技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GDPガイドライン - 現場での実践運用

GDPガイドライン - 現場での実践運用

~GDP手順書・記録書作成と具体的な整備の進め方 / GDPリスクマネジメントの実務対応 / GDP外部委託業務管理のポイント / 倉庫及び車両・コンテナの温度モニタリングと温度マッピング、温度計の校正~
東京都 開催 会場・オンライン 開催

概要

本セミナーでは、保管場所や輸送車両における温度管理や逸脱対応、輸送業者との委託管理や取り決めとリスク管理、全社的なGDP 品質リスクマネジメントなど、現場での実践運用について、物流企業における演者の経験を踏まえながら解説いたします。

開催日

  • 2020年7月3日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GDPガイドラインの要求事項、現場での実務対応
  • 日本版GDPとPIC/S GDPとの比較・差異
  • GDPに必要な関連手順書
  • 保管、輸送時の温度管理 (温度マッピング)
  • リスクアセスメント
  • 外部委託先管理と品質協定書
  • 保管・配送業者の選定基準とGDP監査、手順書・記録類の管理、CSV
  • 偽造医薬品対策

プログラム

 GDPガイドライン「医薬品の適正流通基準」については、欧米をはじめ世界各国で整備・強化が進んでおり、日本でも医薬品の安全性確保として、2018年12月28日PIC/S GDPに準拠した日本版GDPが発出された。このガイドラインの目的は、1) 医薬品品質の確保、特に温度管理、2) 流通過程での適正管理、及び3) 安全性確保としての偽造医薬品対策であり、そのための保管・輸送過程での適正な運用システムの構築、関連手順書・記録類等、標準書の整備、委託先との品質契約締結などが強く求められる。
 特に重要とされる、保管場所や輸送車両における温度管理や逸脱対応、輸送業者との委託管理や取り決めとリスク管理、全社的なGDP 品質リスクマネジメントなど、現場での実践運用について、物流企業における演者の経験を踏まえながら解説する。
 他方、日本でも発生した偽造医薬品の問題は、これまでの日本の医薬品サプライチェーンの在り方を根本から見直すことが必要となったが、偽造医薬品流通防止の対策についても講演する。

  1. 日本版GDPに関連する現場での実践運用
    1. GDPの目的及び海外GDPの状況
    2. GDPガイドラインの構成
    3. 経緯と適用範囲及び要求事項
    4. GDPの要求事項
      • ICH Q7に示される医薬品の輸送中のGMP要求事項とEMA Q&A
        • 代理店
        • 仲介業者
        • 貿易業者
        • 流通業者
        • 再包装業者
        • 再表示業者
      • 医薬品輸送、輸送中の品質管理
      • 海外におけるGDP要求事項
  2. 医薬品倉庫・保管・輸送管理に関連する重要事項と実務対応
    1. 原則
    2. 医薬品倉庫・保管・輸送バリデーションについて
    3. 容器、包装及びラベル表示
    4. 特別な条件が必要とされる製品
    5. 温度マッピングの要求事項と測定頻度
    6. 倉庫保管・車両輸送中の温度管理と逸脱対応
    7. 温度計校正手順書と校正頻度
  3. 医薬品輸送中に求められるバリデーション
    1. PIC/S Annex15 輸送のベリフィケ – ション
    2. 温度管理など品質劣化に関与する因子
  4. 医薬品輸送業者の選定
    1. 輸送中の管理項目
    2. 輸送手段と留意点
      • 車両
      • コンテナ
      • 船舶
      • 航空輸送
    3. 輸送ルート
    4. 輸送業者の選定基準と選定監査
    5. GDP品質協定書
      • 対輸送業者
      • 委託先ひな形
  5. GMP/GDPに対応した品質システムの構築と実際の進め方
    1. 手順書・記録書に関する規制要件
    2. 社内GDP規定、手順書・記録関連文書の具体的整備
    3. 輸送業者とのGDP契約書の作成と実際の運用手順
    4. GDP 外部委託先管理業務
    5. 輸送過程及び中間保管場所におけるリスクアセスメント
    6. GDPの領域におけるコンピューター化システムバリデーション (CSV)
    7. 文書化と記録及びデータインテグリティ
  6. GDP及びGMP/GQPとの一貫性確保と品質リスクマネジメント
    1. GMP/GQPに求められる出荷、保管又は輸送 (配送) 、流通
    2. GMDPについて
    3. GDP品質リスクマネジメントレビュー
  7. 医療用医薬品の偽造品流通防止について
    1. 米国のサプライチェーンセキュリティー法
    2. 日本の偽造医薬品への取組み
    3. 流通過程における具体的対応
  8. GDPガイドラインを踏まえた査察対応
  9. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 化粧品OEM/ODMにおける品質管理・保証とトラブル防止のリスクアセスメント オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 サプリメント (機能性表示食品) におけるGMP (製造・品質管理の基準) 実施にむけた理解と実践 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 再生医療等製品における治験薬製造の進め方とトラブル対応 オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/2 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/12/2 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書