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健康食品における各社の取り組み事例と開発戦略

健康食品における各社の取り組み事例と開発戦略

~高齢者が発症しやすい疾病や生活者の健康意識から最新の健康食品のトレンドを探る~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月14日(火) 10時30分 16時00分
  • 2016年6月15日(水) 10時30分 17時00分

修得知識

  • 成長が見込まれる領域と狙うべき機能性
  • 国内市場動向と参入のポイント
  • 科学的根拠の考え方
  • 表示の示し方と許容範囲設定
  • 新しい健康食品素材開発の方向性
  • 諸外国の健康強調表示の実際

プログラム

第1部. 健康食品 (サプリメント) における、新市場の開拓・開発戦略

(2016年6月14日 10:30~12:00)

  1. 国内、健康食品市場の概観
    1. 健康市場の中の健康食品の役割とマーケットサイズ
    2. 健康食品の主要な成分とマーケットサイズ
    3. 健康食品の主要な提供価値とマーケットサイズ
    4. 上位企業の動向
  2. 国内、健康食品市場の法的規制概要
    1. 健康食品の種類とマーケットサイズ
    2. 機能性表示食品の登録状況
    3. 機能性表示食品の成功事例
    4. 機能性表示食品の今後
  3. 生活者の健康意識
    1. 人気の成分、提供価値について
    2. 健康食品の購入状況
    3. 生活者の未充足事項について
  4. 市場参入のキードライバ
    1. サプリメント大国米国と日本の関係
    2. 商品コンセプトの考え方
    3. 価格の考え方
    4. 販売チャネルの考え方
  5. 健康食品ビジネスの成長戦略
    1. 健康食品ビジネスへの参入
    2. 顧客の獲得と囲い込み
    3. 重要なコミュニケーション
  6. 健康食品市場のトレンドと未来
    1. 過去10年のトレンド変化について
    2. 成長が見込まれる領域について
    • 質疑応答

第2部. ケミン社としての健康食品における取り組みの実際と今後の展望 (ルテイン、ゼアキサンチンを中心として)

(2016年6月14日 12:45~14:15)

 ケミン社は米国に本社を持つ機能性素材メーカーですが、製品とサービスを通じて世界の半分の方々に接することでQOLを高めることを目指すという明確なビジョンがあります。
 分子レベルでのソリューションを提供することを基本に、そのビジョンを達成するためのミッションとして、健康食品に対する様々な取り組みをしており、その具体的な事例として、単なる販売活動とは異なるケミン独自の考え方に基づくルテイン、ゼアキサンチンの啓発活動についてご紹介しながら、今後の展望についてもご案内したいと思います。

  1. ケミン社概要
    1. ケミン社のミッション (会社の存在意義) 、ビジョン (会社の目指すべき方向性) 、バリュー (行動の判断基準)
  2. ルテイン、ゼアキサンチンとは
    1. カロテノイド
    2. ルテインとゼアキサンチンの構造
    3. 作用機序
    4. 黄斑色素光学密度 (MPOD)
    5. ブルーライトとルテイン、ゼアキサンチンとの関係
    6. ルテイン、ゼアキサンチンの原料
    7. ルテイン、ゼアキサンチンを使用した臨床試験とその結果
    8. ルテイン、ゼアキサンチンの安全性
  3. 機能性表示食品の中のルテイン、ゼアキサンチン
    1. ルテイン、ゼアキサンチンの機能性表示の事例
    2. ルテイン、ゼアキサンチンの啓発活動
    3. 今後の課題
    • 質疑応答

第3部. (株) 明治としてのプロバイオティクス研究開発における取り組みの実際

(2016年6月14日 14:30~16:00)

 欧米のヨーグルトに代表される発酵乳の歴史、日本の乳文化の歴史とヨーグルト・発酵乳の規格、腸内環境とプロバイオティクス最新情報について説明し、そのような背景の中、当社のプロバイオティクス研究開発はどのような視点や目線で実施されたかについて紹介する。

  1. 欧米のヨーグルトに代表される発酵乳の歴史
    1. 酪農のはじまりと世界の伝統的な発酵乳
    2. ブルガリア山岳地方で誕生したヨーグルトとは
    3. 「ヨーグルト不老長寿説」とは
    4. ブルガリア山岳地方での長寿の秘訣
  2. 日本の乳文化の歴史とヨーグルト・はっ酵乳の規格
    1. 日本の乳文化の発祥
    2. 平安貴族の健康と美肌は乳製品から?
    3. 日本の牛乳文化・発酵乳文化の歴史
    4. ヨーグルトと発酵乳の規格
    5. 日本の発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料の規格
    6. 一般的なヨーグルトの分類
  3. 腸内環境とプロバイオティクス最新情報
    1. ヒトの体に共生するマイクロバーオームとは
    2. 脳の発達と腸内環境、肥満と腸内環境
    3. 善玉菌、日和見菌と悪玉菌
    4. 食事は腸内マイクロバーオームを瞬時に変化させ、また戻す?
    5. ビフィズス菌と乳酸菌とプロバイオティクス
  4. 当社のプロバイオティクス研究開発事例
    1. ピロリ菌 (Helicobacter pylori) について
    2. 乳酸菌Lactobacillus gasseri OLL2716株とは
    3. 免疫 (自然免疫、獲得免疫) について
    4. 乳酸菌Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R – 1株とは
    5. プリン体と血清尿酸値と高尿酸血症・痛風について
    6. 乳酸菌Lactobacillus gasseri PA – 3株とは
    7. 乳酸菌LB81をベースとした新たな応用
    • 質疑応答

第4部. 新たな健康食品素材を開発する為の必用十分条件、取り組みの実際と今後の展望

(2016年6月15日 10:30~12:00)

 新しい訴求の化粧品用の天然素材の開発についても、同時に述べたいと思うが、健康食品素材、特に新たな訴求成分を見つけ出し、売れる素材にするためのノウハウをご理解いただきたい。

  1. 健康食品素材:プロテオグリカン、セラミド、シナロピクリン、ニンニク
    • 新たな機能性成分にたどりつくまで
    • 不溶性成分を水溶性素材にする新しい方法
    • エジプトの時代から使われた健康機能ハーブの真の活性成分が見つかるまで
    • どのように考えて、探すか
    • 何を探すか
    • 開発を成功させる素材
    • 食品開発成功に必用な条件
  2. 化粧品素材:果物から、生薬から、ハーブから、天然石鹸から
    • 起源:米、柚子、アーティチョーク、ヒメフウロ、ワイルドタイム、パッションフルーツ、オレンジ、鮭など
    • 開発の窓口は、複数ある
    • 素材に応じて、開発方針は異なる
    • 最低限必要な項目は、時代で変化する
    • 時代に乗り遅れない開発が時代を作り出す
    • 健康食品の新しい素材を見つけ出すのに必用な、必要条件
    • 化粧品用素材を売れる素材にするための工夫
    • 時代に応じて変化をさせるだけの開発余力の必要性
    • 質疑応答

第5部. 機能性表示食品制度の実際と科学的根拠の考え方および表示のポイント

(2016年6月15日 12:45~15:15)

  1. 保健機能食品制度
    1. 機能性表示食品制度
    2. 特定保険用食品制度
    3. 栄養機能食品制度
  2. 諸外国の健康強調表示<ヘルスクレーム>
  3. 機能性表示食品制度の要件
    1. 安全性の担保
    2. 品質の確保
    3. 機能性の科学的根拠
  4. 制度施行後1年経過しての課題
    1. 申請手続き
    2. 安全性担保の考え方
    3. 機能性の科学的根拠の考え方
  5. 機能性表示の考え方の産官の齟齬
  6. 機能性表示食品制度の積み残し課題
    1. 機能性表示食品制度における栄養成分の在り方
    2. 機能性表示食品制度における関与成分が不明確な商品群に対する対応および考え方
  7. 消費者からの観点
    1. 表示に対する関心が高まる
    2. 情報の検索心が高まる
    3. より安全な食品との遭遇
  8. アカデミアからの観点
    1. 新規技術の開発
    2. 研究予算の増加
  9. 官からの観点
    1. 厚生労働省の健康栄養政策と機能性表示食品
    2. 医療費節約と機能性表示食品
    3. 農林水産省と機能性表示食品
    4. 農林水産省 (スマイルケア食品) と機能性表示食品
    5. 経済産業省の次世代ヘルケア新事業創出プロジェクトにおける機能性表示食品
  10. 地方創生プロジェクトとの関わり
    1. 地場産物の機能性
    2. 地方包括ケアにおける機能性表示食品
  11. 機能性表示食品の市場 (現状と将来) など
    • 質疑応答

第6部. 事例から学ぶ健康食品開発における取り組みの実際と今後の展望

(2016年6月15日 15:30~17:00)

  1. 健康食品産業に関る規制について
    1. 世界的な規制の趨勢
    2. 日本の制度 (トクホ、機能性表示食品など)
  2. 日本の健康政策
    1. 超高齢者社会
    2. セルフメディケーションとは
    3. 求められる健康施策
    4. 成長が見込まれる健康市場
  3. 生理機能と老化
    1. どうして老化するのか
    2. 健やかな老後のために大切にすべき生理機能とは
    3. 食事と老化の関係
    4. サプリメントとして何が必要か
    5. サプリメント以外に何を行うか
  4. 健康市場での製品開発
    1. 健康市場の解析
    2. 製品開発の事例紹介~還元型CoQ10
    3. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 新川 博己
    株式会社インテージ コンサルティング
    エグゼクティブコンサルタント
  • 橋本 正史
    ケミン・ジャパン 株式会社
    代表取締役
  • 大力 一雄
    株式会社 明治 研究本部 食品開発研究所 発酵乳開発研究部 プロバイオ学術支援G
    グループ長
  • 坪井 誠
    一丸ファルコス 株式会社
    執行役員 / 開発部長
  • 末木 一夫
    一般社団法人 国際栄養食品協会
    専務理事
  • 藤井 健志
    富士電機 株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 基礎技術研究センター 応用物理研究部
    主任

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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