技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造におけるヒューマンエラー・逸脱の低減化/再発防止策

医薬品製造におけるヒューマンエラー・逸脱の低減化/再発防止策

~GMP手順書の書き方とSOP教育による低減化策・事例に基づく再発防止策~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、医薬品製造におけるヒューマンエラー・逸脱の低減化/再発防止策について事例を交えて詳解いたします。

開催日

  • 2017年3月6日(月) 10時15分 15時45分

受講対象者

  • GMPに関連する担当者、管理者、経営上層部、これから担当になる方
    • 医薬品
    • 医薬部外品
    • 化粧品
    • 医療機器
    • 健康食品 など

修得知識

  • 手順書・SOP作成の基本事項
  • 作業手順書・SOPのルール作りの心得
  • 手順書・SOPが遵守されない原因を考える
  • SOPのためのSOP (SOPの管理方法)
  • SOP教育の実践ポイント
  • GMP基準書、SOP (手順書) の作成
  • HE発生の防止の具体的対応
  • 事故事例の責任所在のありかた
  • SOPの見本
  • 各様式の見本
  • HEの基本的知識
  • HE防止と教育訓練
  • HE防止に対する日常管理法
  • HEとハインリッヒ法則
  • QCサークル活動とHE未然防止課題
  • エラープルーフ法
  • SHELモデルと4M1I法
  • GMP基準におけるHEの位置付け
  • HE発生の防止の具体的施策
  • 製薬企業のHE防止対応の現状

プログラム

第1部:医薬品のヒューマンエラー・逸脱を低減するGMP手順書の書き方とSOP教育

(2017年3月6日 10:15〜12:45)

GMP文書である標準書、基準書類は、製造管理、品質管理業務を適正に且つ円滑に施行するための必須の規定文書であります。作業者は、最新版の手順書・SOPに則り、定められた製造・品質業務を適切に実施し、間違のない作業を完遂して、規格に適合した品質を常に提供する責務があります。しかし、ヒューマンエラーや逸脱発生の起因に、手順書・SOPを軽視した作業の実施、手順書・SOPの記載不備、情報開達の不足等によるものが多く報告されています。手順書・SOPは、わかりやすく、必要なことを「一連の行動や動作」として記述したもので、作業者にとって理解しやすいものが求められます。 本講座では、GMP文書として手順書・SOPに焦点を当て、手順書・SOPの作成法、管理方法及びSOPの教育等について分かりやすく紹介いたします。 HEのGMP省令との係り、HEの基礎、HEの発生機序と予防、製薬企業のHE防止の事例、日常防止活動等々に焦点を当て、品質保証/管理の方、製造現場の方にもわかりやすく解説します。
  1. 記録書の作成のポイント
    • GMP実践における「記録」の作成とHE
      1. GMPにおける記録書の特性
      2. GMPで求められる記録類
      3. 製造記録書
      4. 製造管理基準書の作成
      5. 製造所 (GMP) における文書類
      6. 「記録」の不備によるHEの発生事例
      7. 製造指図書の不備事例
  2. 記録管理の留意点
    1. 記録管理の留意点 (磁気媒体記録管理も含む)
    2. 生データに対する対応
    3. 機器プリントアウト資料の取扱留意事項
    4. 記録の記入留意事項
  3. HEの発生を防止するためのSOPの作成ポイント
    • 作業手順書・SOP作成の基本事項
      1. 作業手順書・SOPを作成する必要性
      2. 作業手順書・SOPのルール作りの心得
      3. 作業ミス軽減のためのSOP
      4. SOP作成のための15の心得
      5. SOP作成手順
  4. SOPのためのSOPの作成
  5. 文書作成の基本方策
  6. 作業手順書・SOPが遵守されない原因を考える

第2部:医薬品製造所でのヒューマンエラーの基本と事例に基づく再発防止策

(2017年3月6日 13:15〜15:45)

 高度化した環境下で正確性が要求される「人」が「人の持つ特性」に応じきれないと「人」はヒューマンエラー (HE) を犯します。発生したHEは、決して個人の基本的な確認・操作を省略し、積み重ねてきた自己確信 (思い込み) のみで生じるものではく、その背後要因として会社の体質、人間関係、コミニュケーションの方法等種々の要因が絡んでいます。
 発生した場合、先ず、HEの発生の機序と真因を究明し、再度類似HEが発生しないように社内でHE防止対策委員を設立し、日常防止活動の具体的導入です。更に、積極的にHEの発生の未然防止の施策に取り掛かる必要があります。
 本講座では、HEのGMP省令との係り、HEの基礎、HEの発生機序と予防、製薬企業のHE防止の事例、日常防止活動等々に焦点を当て、品質保証/管理の方、製造現場の方にもわかりやすく解説します。
 ここで学んだことを、より良い職場環境、より良い仕事のために生かされることを願っています。

  1. ヒューマンエラー (HE) とGMP
  2. HEの基本を識る
  3. 不良医薬品発生事例とHE
  4. HEの発生機序と一般的予防対応
  5. HEの防止対策の進め方
    1. 日常防止活動の進め方
    2. ヒヤリ・ハットを活用した小集団活動の実施
  6. それでもHEは減らない!なぜだろう
  7. まとめ

会場

大阪産業創造館

5F 研修室E

大阪府 大阪市 中央区本町1丁目4-5
大阪産業創造館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 CMR物質の曝露許容値設定と管理・封じ込め対策 オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 CSVセミナー (中級編) オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/13 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2024/12/13 サプリメント (機能性表示食品) におけるGMP (製造・品質管理の基準) 実施にむけた理解と実践 オンライン
2024/12/13 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/13 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/11/6 QC工程表・作業手順書の作り方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/8/30 ヒューマンエラーの発生要因と削減・再発防止策
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集