技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EUVリソグラフィの最新動向と材料、プロセス技術

EUVリソグラフィの最新動向と材料、プロセス技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レジスト、マスク、ペリクル、光源など、各要素技術の開発動向と課題解決へ向けた取り組みについて詳解いたします。

開催日

  • 2019年12月5日(木) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 紫外線硬化樹脂に関連する技術者、開発者、研究者
    • ナノインプリント
    • 電子部品・光学部品などの接着・乾燥
    • 印刷インキの乾燥
    • 塗料・塗装コーティング剤の乾燥・硬化
    • 光ファイバ等の保護コーティング
    • 光造形
    • 3Dプリンター
    • ジェルネイル等の装飾品 など
  • 紫外線硬化樹脂の初心者、これからUV硬化性樹脂の開発に携わる方
  • 紫外線硬化処理で課題を抱えている方

修得知識

  • 材料配合や照射条件の最適化
  • 硬化後の「反り」や「変形」、「変色」の防止
  • 深部・影になって光が届きにくい所への遅延硬化、ハイブリット硬化の適用

プログラム

第1部 EUVリソグラフィの最新動向と課題解決へ向けた技術開発

(2019年12月5日 10:00〜11:30)

 EUVリソグラフィーは、現在スマートフォンを中心とする7nm nodeのロジックデバイスの量産技術に使われています。今後もEUVリソグラフィー技術は5nm node, 3nm node, 1.5nm nodeの半導体デバイスの量産技術に使われることになっています。
 本セミナーでは、この中でEUVリソグラフィー技術の露光波長が13.5nmになった理由等の基礎的な内容をはじめ、これまでのレジスト、マスク、ペリクル、並びに光源開発技術課題の解決に向けた取り組みについて紹介します。また、今後課題となる要素技術についても議論します。さらに、今後の見通しでは、2030年以降のEUVリソグラフィー技術の開発の取り組みについても言及します。

  1. はじめに
    1. 半導体市場
    2. 半導体微細加工技術の必要性
  2. EUVリソグラフィー技術とは?
    1. EUVリソグラフィーの歴史
    2. EUVリソグラフィーの特徴
  3. ニュースバル放射光施設の紹介
  4. EUVリソグラフィー技術課題に対する取り組み
    1. レジスト材料プロセス技術
    2. マスク欠陥技術
    3. ペリクル技術
    4. EUV用光源技術
  5. Beyond EUVの可能性
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 EUVレジストの開発動向と高感度、高解像度化

(2019年12月5日 12:10〜13:40)

 メモリー、マイクロセッサ等のデバイスの高集積化の要求は、携帯端末、情報機器等の高性能化に伴い益々大きくなっています。本年度は7nmロジックノードのデバイスが実用化され、EUVリソグラフィが導入されています。本講演では、EUVリソグラフィによる微細化を支えるレジストについて、基礎、開発動向、高感度・高解像度化と要求特性、課題と対策、最新技術を解説し、今後の展望についてまとめます。

  1. EUVレジストの基礎
  2. EUVレジストの開発動向
  3. EUVレジストの高感度、高解像度化
    1. 要求特性
    2. 設計指針
      1. EUVレジスト用ポリマー
      2. EUVレジスト用酸発生剤
  4. EUVレジストの課題と対策
    1. 感度/解像度/ラフネスのトレードオフ
    2. ランダム欠陥 (Stochastic Effects)
  5. 最新のEUVレジスト
    1. 分子レジスト
    2. ネガレジスト
    3. ポリマーバウンド酸発生剤を用いる化学増幅型レジスト
    4. 無機/メタルレジスト
  6. EUVレジストの今後の展望
    • 質疑応答

第3部 EUV光源の開発動向と高出力化、安定性向上

(2019年12月5日 13:50〜15:20)

  1. EUVLを取り巻く状況
    • 最近のIT技術の著しい進展はCPUやメモリといった半導体の微細化による性能向上に下支えされている。微細化には光リソグラフィ技術が寄与しており、光源として紫外線を発光するエキシマレーザーが用いられている。しかしながら、半導体デバイスメーカの微細化要望は更に進み、より短い波長をプラズマ発光で実現できるEUV (Extreme Ultra Violet) 光源を使ったリソグラフィの実現が強く要望されている。ギガフォトン社では、独自の技術を導入することで、市場要望に合致する高効率・高出力を達成できるEUV光源の開発を行っている。
  2. ギガフォトンEUV光源の技術
    • ギガフォトン社では、微小Sn液滴に高出力CO2レーザを照射しプラズマ光を得る方式で市場要求に応えるべく、独自の技術開発を進めている。高出力実現のために、20umのSn液滴を100kHzで安定吐出し続けるドロップレットジェネレータ、発振器と増幅器から構成される>20kW高出力、<15nsec短パルスのCO2レーザを新たに開発した。また、EUV光の発光効率を高めるため、Sn液滴に予めプリパルスレーザを照射し液滴をミスト状に拡散させる技術を導入した。さらに、発光後のSn排出については、高効率発光でほぼ100%イオン化したSnを強力な磁場で封じ込め効率的に排気する磁場ミチゲーション技術を織り込んだ。
  3. 今後の展望
    • 研究室レベルであった要素技術を光源システムとしてまとめ上げ、EUV出力の市場要求値も達成されつつあり、EUVリソグラフィの半導体デバイス量産工場への本格導入は”If”から”When”で議論される時代となった。今後はEUV光源も、短時間の光源性能だけでなく運転デューティ、稼働アベイラビリティ、そしてランニングコストで議論される段階になっている。
    • 質疑応答

第4部 EUVレジストの評価技術

(2019年12月5日 15:30〜17:00)

 いよいよEUVリソグラフィが7nm nodeのロジックデバイスの量産技術に使われる時代が到来した。それに伴い、EUV用フォトレジストの開発も重要な局面を迎えつつある。そこで、私の担当講座として、特にEUV用フォトレジストの評価技術について紹介したい。EUV露光中のレジストからのアウトガス分析法、EUVレジストの透過率測定法、EUVレジストの感度評価法、およびGCIB TOF – SIM分析による膜内挙動の解析について述べる。

  1. EUVLの概要
    1. EUVLの概要
    2. EUVL用レジスト
  2. アウトガス評価技術
    1. EUVレジストのアウトガス評価方法
    2. EUVレジストのアウトガス評価装置
  3. EUVレジストの評価技術
    1. EUVレジストの透過率測定装置および測定方法
    2. ナノパーティクス添加レジストの高感度化評価
  4. EUVメタルレジストの評価技術
    1. EUVメタルレジストの概要
    2. EUVメタルレジストのアウトガス分析
    3. EUVメタルレジストの問題点
  5. EUVレジストと電子線レジストの感度換算
    • 質疑応答

講師

  • 渡邊 健夫
    兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所
    所長 / 教授
  • 遠藤 政孝
    大阪大学 産業科学研究所
    招聘教授
  • 山崎 卓
    ギガフォトン株式会社 営業部
    副部長
  • 関口 淳
    リソテックジャパン 株式会社
    取締役執行役員 / ナノサイエンス・グループ長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/24 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 (2日間) 東京都 会場
2024/9/24 高分子材料の劣化・不具合分析および寿命評価と対策事例 東京都 会場
2024/9/25 プラスチック材料における劣化・破損のメカニズムと評価方法 オンライン
2024/9/25 高分子複合材料の強度と耐衝撃性 オンライン
2024/9/26 アクリレートモノマー・オリゴマーの種類、特徴、重合と新しい分子設計の考え方 オンライン
2024/9/26 EV電動化モビリティの高電圧絶縁評価技術の基礎と実例 オンライン
2024/9/26 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/9/26 ポリウレタンの化学、原料の特徴と使い方、構造と特性、フォーム・塗料・複合材料用途での技術動向 オンライン
2024/9/26 高分子の延伸における分子配向・配向結晶化のメカニズムと物性制御 オンライン
2024/9/26 ポリマー・高分子材料用の各種添加剤の種類、作用機構と選択・処方・配合設計の基礎 オンライン
2024/9/26 レオロジーを特許・権利化するための基礎科学、測定技術、知財戦略 オンライン
2024/9/26 固体高分子材料の動的粘弾性測定入門講座 オンライン
2024/9/27 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/9/27 アクリル樹脂入門 オンライン
2024/9/27 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/9/30 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2024/9/30 フィラー表面処理・分散技術の考え方、処方テクニック、分散評価 オンライン
2024/9/30 高速高周波用フッ素樹脂基板の材料開発と接着性向上技術 オンライン
2024/9/30 人工皮革・合成皮革の入門講座 オンライン
2024/10/1 高分子材料における偏光・複屈折の基礎と光学特性の制御方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ