技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
(2025年6月17日 10:00〜12:00, 13:00〜14:00)
ヒトの感じる感覚情報のなかで、化学感覚とよばれる味覚・嗅覚情報は、視覚・聴覚などの物理感覚とは異なり時空間を越えての記録・伝達には到底至っておりません。すなわち、味・においに寄与する成分をデジタル化する技術がないのが現状です。
従来の食品分析法のほとんどは、分析対象成分が設定した分析となっており、食品中に存在する成分すべてをそのまま検出可能な手法は存在しません。汎用される液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーは、液相もしくは気相系成分の精製・濃縮と、そのための前処理を必要とします。
そこで演者らは、味やにおいに寄与する成分について、液相系と気相系の一斉同時検出を達成する分析系を新たに開発いたしました。ヒトは味覚と嗅覚を一元化した情報を風味として知覚していることから、味・におい成分を一元化情報として取得することができる本分析法により、「おいしさ」の理解が深まる可能性が期待されます。
本講演では、ヒトが食情報、味覚を感じるメカニズムから、味とにおいの同時検出に向けた分析手法について解説します。
(2025年6月17日 14:15〜16:15)
「世界初の味覚センサ技術による食品業界のイノベーション」で、2023年2月に九州大学高等研究院の都甲潔特別主幹教授と演者は経済産業大臣賞 (技術経営・イノベーション大賞) を受賞した。ひとえに食品や医薬品のプロフェッショナルである味覚センサのユーザーのお陰である。味覚センサのユーザーにセンサ開発の方向性を教えて頂き、一緒に研究開発を行って頂き、また、ビジネス活用を教えて頂いた。味覚センサの技術的進歩と美味しさの見える化の要望により、納入実績は述べ700台を突破した。研究機関のみならず食品メーカー、医薬品メーカー及び流通小売に導入され、ビジネス活用されるようになってきた。風味は、味覚だけでなく、臭覚、触覚や視覚の総合的な感覚であるが、風味の一部の味覚だけでも見える化によりビジネスに役に立つことわかった。官能検査は非常に重要であり、食の多様化にともない、ますます官能検査が大変になってきている。味覚センサはその官能の精度を上げるためのツールである。味覚センサのデータとPOSデータ、価格や地域差のデータを組合すことで、多様な美味しさを見える化でき、美味しさの感受性が違う人々をつなぐ可能性を示す。
人類史上初の2つのことが起きている。1つは、世界中が豊かになってきている点である。もう1つは、世界中が少子高齢化社会になってきている点である。これは全く新しいニーズであり、食品業界にとってもチャンスである。ただし、国によって美味しさの感じ方が大きく異なるため、お互いが相手の味を理解することは難しい。そこで、多様な美味しさの見える化により、食品の市場調査、設計および品質管理に役に立つ。
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
---|---|---|---|
2025/9/16 | 日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応 | オンライン | |
2025/9/18 | 人工皮革・合成皮革の基礎知識 | オンライン | |
2025/9/19 | 初心者でもできる官能評価入門 | オンライン | |
2025/9/19 | 食品の「一括表示」及び「栄養成分表示」の基本と具体的な作成手順 | 東京都 | 会場・オンライン |
2025/9/22 | 食品の「一括表示」及び「栄養成分表示」の基本と具体的な作成手順 | オンライン | |
2025/9/24 | 初心者でもできる官能評価入門 | オンライン | |
2025/9/24 | 健康食品GMP 基礎と実務対応のポイント | オンライン | |
2025/9/24 | 精油の化学 : 精油成分と香り、製造方法の体系的理解 | オンライン | |
2025/9/25 | 食品照射の概要と海外における利用動向および国内での将来展望 | オンライン | |
2025/9/26 | 健康食品GMP 基礎と実務対応のポイント | オンライン | |
2025/9/26 | 食用油脂の基礎と応用技術 | オンライン | |
2025/9/29 | 食用油脂の基礎と応用技術 | オンライン | |
2025/9/30 | においの本質を捉えた、においの見える化・定量化 | オンライン | |
2025/10/2 | 触感の実像と測定ツールとしての官能評価の実際、触感を活かした商品開発の勘どころ | オンライン | |
2025/10/3 | 触感の実像と測定ツールとしての官能評価の実際、触感を活かした商品開発の勘どころ | オンライン | |
2025/10/3 | 商品開発のためのリサーチトレーニング実践セミナー | オンライン | |
2025/10/6 | 人工皮革・合成皮革の基礎知識 | オンライン | |
2025/10/6 | 商品開発のためのリサーチトレーニング実践セミナー | オンライン | |
2025/10/9 | デザイン・色彩・質感から読み解く高級感の表現手法と商品開発への応用 | オンライン | |
2025/10/15 | においの本質を捉えた、においの見える化・定量化 | オンライン |
発行年月 | |
---|---|
2024/7/22 | 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版) |
2024/7/22 | 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 |
2024/1/31 | 不純物の分析法と化学物質の取り扱い |
2023/10/20 | 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ |
2023/8/31 | ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物 |
2023/3/31 | “使いやすさ”の定量評価と製品設計への落とし込み方 |
2022/11/21 | 食品添加物 (CD-ROM版) |
2022/11/21 | 食品添加物 |
2021/12/24 | 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例 |
2021/11/30 | ヒトの感性に寄り添った製品開発とその計測、評価技術 |
2021/10/29 | マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略 |
2021/9/29 | 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版 + CD版) |
2021/9/29 | 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版) |
2021/9/29 | 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版) |
2021/6/30 | 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明 |
2021/4/26 | 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析 |
2020/10/30 | においのセンシング、分析とその可視化、数値化 |
2020/9/30 | 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応 |
2020/4/30 | 生体情報計測による感情の可視化技術 |
2019/2/28 | においを "見える化" する分析・評価技術 |