技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価

高分子絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、絶縁劣化メカニズム、特に部分放電現象について取り上げ、絶縁劣化の基礎から部分放電検出の最新技術動向、劣化評価法まで実例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2019年4月18日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム・プラスチックなど高分子材料に関連する技術者、開発者
  • 高分子材料を用いた製品に関わる技術者、開発者、品質保証担当者

修得知識

  • 高分子材料の劣化メカニズム
  • 高分子材料の放電劣化
  • 高分子材料に対する部分放電計測
  • 高分子材料の寿命予測

プログラム

 ゴム・プラスチックに代表される高分子材料は使用環境に存在する劣化因子により劣化を生じ、寿命を迎え時には大事故につながることさえある。したがって、高分子材料を有効に使用するためには劣化を正しく理解し、適切な劣化対策を施す必要がある。
 そこで、本講ではまず劣化メカニズム、特に影響の大きい部分放電現象を概説する。続いて、部分放電検出の最新技術動向を解説する。また、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法について実例を交えて解説する。さらには、寿命予測の基本的な考え方やポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。

  1. 絶縁材料の概要
    1. 絶縁材料とは?
    2. 物質の分類
    3. 電気絶縁材料の分類
    4. 固体材料の種類
    5. 高分子材料の種類
  2. ナノ電気電子材料の基礎
    1. 数密度
    2. 物質の構造と電子状態
    3. 化学結合
    4. 格子間隔
  3. 高分子絶縁材料の劣化メカニズム
    1. 劣化因子と劣化モード
    2. 熱劣化と劣化モード
    3. 放電による劣化
    4. 表面汚損による劣化
    5. 化学反応劣化と光による劣化
  4. 気体の放電
    1. 放電現象を支配する種々の要因
    2. 分子の熱運動
    3. 荷電粒子の運動
    4. 気体における荷電粒子の発生と消滅
    5. 火花放電
    6. 定常気体放電
    7. 部分放電
  5. 液体の放電
    1. 絶縁油の種類
    2. 液体の電気伝導
    3. 液体の絶縁機械メカニズム
    4. 液体の絶縁破壊特性
  6. 固体の放電
    1. 固体の放電
    2. 分極と分極電荷
    3. 電圧波形と電圧分担
    4. 絶縁破壊を引き起こす要因
    5. 誘電体の絶縁破壊メカニズム
    6. 絶縁材料の劣化と防止策
  7. 高分子絶縁材料の絶縁破壊
    1. 電圧-時間特性
    2. エポキシ樹脂注型品の電圧-時間特性
    3. 変圧器用絶縁物の部分放電開始電圧に対する電圧-時間特性
    4. エポキシ樹脂注型品のV-n特性
    5. トリーイング
    6. 複合誘電体の放電
  8. 高電圧試験と部分放電試験
    1. 高電圧試験の種類
    2. 絶縁特性試験
    3. 雷インパルス試験
    4. 長時間交流試験の有効性
    5. 部分放電計測
    6. 高周波変流器法
    7. 音響センサ法
  9. 部分放電から発生する電磁波の検出
    1. 部分放電パルス電流波形
    2. 部分放電からの電磁波の発生
    3. マイクロ波パッチアンテナ
    4. 容量型センサ
  10. マグネットワイヤ絶縁と部分放電試験
    1. インバータサージの特徴と部分放電測定における課題
    2. 巻線における部分放電の種類
    3. マグネットワイヤ絶縁における部分放電の発生原因
    4. インバータサージに対する部分放電測定法
    5. 部分放電に伴う電磁波の発生源
  11. 絶縁劣化診断と寿命予測
    1. 運転保守管理
    2. 故障曲線
    3. 反応速度論による寿命予測
    4. 絶縁特性の劣化要因
    5. 保守点検と寿命予測の事例

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/14 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/4/14 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン
2025/4/15 ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 オンライン
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/15 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/16 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2025/4/17 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/17 プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムとその事例および寿命予測法 オンライン
2025/4/17 低誘電性樹脂の開発と伝送損失の低減、高速・高周波通信への対応 オンライン
2025/4/18 ラジカル重合 基礎講座 オンライン
2025/4/18 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/21 UV硬化樹脂の硬化不良要因と硬化状態の測定・評価技術 オンライン
2025/4/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/21 微生物劣化のメカニズムと対策技術 東京都 会場
2025/4/22 実務に役立つ現場のモータ技術 (必須6項目) 東京都 会場・オンライン
2025/4/23 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策