技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品QC/QA担当者エキスパート養成講座

医薬品QC/QA担当者エキスパート養成講座

~コース5,6 (全6コース)~
東京都 開催 会場 開催
  • コース5: 委託先の品質保証レベル把握と向上を図るための考え方と現場での行動とは
  • コース6: GMP上の品質問題を判断する際に現場で必要な統計的な考え方を身に付ける

開催日

  • 2016年1月28日(木) 10時30分 16時30分
  • 2016年1月29日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 下記の現場対応と適切な判断力を養う
    • 委託先の管理
    • GMP監査
    • 製造・品質統計 (抜き取り検査)
    • 苦情/製品回収対応
  • 苦情対応の事例を時計的概念から考える
  • 品質問題を判断する時に必須の統計的な考え方

プログラム

コース5 2016年1月28日 委託先の品質保証レベル把握と向上を図るための考え方と現場での行動とは

 自社だけで品質保証はできない。原料・資材の品質が大きく製品に影響する。また、委託先の品質保証が製品の品質を左右する。GMP監査を品質保証レベルためにどう実施するかとの視点でリスク評価に重点を置いた監査方法を紹介し、原料・資材、委託先の品質保証を確実に行うためのノウハウを紹介する。

  1. GMP監査に関係する法律
  2. GMP監査の必要性
    • 医薬品は原料/資材の品質に左右される
    • 委託先の品質保証
    • 自社工場の品質保証
  3. GMP監査の全体像
    • GMP監査の流れ
    • 相手先との関係
    • 社内購買部門との関係
  4. GMP監査の事前準備
    • 取り決め事項で監査できることを盛り込む
    • 依頼レター
    • 日程調整
    • その他の連絡
  5. GMP監査当日
    • 挨拶で伝えること
    • 相手先との良好な関係構築
    • 必要文書の依頼
    • Plant tour
    • Closing
  6. GMP監査項目
    • 製造販売承認書との整合性
    • 取り決め事項との整合性
    • 変更管理状況の確認
    • 逸脱/ OOSの確認
    • その他GMP事項の確認
  7. 実際のGMP監査項目 (リスクマネジメントの観点も含め)
    1. 文書管理
      • 文書配布 (現場の文書との版No.確認)
      • 現場でのコピー防止
      • SOPの定期的な見直し
    2. 衛生管理
      • 手指の怪我の確認方法/頻度/記録
      • 保管倉庫管理
        • サンプリング室の管理
        • 不適ロットの管理
        • 1製品 /1パレット
        • 温度マッピング
      • 製造管理
        • 製造支援設備の監査事項 (空調,用水システムなど)
        • キャリブレーション漏れの確認
        • クロスコンタミ防止の確認
        • 洗浄バリデーションの確認
        • 計量/仕込みのダブルチェック
        • 実際の逸脱件数
        • 防虫/毛髪対策
        • 服装の確認
        • 製造ラインにあるサインの無い製造指示書
      • 試験検査室管理
        • 試験室のOOSの運用
        • 換算仕込み原料の確認
        • 試験室の標準品管理 (トレーサビリティ)
        • 試験者の認定SOP
      • 包装・表示
        • 表示資材の計数管理
        • ラインでの全数保証システム
        • 表示物の校了確認
  8. GMP監査終了後
    • 報告書作成
    • 相手先に確認
    • 最終報告書での改善依頼
    • 改善依頼事項の実施状況の確認
  9. PMDA /県の査察
    • GMP適合性調査
    • 製造販売業更新 (GQP) 査察
    • 準備と当日の体制
    • 指摘事項と対応
  10. FDAの査察
    • 準備と当日の体制
    • システム査察
    • ラップアップミーティングでの対応
    • フォーム483への対応
  11. 監査員の教育 /訓練
    • 監査員は自社のことも把握している
    • コミュニケーション能力
    • 監査員として備えておくべき資質
  12. 原料・資材メーカーの管理
    • 原料メーカーの管理 (異物防止、汚染防止)
    • 資材メーカーの管理 (表示資材のクロスコンタミ防止)
  13. 委託先の管理
    • 委託先との取決め事項
    • 委託先との変更管理
    • 委託先の品質指導
  14. 原料・資材・委託先とのトラブル事例の紹介
    • OOS
    • 逸脱
    • 原料
    • 資材
    • 質疑応答・名刺交換

コース6 2016年1月29日 GMP上の品質問題を判断する際に現場で必要な統計的な考え方を身に付ける

 品質トラブルが生じた時、いろいろな調査を行い、判断を行う。調査並びに判断するには、統計・確率的概念が必須になる。統計コースをセミナーで学んで来た人を見ていると、手法を学び、実践の場での統計・確率的な考えができていない人が多い。ここでは概念を身に付けることに重点をおく。苦情対応においてはまさに統計・確率的概念が求められる。

  1. 医薬品製造所で統計手法が活躍する場面
    1. 勝負ごとに強くなる (全体を俯瞰する)
    2. 統計手法がでてくる場面
    3. 何故、統計はセミナーなどで学んでも実際の場面で活用できないのか
    4. 身に付けておきたい統計概念
  2. データのバラツキを知る (平均値とバラツキ)
    1. 平均年収は何故高いのか (平均値、中央値、最頻値の違い)
    2. データがn=3あることの意味
    3. バラツキとは (いろいろな分布)
      • 溶出試験で12錠/カプセル中、1~2個不良が出て規格が適合した時の潜在的なリスクについて
    4. 標準偏差の意味をしっかり身に付ける
      • 試験結果がバラツイた時にバラツキの考えがあれば防げたケース
    5. 学力試験の偏差値は標準偏差の一般化
  3. 工程能力指数を学ぶ
    1. 工程能力指数とは
    2. CpとCpkの違いと活用
    3. 製品品質照査への活用
  4. 管理図を学ぶ
    1. 計量値と計数値の管理図
    2. n=1とn≧2の管理図の違い
    3. 管理図管理とバラツキとの関係
  5. 差の検定 (F検定とt検定)
    1. 試験方法A法とB法の比較
    2. F検定
    3. 平均値の差の検定
    4. 検出力は物差しの精度 どの程度の差の違いを知りたいか
      • 平均値の差が運用上意味がある場合/ない場合のケース
  6. 分散分析
    1. 分散分析の考え方
    2. 新旧の3ロットn=3のよく活用する事例への応用
  7. 散布図と相関係数/回帰式
    1. 散布図と層別
    2. 相関係数と寄与率
    3. 回帰式と必要な場面
  8. サンプリングと計数抜取検査
    1. サンプリングと均質性の関係
    2. OC曲線の概念を身に付ける
    3. AQLとJISZ9015抜取り試験
  9. その他のQC7つ道具の使い分け (管理図、散布図、層別は他のパート)
    1. パレート図
    2. チェックシート
    3. ヒストグラム
    4. 特性要因図
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 76,000円 (税別) / 82,080円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 40,000円(税別) / 43,200円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 76,000円(税別) / 82,080円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 86,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 129,600円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/6/24 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/24 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/6/24 日米欧の規制対応を可能とするためのグローバルPV体制構築とベンダーコントロール オンライン
2024/6/25 実際に起こったトラブル事例から学ぶ解決策の考え方、スケールアップ・ダウン検討および実験計画の具体的な進め方 オンライン
2024/6/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/6/25 治験総括報告書及びCTD 2.5の基本的な作成法と照会事項への対策 オンライン
2024/6/25 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/6/26 生産移行後のトラブルを未然に防ぐための製造設備および支援設備のバリデーション 東京都 会場・オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/6/26 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/26 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/6/26 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2024/6/26 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/26 ベイズ統計学の基礎とデータ分析・予測への応用 オンライン
2024/6/26 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/26 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ