技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

心拍・呼吸の非接触センシング技術とノイズ対策

心拍・呼吸の非接触センシング技術とノイズ対策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、利用者に負担を感じさせない心拍・呼吸の検出方法について、車載や医療における応用事例と共に解説いたします。

開催日

  • 2018年10月10日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 MIMOシステムを使用した バイタルサインの計測技術と検出精度向上化

(2018年10月10日 10:00〜11:30)

 本講座ではMIMOシステムを用いたマイクロ波バイタルサイン計測法について解説します。マイクロ波センシングのメリットは非接触な点です。特に、MIMOシステムと呼ばれる複数アンテナを用いることで呼吸や心拍等の検出感度を高めるだけでなく、生体位置の推定が可能になります。ハードウェアをどう作ればよいか?アルゴリズムはどうすればよいか?マイクロ波センシングで何をどこまでセンシングできるか?等について詳解致します。

  1. マイクロ波センシングが求められる背景
    1. 見守り手法の現状
    2. マイクロ波を使用したバイタルサイン計測の研究動向と特徴
  2. MIMOシステムの基礎
    1. 空間信号処理の基礎
    2. ハードウェア構成法
  3. MIMOを用いたマイクロ波バイタルサインの計測
    1. MIMOチャネルの生体センシングへの活用
    2. 心拍や呼吸の検出
    3. 位置情報の検出法
    4. 最新の研究動向
    • 質疑応答

第2部 マイクロ波ドップラーセンサを用いた 車載応用非接触心拍変動モニタリング技術

(2018年10月10日 12:10〜13:40)

 近年、健康起因の交通事故件数は増加傾向にあり、高齢化に伴うさらなる増加が予測されています。
 運転中の心拍変動を常時計測することができれば、心血管疾患による運転中の発作や居眠りの検出が可能となり、重大な事故の防止に貢献できます。
 従来の計測技術では人体表面にセンサを直接接触させる必要がありましたが、本講演では車載応用に向けた非接触心拍変動計測技術としてマイクロ波ドップラーセンサに着目します。ロードノイズや体動ノイズへの対策、及び実際の走行車両内での計測についても解説します。

  1. 心拍変動とその応用
    1. 心臓の拍動
    2. 心拍の変動
    3. 心拍変動の応用
  2. 心拍の計測技術
    1. 従来の計測技術 (心電図、光電容積脈波)
    2. 圧力・加速度センサを用いた脈波の計測
    3. 容量結合型心電計による心電図の非接触計測
    4. 動画像を用いた心拍の非接触計測
    5. マイクロ波ドップラーセンサを用いた心拍の非接触計測
  3. マイクロ波ドップラーセンサを用いた走行車両内での心拍計測
    1. マイクロ波ドップラーセンサとノイズ
    2. 時間周波数解析とノイズ低減技術
    3. 走行中の車内における心拍変動の実測
    4. 性能評価・比較
  4. まとめと将来展望
    • 質疑応答

第3部 小型マイクロ波レーダーによる心拍の非接触計測

(2018年10月10日 13:50〜15:20)

 人体に触れずにバイタルサインを計測する技術の研究がにわかに活発になっている。例えば、レーダーを用いることにより、体表面上に生ずる呼吸と心拍に伴う微細な動きを捉える。このような非接触バイタルサイン計測の利点は、患者への負担が極力少なく、しかも無拘束・無意識などが挙げられる。
 本技術を活用し、「社会安全システム (感染症) 」、「在宅ヘルスケア」分野に焦点を当て、革新的な医用機器の実用化研究・開発について紹介する。

  1. 非接触生体計測技術の最新研究動向
    1. 光電式心拍センサー
    2. 画像センサーによる心拍計測
    3. 圧電センサーによる心拍計測
    4. 小型マイクロ波レーダーによる心拍計測
  2. 小型マイクロ波レーダーによる心拍・呼吸計測の原理
    1. マイクロ波レーダーによる心拍・呼吸計測の歴史
    2. 呼吸運動のメカニズム
    3. 小型マイクロ波レーダーによる心拍・呼吸計測の原理
  3. 小型マイクロ波レーダーによる心拍・呼吸計測の応用
    1. 感染症の疑いの患者の検出
    2. 心拍変動指標によるストレス状態を推定
  4. 今後の展望
    • 質疑応答

第4部 磁気センサを用いた非接触生体センシング

(2018年10月10日 15:30〜17:00)

 高感度磁気センサによる非接触生体計測技術を実用化するためには、計測デバイスの性能と、計測における回路や環境ノイズの影響について明らかにすることが重要である。また、非接触生体計測システムの構成法とその応用についても解説する。
 高感度磁気センサの設計のための基本的な考え方、また磁気センサを用いた生体計測におけるノイズの要因とノイズ除去の方法、および磁気センサを用いた非接触生体計測システムの構築とその応用について習得できる。

  1. 高感度磁気センサ
    1. 磁気センサの種類
    2. 磁気センサのデバイス構造
    3. 磁気センサの信号処理回路
  2. 磁気計測におけるノイズの要因と除去技術
    1. 磁気的なノイズ
    2. 電気的なノイズ
    3. 環境磁界の影響
    4. 生体計測におけるノイズ除去技術
  3. 磁気センサによる非接触生体計測
    1. 非接触生体計測システムの構築
    2. 磁気センサによる非接触生体計測応用
    • 質疑応答

講師

  • 本間 尚樹
    岩手大学 理工学部 システム創成工学科
    教授
  • 和泉 慎太郎
    神戸大学 大学院 科学技術イノベーション研究科 科学技術イノベーション専攻
    准教授
  • 孫 光鎬
    電気通信大学 情報理工学研究科
    助教
  • 内山 剛
    名古屋大学 大学院 工学研究科 電子情報システム専攻
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/8 ガンマ線、電子線滅菌の特徴と使い分け、並びに滅菌バリデーション、承認申請時の留意点 オンライン
2025/1/13 体外診断薬の海外市場を踏まえたマーケティング戦略策定 オンライン
2025/1/14 医療機器プログラムにおける該当性判断のポイントと事業化への留意点 オンライン
2025/1/17 触感・触り心地のメカニズムとその測定評価、製品設計や各種応用技術 オンライン
2025/1/17 匂いセンシング技術の基礎知識と匂いバイオセンサの研究開発 オンライン
2025/1/21 光電コパッケージ技術の概要とシリコンフォトニクス内蔵パッケージ基板の開発・今後の課題 オンライン
2025/1/21 システム同定による制御のためのモデリング オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/22 医療機器の日欧米市販後安全対策と不具合報告・添付文書の作成方法 オンライン
2025/1/23 医療機器QMSで有効な統計的手法とサンプルサイズ決定 オンライン
2025/1/23 ISO11607 滅菌医療機器の包装に関する法的要求事項解説 オンライン
2025/1/24 有機EOポリマーの基礎と超高速光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/1/24 医療機器ソフトウェア、遺伝子関連技術などの従来と異なる特徴を持つ医療機器の保険収載・戦略上の重要ポイント オンライン
2025/1/27 光電コパッケージ技術の概要とシリコンフォトニクス内蔵パッケージ基板の開発・今後の課題 オンライン
2025/1/27 感性・感情・印象の評価・定量化・モデル化への挑戦 オンライン
2025/1/27 プログラム医療機器 (SaMD) の開発と保険適用戦略のポイント オンライン
2025/1/27 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/1/27 医療機器の開発・事業化を成功に導くための実務秘訣 オンライン