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研究開発成果のスムーズな事業移管の仕組み作り

研究開発成果のスムーズな事業移管の仕組み作り

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年1月17日(木) 10時00分17時15分

プログラム

第1部. 研究開発結果の迅速な事業化についての一考察

(2019年1月17日 10:00〜11:30)

 研究開発結果の事業化については、企業にとって最重要課題であり、最も難しい仕事の1つであると言っても過言ではない。しかし、研究開発者にとって事業化は別次元の問題で自分には関係のないと考えている場合も多く、逆に事業部からすると事業化が進まない原因を研究開発の問題にする場合も多々ある。このように部署間の立場の違いや考え方の違いが、折角、良い結果がでているにも関わらず、事業化に結び付かない大きな要因になっている可能性は高い。
 本講演では研究開発結果を迅速に事業化に結び付けるための考え方やその方法について考察する。

  1. 研究開発の定義と宿命
  2. 企業活動における研究開発の役割
  3. 研究開発テーマの設定方法
  4. 研究開発結果の取り扱い方
  5. 部署間の溝を埋める方法
    1. 良い人間関係を構築するためのポイント
    2. 困難な状況を克服するための考え方
  6. プロフェクト体制について
  7. チームワークの重要性
  8. リーダーの役割
  9. リーダーの育て方
  10. 事業化の判断基準
  11. 99.9%の壁
  12. 事業継続の判断基準
  13. 事業断念の判断基準
  14. 経営者の役割
    • 質疑応答

第2部. 技術ロードマップを活用したR&D成果のスムーズな事業移管の仕組み

(2019年1月17日 12:15〜13:45)

 ムラテックでは10年前に手探りで「ロードマップ」の議論を始め、試行錯誤を続ける中で「ロードマップ」の導入を進めてきました。現在 では「ロードマップ」は、部門の開発戦略の必須であるだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するために必要不可欠な存在となって います。また「ロードマップ」だけでなく、開発者の武器である「コア技術戦略」、カオスなマネジメントである「ステージゲート」が、相互に作用する 形で全社横断的マネジメントが機能すると考えています。その環境下で「R&D成果が事業部にスムーズに移管」できる状態に近づいてきました。
 本講は、自身の経験を踏まえ「R&Dと事業部の連携力を如何にすれば高められるか」をご紹介させていただきます。

  1. ムラテックの紹介
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. ロードマップを核にした横断的開発体制
    1. ロードマップの活用とプラットフォーム技術戦略
    2. ステージゲートを活用したカオスのマネジメント
  3. R&D成果の事業移管の仕組み
    1. ステージゲートによるR&D成果の事業移管
    2. 移管した開発事例
  4. 人づくりが全て
    1. スペシャリスト人材の育成と強化
    2. チャレンジを是とする組織風土が不可
    • 質疑応答

第3部. オリンパス中期経営計画 (16CSP) に基づいた技術開発戦略、商品開発プロセス

~R&D成果のスムーズな事業化のための仕組み作り~

(2019年1月17日 14:00〜15:30)

 オリンパスでは、主力の医療事業に経営資源を重点投?し、長期的には“医療分野における世界のトッププレイヤー“になることを主眼とした中期計画(16CSP)を構築した。オリンパスの医療事業の提供すべき顧客価値として設定している「早期診断」「低侵襲治療」をベースに、消化器内視鏡ビジネスのシェア確保・収益性の維持拡?と処置具・外科ビジネスの飛躍的拡大を狙う。
 これに基づいた技術開発戦略と技術トレンドを取り入れた研究開発テーマの発掘、またそれらの技術テーマをスムーズに具体的商品開発へ移行するかの基本的考え方を述べる。

  1. オリンパスの紹介
  2. 新中期経営計画 (16CSP) の概要
  3. 技術開発部門の課題
    1. CSP技術開発機能戦略の概要
  4. 開発プロセスの清流化の概要
    • 質疑応答

第4部. 研究開発部門と事業部門との連携によるスムーズな成果移管の仕組み

(2019年1月17日 15:45〜17:15)

 研究開発部門が創出する新商品と言ってもシーズ起源か顧客要望からの開発スタートかによって、市場への最も有効な展開方法が様々に異なります。例えば、新商品と同じ用途の商品を既存事業がすでに取り扱っている場合には、市場情報に精通しているためにマーケティング活動が比較的容易です。反面、未踏市場への新商品展開では、研究開発部門から事業部門への成果移管も社内体制の再構築や情報収集に時間を要するなど多くの事前準備が必要になります。このように研究開発スタート時点から立ち位置が違う新商品の事業移管までの相違点を分かり易く整理いたします。
 本講演会では、実施例を中心に新商品を生み出すためのマーケティング活動と研究開発活動を併用した管理方法やスムーズな成果移管の経験をご紹介いたします。

  1. 会社紹介とビジネスの特徴
  2. 自己紹介
  3. 社内体制作りと運用方法の見直し
  4. 新商品 (シーズとニーズ) の創出/様々な市場展開
  5. 研究開発活動とマーケティング活動との併用
  6. ステージゲート法による進捗管理
  7. 社内の情報量で異なる新商品の事業化判断
  8. B to B新商品の競争力強化とブランド化
    • 質疑応答

講師

  • 青山 敏明
    大東カカオ株式会社
    取締役 執行役員
  • 中尾 敬史
    村田機械 株式会社 研究開発本部 全社開発推進
    シニアエキスパート
  • 杉田 幸彦
    オリンパス株式会社 技術開発部門 技術開発統括本部
    本部長
  • 外谷 栄一
    サーマルセミコンデザイン株式会社
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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