技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ・抗体医薬品CMCにおける規制当局の関心が高い重要ポイントと申請に必要なデータ (2日間)

バイオ・抗体医薬品CMCにおける規制当局の関心が高い重要ポイントと申請に必要なデータ (2日間)

東京都 開催 会場 開催

本セミナーは、「バイオ・抗体医薬品CMCにおける規制当局の関心が高い重要ポイントと申請に必要なデータ」の2日間セットにしたコースです。
2日間セット申込で割引受講料にて受講いただけます。

通常受講料 : 101,048円(税別) → 2日間申込 割引受講料 66,476円(税別)
通常受講料 : 106,100円(税込) → 2日間申込 割引受講料 69,800円(税込)

開催日

  • 2014年3月27日(木) 10時00分 18時00分
  • 2014年4月11日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • バイオ・抗体医薬品の会合体・凝集体評価
  • バイオ医薬品申請資料におけるCTD項目毎のデータ評価・申請に必要なデータと記載
  • バイオ医薬品におけるCMC・CTD 申請/変更管理の3極の記載レベルの差と照会事項における要求の違い
  • CMCにおける同等性・同質性評価と必要なデータ
  • バイオ医薬品における規格・試験方法設定
  • 分析法バリデーションの規制当局の関心が高い重要ポイント

プログラム

第1日目 第1部 バイオ・抗体医薬品における各種会合体・凝集体評価と新規製造工程由来不純物試験法

(2014年3月27日 10:00〜12:30)

~規制当局の関心が高い重要ポイント

 バイオ医薬品に対する免疫原性は、臨床試験中または上市後のタンパク医薬の医薬品としての是非をも左右する深刻な問題である。しかしながら、製薬企業においてバイオ医薬品中のタンパク質会合・凝集体、そしてHost cell proteins (HCP) を評価する技術は未だ旧態依然であると言える。また、現在危惧されているSubvisible particles (SVP) に関しても、その評価法において当局から指針は示されておらずバイオ医薬品開発現場における“頭痛の種”となっている。
 本講では、バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子であるタンパク質会合・凝集体とHCPを評価する技術にフォーカスし、現行法の問題点を指摘するとともに新規評価法について紹介する。さらに、最近開発/発売された新規SVP評価装置の説明とそれらの比較を行うこととする。

  1. バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子
  2. タンパク質会合/凝集体・Subvisible particles・不溶性微粒子の評価
    1. 各種タンパク質会合/凝集体・不溶性微粒子評価法におけるWorking range
    2. 新規Subvisible particles (SVP) 評価法の比較
    3. Size Exclusion Chromatography (SEC) 法の問題点とその対策
    4. タンパク質会合/凝集体の新規評価法とその問題点
    5. 現行の不溶性微粒子検査法 (HIAC) の問題点
    6. 新規不溶性微粒子評価法Microflow Digital ImagingとHIACとの比較
    7. 不溶性異物の同定法
    8. 薬液中の不溶性異物同定のフロー
    9. バイオ (抗体) 医薬品凝集化の主な原因とその生成メカニズム
  3. Host cell proteins (HCP)
    1. 現行のHCP定量法とその問題点
    2. HCPの新規定量法・評価法の提案

第1日目 第2部 バイオ医薬品申請資料におけるCTD項目毎のデータ評価・申請に必要なデータとその記載

(2014年3月27日 13:10〜15:30)

 バイオ医薬品の申請についての要点をCTDの項目ごとに説明し、データ評価、その記載の注意点をできるだけ解り易く説明します。

  1. CTD作成へのアプローチ
    1. バイオ医薬品の特徴
    2. 申請資料の構成
    3. CTD作成における留意点
  2. 応用編
    1. バイオ製品の審査トレンドについて
    2. 審査報告書をもとに
    3. PMDAの目線

第1日目 第3部 バイオ医薬品におけるCMC・CTD 申請/変更管理の3極の記載レベルの差と照会事項における要求の違い

(2014年3月27日 15:40〜18:00)

 最近国際調和はいろいろな組織、レベルで進んでおり、グローバル開発を後押してきました。一方、各主要国に特有の規制事項が存在するバイオ医薬品CMCの分野では依然ギャップを感じます。
 本講演ではバイオ医薬品の承認申請、変更管理における三極で申請資料の記載レベルの差及び要求事項の相違を解説します。

  1. 国際調和の最新動向
  2. 三極での変更管理
    1. アメリカの変更管理
    2. EUの変更管理
    3. 日本の変更管理
  3. バイオ医薬品の特徴及びその変更管理
    1. 各タイプのバイオ医薬品
    2. 製造方法の変更管理
    3. 規格の変更管理
    4. 安定性及び保存期間の変更管理
    5. バイオ後続品・類似バイオ医薬品の承認申請
  4. バイオ医薬品の変更管理の実例
    1. セイルバンクの変更
    2. 原薬製造方法の変更
    3. 製造施設の変更

第2日目 第1部 バイオ/抗体医薬品・バイオシミラーのCMCにおける同等性・同質性評価と必要なデータ

~規制当局の関心が高い重要ポイント

(2014年4月11日 10:30〜13:00)

 本講ではバイオおよび抗体医薬品 (バイオシミラーも含む) を開発しようと企画している企業を対象に、いかにバイオ医薬品を開発するか、自社に製造設備がない場合はどのような基準でCMOを選択するのか、製造や品質をどう管理するか、同等性/同質性をいかに担保するか、規制当局は何をみているのか等について概説する。

  1. 抗体医薬品開発のCMC及びCMO戦略
    1. CMOまたは提携企業選択の留意点
    2. 国内・海外のCMO
    3. 原薬製造プロセスの開発 (前臨床、臨床から市販へ)
  2. 抗体医薬品の製造と品質管理
    1. ICHガイドラインとCTD Module3 (Quality)
    2. 厚生労働省による抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス
    3. モノクローナル抗体生産のための遺伝子発現構成体の構築
    4. 細胞基材の樹立
    5. 培養及び精製
    6. ウイルス安全性
    7. プロセス・コントロール
    8. 製法変更
    9. 特性解析
    10. 規格及び試験方法
    11. 標準物質
    12. 製剤開発
    13. 安定性と輸送 (特に液体製剤品)
  3. 申請に必要な特性解析データの具体例
    1. 構造
      • アミノ酸組成及びアミノ酸配列
      • N末端及びC末端アミノ酸配列
      • ペプチドマップ
      • スルフヒドリル基及びジスルフィド結合
      • 糖鎖
      • 人為的修飾
    2. 物理化学的性質
      • 質量分析
      • 分光分析 (円二色性分析など) や示差走査熱量測定
      • 電気泳動パターン
      • 液体クロマトグラフィー (サイズ排除、イオン交換、疎水性、逆相など)
    3. 生物学的性質
      • 結合特性
      • 機能的特性
    4. 不純物
      • 凝集体
      • 重合体及び切断体
      • 不溶性微粒子
      • ジスルフィド結合形成不全体
      • H 鎖C 末端リジン欠失体
      • メチオニン残基の酸化体
      • 脱アミド体及び異性化体

第2日目 第2部 バイオ医薬品における規格・試験方法設定と分析法バリデーションの規制当局の関心が高い重要ポイント

(2014年4月11日 13:50〜16:20)

 本講では、主にバイオ医薬品の開発QC担当および申請データ取得を予定されている方に、バイオ医薬品の開発における規格・試験方法の設定と分析法バリデーションを実施するための戦略的な手法と規制当局の関心が高い重要ポイントについて実例を交えながら説明を行う。

  1. 規格試験設定に関するレギュレーション
  2. 規格設定に関する基本的な考え方
    1. 規格設定の手順
    2. 安定性試験と規格設定
  3. 規格試験方法の確立と規格値設定根拠の実務的な考え方 (事例紹介)
    1. 開発段階における治験薬の規格設定
    2. 不純物含量試験の規格設定の考え方
    3. 凝集体の試験
  4. 分析法バリデーション実施に関するレギュレーション
    1. 分析バリデーションに関する通知
  5. バリデーション実施に関する基本的な考え方
    1. 分析能パラメータの評価ポイント
    2. 基準値設定の根拠
    3. 開発段階における分析バリデーション
  6. バイオ医薬品分析における性能評価と評価結果の考え方 (事例紹介)
    1. 抗体の糖鎖プロファイル試験 (規格試験)
      • 特異性評価
      • 真度評価
      • 精度評価
    2. ペプチドマップ試験のバリデーション
      • 特異性評価
      • 精度評価

講師

  • 吉森 孝行
    株式会社 TKYクリエイト
    代表取締役社長
  • 織部 秀樹
    株式会社IDEC
  • 郭 秀麗
    バイオCMC株式会社 コンサルティング部
    部長
  • 松村 正純
    ジェイバイオロジックス株式会社
    代表取締役
  • 中島 和幸
    株式会社ARCALIS CMC開発センター
    GM (General Manager)

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 66,476円 (税別) / 69,800円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 36,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料 (1名あたり定価半額の 35,000円(税別) / 36,750円(税込))
    • 同一法人による2名同時申込みの場合、適用いたします。
    • 3名様以上でお申込みの場合、
      1名あたり 35,000円(税別) / 36,750円(税込) で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みの際、通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。

1日目・2日目のみの受講について

2日間セット受講について

「バイオ・抗体医薬品CMCにおける規制当局の関心が高い重要ポイントと申請に必要なデータ」の2日間セット
2日間同時申込で割引受講料にて受講いただけます。

通常受講料 : 101,048円(税別) → 2日間申込 割引受講料 66,476円(税別)
通常受講料 : 106,100円(税込) → 2日間申込 割引受講料 69,800円(税込)

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/13 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/13 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/13 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/13 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2024/12/13 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法入門 東京都 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法