きながら、出口戦略に基づき質の高い研究開発テーマを企画・立案するための実践的なフレームワークを紹介する。

  1. 不確実な時代における研究開発
    1. BUKA ~不確実性を増す経営環境~
    2. イノベーション ~企業成長へ向けたコンセプト~
    3. 研究開発の目的と役割
    4. 研究開発現場の悩み
  2. 研究開発の出口戦略とは
    1. 研究と開発の違い
    2. 研究開発における2つの出口
    3. 科学とビジネスを結び付けたストーリーを描く
    4. 競争優位のメカニズムを埋め込む
  3. 研究開発テーマ企画の実践
    1. 研究開発テーマ企画を構成する4つの問い
    2. 研究開発ビジョンマップ
    3. 出口戦略を描き、知恵を集める
    4. 真の狙いは技術人材育成
    • 質疑応答

第3部. 出口戦略による研究開発テーマの発掘と組織マネジメント

(2022年2月3日 14:00〜15:30)

 既存事業に限界が見えてきたときに必要な「出口戦略」とは何か。製造業において一番大きな資産である「技術」を生かし、本質的な技術価値訴求による新市場の開拓を進める戦略とはどの様なものか。「写真フィルム」という主力事業が消失する中で行われた富士フイルム第二の創業を例にその戦略と、そこで必要だった組織マネジメントについてお話ししたい。

  1. 「出口戦略」とは
  2. 「破壊的イノベーション」が市場 (事業) を破壊する
  3. 富士フイルム第二の創業における「3つの矢」
  4. 技術価値追求による新たな成長戦略「アンゾフのマトリックス」
  5. 戦略1「破壊的技術の獲得による市場の確保D」
  6. 戦略2「技術の機能展開による新市場の開拓B」
    1. 生かす技術の展開を図る「プッシュ型B – 1」
    2. 有望市場への浸透を図る「プル型 B – 2」
  7. 戦略3「ビジョンに基づく新しい市場領域への挑戦N」
    1. 新規に必要な「MCW→S」
    2. 経営と合意する「戦略ストーリー」
  8. 新技術開発にも必要な「展開ストーリー」
  9. 新規創出に必要な組織行動の「4つの必要条件」
  10. 既存事業の深耕と新規事業の探索を行う「両利きの経営」
  11. 新規テーマ推進に必要な「組織マネジメント」
    • 質疑応答

第4部. 出口戦略に基づくR&Dテーマの発掘と事業化への繋げ方

(2022年2月3日 15:45〜17:15)

 創業70年、車載事業を主力としてグローバル4万人規模で事業を進めるアルプスアルパインは1個数円のデバイスから数万円程度のモジュール製品までを製造販売しており、世界中の殆どのOEM (自動車メーカー) 、Tier1と取引を行っている。自社のコア技術はHMI、センシング、コミュニケーション、ソフトウェアインテグレーションの力であり、それをどう市場とつなげ事業化していくのか。決して上手くは言ってない現状ではあるものの、いくつかの気づきを述べて行きたい。

  1. 会社紹介
  2. テーマ決定の流れと組織
    1. 全社のビジネスの方向性
      • パーパス経営
      • 事業価値、社会価値
      • ポートフォリオ経営
      • 成長ドライバー
    2. 研究テーマの発掘
      • 個別ビジネスプラン
      • 共通する技術ロードマップ
      • その中での開発テーマ
      • 自前主義との決別
      • 買い物リスト
      • RD・AD・MD
      • マクロ視点でのRD 技術開発 PEST
      • 顧客戦略とのマッチング開発 AD STP
      • 事業化シナリオ スケーリング 出口戦略
    • 質疑応答

講師

  • 田頭 素行
    アサヒグループ食品 株式会社 研究開発本部 技術開発一部
    部長
  • 平木 肇
    株式会社 ケミストリーキューブ
    代表取締役 / イノベーションコンサルタント
  • 中村 善貞
    一般社団法人 イノベーションアーキテクト
    代表理事
  • 笹尾 泰夫
    アルプスアルパイン株式会社
    取締役 常務執行役員 CTO

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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